←HOME アバレンジャー日誌  

prev

index

next
第20話『キラーオー、アバレ初め』

…喋るアバレンジャーぬりえのCMで「俺も買っちゃった♪」とにこやかに笑うアバレッドくんの事をお子さま達はどう思って見ているのかが少々気になる今日この頃です(苦笑)
優しい目で見てあげれば、舞ちゃんの為なのかなとか思ってあげられない事もないのですが、「めちゃんこ面白いよ!」とか言っている所を見ると、やはり自分で遊んでそうです。でもそういう台詞がなんとなく似合ってしまうあたりがアバレッドの凄い所なのではないかと思ってますが。

さて、先週無事卵から孵ったトップゲイラーさん。とりあえずビルの屋上に留まって羽をばたばたさせています。させてるだけなんですが、そこは「実力の違いを見せてやる」の極悪コンビ。羽ばたきだけでアバレンオーすらも後さずりさせてしまう程の風圧を発生させて、車は吹っ飛び、ビルは爆発で街は大パニックです。
「アバレキラー、爆竜をおとなしくさせて下さい!」と言った所で、アバレたくてアバレている連中には馬耳東風。
「なんでそんなひどい事をするテラ!」
「私は羽を伸ばしているだけだゲラ」
…確かにその通りなので、爆竜たちも言い返す言葉もなく(苦笑)

その後羽ばたきを止めて体当たり攻撃を始めたゲイラーさんに、アバレンオーはなにも出来ずやられるばかり。このままではまずい!って時に「あんたたちの戦い方は見てられないテゴ!」とステゴスライドンがのそのそと一人でゲイラーさんに向かっていきます。

でも、それは敵の思う壷で。
「人間よ、丁度いいやつがきたゲラ」
「じゃあゲーム開始だな」とキラーさん、
……武器の羽を振り回しはじめ、いきなり指揮者になってしまいます。

このキラーさんの羽型の武器、「ウイングペンタクト」って名前なんだそうですが、「ペンタクトモード」「ソードモード」があるそうで。まあ、要はデフォルトがペンモードでそれを引き伸ばしたのがソードモードなんですけど。
で、「ソードモード」はまあ、その名の通りに只の剣なんですが、「ペンタクトモード」ってのはお絵書きと指揮者と両方の機能があるみたいで。ミケラとヴォッファを足して2で割ったような機能…。 お絵書きモードでは落書きが光になって敵に攻撃、タクトモードは不思議な音を出して爆竜を操れる………そうなんですが………なぜタクトで音が!?なんて突っ込んじゃダメですか?(笑)

まあ、ともかくゲイラーさんと合体したキラーさんは、そのままステゴの上に乗っかって持ち上げて、そのまま爆竜合体、「キラーオー」の誕生です!

このキラーオーなんですが、頭と胴体は背中でぱっきり二つ折りになったステゴ、足はゲイラーさんの翼、手はゲイラーさんの手、そして武器はゲイラーさんの頭部、という構成なのですが……つまりはゲイラーさんばらばら状態なんですね(^^;ホントに恐竜の進化系か、お前は!?
そうでなくても、翼だけであのいかにも重そうなステゴを支えてる事だけでも無理があると思うのに……流石は最強最悪の爆竜の、レベルが違います(笑)
しかし、キラーオー、おもちゃになった時にちゃんとバランス取って立ってくれるんでしょうか?背中側にひっくり返っちゃいそうなんですけど(苦笑)

まあ、予告からして、今週キラーオー登場なのは分かっていたのですが、今の時点でまだ7:32、まだOPすらも始まっていません。そのあまりにスピーディーな展開に、影からこっそり見ていたジャンヌもびっくりです(笑)

「これがキラーオーか……悪くない、ときめくぜ!」

すっかり決め言葉が「ときめくぜ!」「…空しいぜ!」になってしまったキラーさんは『はじめての合体』に少々はしゃぎ気味のようです(笑)
そして現在は2対7の爆竜の数を「逆転するにはいいスコアだ」とか「どちらが多くの爆竜を僕にするかのゲームだ」とか勝手に話を進めちゃって。(『僕(しもべ)』発言はゲイラーさんが怒りそうだけど、そんな人間のたわ言なんぞ気にしないんだろうか、彼は)
「いい加減にして下さい!」といっても「やだね」とだだをこねられちゃう始末。
仕方がないので、アバレンジャー達はステゴを避けてドリルスピンをかまそうとします。

