ボウケンジャー感想日誌


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Task.16『水のクリスタル』

先週、今週とゲストで出てるラギ@柴木丈瑠さんを見てたら無性にガオレンジャーが見たくなったので、超久々にビデオ出してきて見てました。以前、地上波で放送された劇場版を見てたんですが…いろんな意味で脱力(^^;ある意味奴らはいつ見てもトンデモ戦隊です。
今となってはガオを見た事ない方も結構いるかと思われますが、ボウケン好きの方は比較的馴染み易い作品だと思い…ます…ので、ご興味のある方は是非どうぞ♪


さて、今週は前後編の後編。
先週最後に戦線離脱をしたチーフ傷を負ったラギは、なんとかリュウオーン陛下達の探索の手から逃れて一段落。
チーフはラギの怪我の手当をしようとするのですが、色々なショックが重なり過ぎて人間(だけじゃないけど)不信状態に陥ってしまったラギの警戒心を中々解く事が出来ません。
それどころか、
「お前達ボウケンジャーは世界中の宝を独り占めにしてるそうじゃないか!」
なんて言われちゃったりして。
…その通りだよ!と思い切り頷いた視聴者がどれだけいたかなんてのは野暮な話として(苦笑)チーフがいくら「俺たちは危険なプレシャスを保護しているだけだ」と言っても説得力があまりないのは確かです。

つってもまあ、ラギも何しろあっさりとリュウオーン陛下に騙されるような奴なんですから、その警戒心もそう長く続くことはなく(笑)父親の形見の宝石の話なんかをしているうちに、なんとなく普通に会話をするようになっていっちゃいます。


ラギ自体の額の宝石「水の証」は陛下に竜の力を貰った時に捨ててしまったそうです。
水の民の体は地上ではとても弱くて…まあ、元々水中に住んでいた種族なんですから、空気中で生きていられるだけでもめっけものという感じなんですかね。乾燥に弱い両生類みたいなものだと思えばいいのかな。

で、乾涸びて(???)倒れてた所をリュウ陛下に助けてもらったんですが、水を貰って頭からかぶっていたシーンを見てお前はカッパかよ!と叫びそうになりました(^^;ついでにあの水筒はリュウ陛下の私物なのかなあ(笑)

命の恩人のリュウ陛下をすっかり信用してしまったラギは、陛下から竜の力を貰った訳なんですが、水の民の力と竜の力は並行して持てないそうで、額の宝石は捨てざるおえなかったんですね。
文字通り足元に捨てた水の証を、リュウ陛下は思いっきり足でぐりぐり踏みつけて非道の片鱗を見せるんですが、ラギは都の復活の為にその屈辱には耐えきりました。

……で、思いっきり利用されるだけされて殺されかけた訳なんですが。


普通に喋り出したラギはとても「純粋な少年」なイメージ。
証を捨てた事で、たとえアクアクリスタルを手に入れたとしても自分はもう水の都に戻れない。
…それでも、
「…(父さんは)絶対に海を元に戻すんだって言ってたんだ。俺に故郷の海を見せたいって。俺だけじゃない、水の民はみんな…ホントは長老だって思っている筈だ。水の都へ帰りたいって…」
「…夢か」
「ああ、水の民みんなの夢だ」
水の都の復活が水の民の本心の願いと信じ、
父の果たせなかった思いを代わりに自分が果たしたいと強く思い、
…いい子です。ホントに純粋ないい子です。

でも、信用していたリュウ陛下に裏切られた上に、クリスタル文書の切れ端を長老に消され、水の都の復活の夢が断たれてしまったラギはすっかり自暴自棄状態になってしまいます。…まあ無理もないですけど。なんつうのかな、怪物になり損とでも言えばいいのでしょうか。


そんなラギの夢を再び繋いだのはチーフの記憶力。
チーフは切れ端に書かれていた文字を正確に覚えており、「確かこれで全部だ」とちゃちゃっと地面に書き出します。
チーフ曰く「トレジャーハンターとしての特技のひとつだ」との事ですが、大きさまでちゃんと覚えているあたりがかなり凄い気がします(笑)てか、写真くらい取っとけって。

で、チーフはこれをネタに「協力されてくれないか」とラギを脅します。言い方悪いですが、少なくともラギにはそうとしか思えなかったんじゃないかなあと。

「やっぱりお前も、アクアクリスタルが狙いだろ!」
と怒り出すラギを信用を得る為のチーフの言。

「正直に言う。俺は幻の水の都が見たいんだ。蘇る海なんて考えるだけでもわくわくする。こんな冒険、滅多にない」

…確かに正直だ。つか、正直過ぎ(^^;