でも、そこは『初登場時は無敵の法則』が働く戦隊番組。
キラーオーの必殺技、「デス・ウィンガー」によって………ええと武器のゲイラー頭を『かめはめ波』で超スピードで押し出す技なんですけど(笑)それはまだ『ドリル構え』状態だったアバレンオーに見事に命中。
「ドリルスピンが通じない…………」
…通じてないっつうか…当たってないだけだと思うんですけど(笑)
ともかく最強、初登場ロボの前にアバレンオーは分解、傷ついて外に投げ出されてしまう戦士たち。
独り地上で何も出来ずにおろおろしていたアスカさんが慌てて駆け寄ります。

「伝説には聞いていました、トップゲイラーはすべての爆竜と合体する能力があると…」

「……んな無茶苦茶な!(^^;」と誰もが突っ込んだ事と思います。てゆうかもしそれがホントの事なのだとしたら、バ●ダイの爆竜設計者が泣いてしまいますって(苦笑)まあ、今年は手パーツだらけなので、その連中はなんとかなりそうですが。

爆竜ハンターと化したキラーチームは、次は傷付いて動けないティラノに目をつけます。
でもそんなにぼこぼこ取られてしまってはたまらない。そんなんは前々代の先輩戦隊だけで充分です。
「ステゴスライドン、目を覚ませ!!」
キラーさん登場からめっきり影が薄くなってしまった幸人さんが必死で叫びます。

そしてそういう叫びが結構あっさり通じてしまうのも友情パワー溢れた戦隊のお約束。
「……オラは何をしていたテゴ??(汗)」
友情パワーで目を覚ましたステゴは「オラ、こんなの嫌だテゴ〜〜!(泣)」とキラーオーから離脱。ティラノは難を逃れます。
ショックでひとりてぼてぼ歩いていくステゴのまるい背中に、 キラーさんが言い放ちます。
「ステゴスライドン、お前の力を知るのは俺達だけだ。それを忘れるな……」 …と。


さて、アバレンオーが壊れてからこの間、凌駕だけが出てこなくて。
……と思ったら騒ぎで大わらわの病院の庭で傷ついて倒れてました。今年のレッドはホントによく怪我(しかも気絶するような大怪我)をする人です。これで一体何回目だろ(^^;

「またお世話になっちゃって!」
さっきまで気絶していた凌駕は、頭に白いホータイ巻ながらも、元気そうにお礼を言っています。手当てをしてくれた、発見者でもある看護士さんに叩き起こされたんでしょうか(笑)
にしても『なんの「また?」』と思っていたら、ここは第一話で凌駕がかつぎ込まれた、つまりは仲代先生の勤務先だったんですね。それを表現する為だけに、わざとらしく仲代先生が表紙に載っている雑誌が置いてあったりして。
ここに来て凌駕はやっと彼が医者で、しかも自分の命の恩人(?)である事を知ります。
ついでに、仲代先生が凌駕の手術後(つまりはゲイラー卵と会った後)突然病院を辞めていた事も判明。てゆうことは仲代先生はこの3ヶ月間、零号スーツとゲイラーさんの為に仕事すらもせず、ただひたすら修行と筋トレをやっていた訳なんですね(笑) そう考えると多少ときめいていてもまあ許してやろうかな〜!という気分になっちゃいます。結構苦労したんだなあと。
理由も言わずに突然辞めちゃって(そりゃ卵を孵す為にとは言えまい)、とぼやく看護士さんに「俺、聞いて来ます!」と凌駕は病院を飛び出します。

……で、この間、アバレン的には凌駕は行方不明になっていたようで、「恐竜や」で心配している仲間達。まあティラノは傷付いてへろへろなので、凌駕を探す余裕はなかったんだろう、って事にしとこうと思いますが……つうか足使って探せって、仲間達!(苦笑)
凌駕は仲間達に連絡を取り、ゲイラーさんが飛んでいった方向を教えてもらって。(ゲイラーさんいるとこにキラーさんあり)幸人さんもどっかに行ってしまったらしいステゴを説得しに出かけます。引き抜きに心動く選手を必死で引き止めにかかっているコーチのようです。せつないです。


で、引き抜き打診先のキラーさん達もステゴ探しをやっています。キラーさんは地上を、ゲイラーさんは空から。らんるもそうだけど相棒が空を飛べるとなにかと便利です。
……が、それは「自分はここにいます!」と宣言しているようなものでもあって。あっという間にキラーさんを見つける凌駕さん。
開口一番素直に自分の命を救ってくれた事のお礼を言うんですが、
「そのばか丁寧は本気か?」 ととても冷たくあしらわれてしまいます。
その後、とにかく会話の噛み合わない二人が一生懸命会話を繰り広げる訳ですが、天真爛漫ばか正直を絵に書いたような凌駕の言葉は、少々人格に問題のある覚めた天才の冷たい言葉に殺されるばかり。心からキラーさんを心配して「その(欠陥)ブレスを外して下さい!」 と言っても「結局はこれ(ブレス)が欲しいだけだろ?」と冷たく笑われてしまう。

「いなかのねずみ」と「とうきょうのねずみ」みたいです、この人たち(^^;

そんなこんなでキラーさんが武器の羽をちょっと離れた地面に突き刺し、『羽を自分より先に取れば、ブレスを渡してやる』というゲームを提案する。
「………指きりげんまん、絶対ですよ!」
まるで舞ちゃん相手のような台詞を言って、変身し「ゲーム」に乗ろうとする凌駕。

「元気爆大!アバレ…!!!
うわあああああああ!!!」

………解説します(^^;
アバレッドくんはいつものようにポーズ付で「元気爆大!」とやっていた訳なんですが、名乗り上げが終る前にキラーさんが攻撃を仕掛けて来てしまいまして。「名乗り上げの最中は敵は動かず待っていてくれる」という戦隊の基本常識を信じきっていたアバレッドくんは油断しまくっていて、キラーさんの攻撃を真正面からまともに受けてしまった訳です。

「そういうのが、ダサいっつってるんだよ!」

………………………。
………………………。
それを言っちゃあ、お終いだろ、キラーさん!(^^;
今まで誰もが言いたくても言わないでいた事なのに!(爆)

そんな戦隊の常識を根底から覆すような卑怯な(?)真似に怒った凌駕は思わず無意識のうちに武器を持っていないキラーさんにアバレイザーを向けてしまって。
「そうこなっきゃな」と言われて始めてその自分の行動に気がつき、アバレイザーを投げ捨てる。
「…何の真似だ?」
「だってこれ、ゲームですよね。殺し合いじゃないですよね!」
「…殺すつもりでこないで、勝てると思ってるのか?」
限りなく平行線に近い二人は、そのまま素手での戦いを始めます。


一方、今週は半分忘れられていたエヴォリアンサイド。
「「狩」の命はまだ尽きていない!」とヴォッファさん。第二楽章として再び「狩」を送り込んで来ます。その手があったか!って感じですが(笑)
味方サイドもギガノイドを放っとく訳にもいかず、残ったらんる&アスカの二人が応戦にでる。しかもアバレンオーの3体は先ほどの戦いで使用不能状態。
「爆竜は、アバレンオーだけではありません!」
結構かっこいい台詞を言ってくれるアスカさんですが、んな事を言ってもアバレンオーなき今、残っているのは手パーツばかり。とてもたよりなさげです(^^;

そしてそんな事態が起こっているとも知らずに、やっぱりキラーさんにめためたにされている凌駕さん。
「俺にはこんな力がある。なのに使わなかったらつまんないだろ?だからゲームをやるんだよ」
「…人の命を、ゲームに利用していいわけがないじゃないですか!」

「……いいんだよ、俺は自由だ、お前のように我慢したりはしない……」


とってもいい子ちゃん(天然)とやさぐれ快楽主義者(こちらも多分天然)。
もうどーにもならない感じですが、どうみても博愛主義者の凌駕の方が歩が悪い。自分の捨てたアバレイザーで思いっきり攻撃をされてしまい、めためたへろへろを通り越してまた病院送りな勢いです。

「いい事を教えてやろう。お前の命を助けたのも只のゲームだ。お前の命にはなんの価値もない……」
「………!!」

「……あばよ!」
ホントに容赦なく凌駕にアバレイザーガンを打ち込むキラーさん。
倒れる凌駕に思わず「空しいぜ…」ともう一つの決め台詞を呟いてしまいます。

でも、その硝煙?の中から……アバレモードの凌駕が登場。
なんか様子が変で、気迫もなんか半端じゃない。
「うわあああああああああああああああ!」
そのぶっちぎれた様子にアバレイザーを打ち込みまくるキラーさんですが、ゾンビ宜しく、全く効いている様子もなく。
全身に怒りの電撃(?)を纏った凌駕はそのままキラーさんに体当たり。どんな原理かは全然わかりませんが(ダイノガッツの力だ!と一言言われて終わりそうな(^^;)、そこで大爆発が起こり、キラーさんは吹っ飛ばされます。

「…俺にこんな力が……!?」

我に返った後、思わず自分の手を見つめる凌駕さん。
「いいね……なんか今の……ときめくぜ……!」
…ひっくり返ってぼろぼろになりながらも、とりあえずときめくキラーさんはひょっとしたらマゾ気があるんでしょうか?(笑)

「それが、お前の力だ。お前も、自分に秘められた本当の力を思う存分振るいたいと願っている……」

キラーさんを見ていて思い出したのが「うしおととら」の流兄ちゃん(後期)。
この人も天才と呼ばれる位なんでも出来ちゃうひとで、普通になにかをやろうとすると嫉妬やいやがらせが多くなるので、いつも本気を出さずにいて、最終的にはあまりの空しさにキレて主人公の敵に回るってキャラだったんですけど。
ちなみにこの人は最後の最後に人間らしい心を取り戻すんですけど(少年マンガですしね)、果てさて、キラーさんはどうなるのやら。もっとも少年マンガよりも年齢層の低い幼稚園児向け番組ですので、もっとずっとあっさりかたがつきそうな気もしてますが(苦笑)

へろったキラーさんは続けます。

「お前は……俺に似ている………」

…どこがやねん!(^^;と思わずブラウン管に突っ込んでしまいましたが……まあ、どうやら人の話や周りの状況を自分の都合いいように勝手に解釈して話を進めてしまう傾向のあるキラーさんですので、あまり気にしない事にします。

「…………違う……!!」

恐らくは今まで感じた事のない「人個人への憎しみ」と、実際に目の前で自分の攻撃によって倒れているキラーさんの状況に、凌駕さんは半パニック状況に陥っています。


さてさて、場面は変わって幸人さんとスライドン。
スライドンは海岸の岩場の洞窟の中に隠れているんですが……よくあんなおっきな図体が入れる洞窟があったな…というのは、この際無視。
「あの人は、オラの本当の力を知っているといったテゴ………」
どうやら誘惑の言葉に心がゆらゆらしているステゴさんに、「お前はアバレキラーに騙されているんだ!」とブルーは必死に訴えるんですが、ゆらいじゃっているステゴの心はそんな甘言では戻ってこない。

「アバレンオーはオラがいなくても充分強いテゴ……」

なんて、つい「強いかどうかはともかくとして、確かにその通りだよな…」と思いっきり頷いてしまうような台詞を吐いてくれたりして。幸人さんがアヤメガネズミやらなにやらがどーだこーだ言ってますが、わざわざ津波を起こさないと使えないコンバインなんて、この後使う事はないでしょう、多分(笑)

「 アバレンオーとコンバインするだけでは強くなれないテゴ、オラは知りたいんだ、使いたいんだテゴ!」

そのまま、幸人さんの叫びも空しく、ステゴはその場を去ってしまいます。


そして場面は戻って、倒れたキラーさんを抱きかかえる凌駕さん。
「俺はただ、あなたの命を救いたいだけなんだ……!」
どこまでも真直ぐな凌駕さんなんですが、そんな彼にキラーさんはアバレイザーを向けて、そのまま至近距離で思いっきり打ち込んできて。またまた無防備な状況で攻撃を、しかも至近距離で受けてしまった凌駕さんは素顔に戻って、また病院送りの勢いで倒れてしまう。
吹っ飛んだ時に都合良く羽のとこに吹っ飛んだキラーさんは「このゲーム、俺の勝ちだ」と凌駕にとどめをさそうとします。

が、そこにステゴスライドンがやってくる。

「オラの、ホントの力を教えてくれテゴ!」

キラーさんはその台詞に満足し、凌駕さんはほっといて爆竜合体。この際、ステゴが「さよならだ、幸人……」と、いつかキラーさんが味方になった時に(多分なるでしょう、きっとなるでしょう、…恐らくなるでしょう…(苦笑))「お前、どの面下げて戻ってくるんだ!?」的な台詞を言っていて。

…まあ、でもその時が来たら来たらであっさりどうにかなってしまうんでしょうけど(苦笑)

手パーツの爆竜たちと遊んでいた「狩」はキラーオーのとこに移動してきて、捕獲にかかろうとします。

…………が、復活してきたとこで、所詮はキラーオーの引き立て役。しっぽストライクであっさり倒されて終わりです。…第3楽章は…ないでしょうね(笑)


ステゴが取られて、とゆうかステゴが自分の意志でキラーさんの元に走ってしまった事にショックを隠せないアバレンジャー達。
中でも凌駕はキラーさんに言われた「お前も自分に秘められた力を……」の台詞に動揺しまくり。人や自然を守る為だけに動いてきた純粋培養人間は、多分そんな事今まで考えた事がなかったでしょうからね。

いい子ちゃんを絵に書いたような凌駕さんが、これからどうなっていくのかが見物です。
…まあ、ある程度悩んだ末に、「それでも俺は人の心を信じる!」とかなんとか言って開き直りそうな気もしますけど(苦笑)


さて、来週はキラーさん初登場回に冒頭で瞬殺された「ヤツデンワニ」が再登場!よかったね〜!これでトリノイド一覧に載っけて貰えるね!(ほろり)
ここんとこシリアス回が続いていましたが、次週はのーてんきな息抜き回となりそうですので(何しろ脚本が『アバレリーガー』『トイレのスケさん』の回の浦沢さんですし)、アバレンらしいぶっ飛び支離滅裂訳の分からないストーリー(!??)を期待します(^^)


prev

index

next
←HOME