正直なのは確かなのですが、ちょっと誠意が不足してたようで、
「…貴様、水の民の思いを冒険ごっこにするな!!」
とラギは更に怒ってしまいチーフに掴みかかって突き飛ばしてしまいます。当然っつや当然。てか、視聴者のほとんどはラギに同情したんじゃないでしょうか?(笑)

だけど、チーフはやはり凄い男で、
「ごっこじゃない、真剣だ!!俺はトレジャーハンターとしてどうしても海を復活させたい。水の都を見たいんだ!!」
……いや、真剣ならばいいってもんでもない気が(^^;
……だけどなんだろう、この異常な説得力は(笑)

結局人間素直が一番という事か、単にあまりのしつこさに根負けしただけなのか(^^;ラギはチーフを信じてくれる事になりました。
その際の「『冒険』か…『同情よりは信用出来るか…」は中々の名台詞だと思います♪


一方。
すっかり忘れ去られた感のある残りのボウケンメンバーの元に、やはり忘れ去られた感のある長老が現れます。
「あなた達はラギを助けて下さった方の仲間か?」と近づいて来た長老。気がついたらなんとボウケンルームに招かれてました(笑)近代ポップな基地にガジャ様が来た位なばり違和感な絵面ですがまあ仕方ない。昨年の魔法部屋だったらばっちり似合いそうだったんですけどね。

招かれた長老は、
「…でもどうして反対されるんですか?アクアクリスタルの手がかりを消してしまうなんて」
「そうだよ。ラギさんって人が一生懸命探してるのに、ひどいよ」
と詰め寄られてちょっと可哀想な感じ。最も画面的には両手に花でしたけど。
でもどんなに詰め寄られようが「これ以上犠牲者を出す訳にはいかない」の一本ばり。こっちも中々頑固です。

で、長老的には彼らにラギを連れ戻してもらおうと思っていたようなんですが、ボウケンジャーにプレシャス探しを辞めろなんて言うのはあまりにもナンセンスな話だったっつうか(苦笑)
クリスタル文書を解読したチーフからの連絡で、ボウケンジャー達はミイラ取りがミイラ状態でみんなで宝探しに向かってしまいます。


で、アクアクリスタルはとある火山の「火口」にあるらしい事が判明。
今まで探しに出た人達が戻って来なかったのも納得ですが…ラギパパの水の証がどうやってラギの手元に渡ったのかが気になって仕方ありません(^^;パパは火口までは辿り着けずにどっかで行き倒れてしまったりしたのかしら。

まあ、水の民にとっては命がけの大冒険でも、ボウケンジャーに取ってはその程度の冒険は普通の冒険の範疇なので(現に第一話で既に火口飛び込みデビュー果たしてる人もいますし)どってことはありません。それよりもちゃっかり情報を入手し、プレシャス分捕りに現れたジャリュウ一族の方が大問題。戦闘とゆうか乱闘状態に落ち入ります。

当然ながらとゆうか、ラギの相手は兄貴分のナーガ。
ラギは一生懸命戦うのですが、でも大きさ全然違うし(笑)あっという間にピンチになってしまいます。
ボウケンジャーが条件反射で助けてくれようとしたのですが、こういう時は何故か一気に弱くなり、ナーガの一撃で全員やられてしまい、むしろそっちの方が助けが必要なんじゃないかという状況になってしまいます。

そんなんで万事休す!!……のラギを救ったのは…長老
その杖から放たれるなんだか良く分からない青い光線は、ナーガを思いっきり吹っ飛ばした程のすんごい攻撃力を持ってました。
強過ぎ、長老(^^;
……実は魔法使い??…だった、と言われても私は信じます。

「長老………」
目をぱちくりさせて(←多分)驚くラギに、
「ラギ、…わしが間違っていたのかもしれん。失う事を恐れるあまり、得られる筈の物にまで手を出そうとしなかった。水の証を捨てたお前の熱い思い、必ずや叶う。水の都、必ず復活させよう!」
……あらららら。両手に花で詰め寄られて改心しちゃった?(笑)
ともあれ、長老から嬉しい言葉をもらえたラギ。
「うん!」
とにっこり(←多分)笑います。

こうなれば、もうナーガなんか敵じゃない。
さっきまで自分たちも倒れていた事をすっかり忘れている風なチーフと一緒にがしがし攻撃しちゃいます。まあ、でもその程度ではナーガは倒れないんですが。


この後、翼竜型の大邪竜が現れたため、チーフとラギは完成したばかりのNO.10こと「ゴーゴージェット」に乗り込み大邪竜退治ついでにプレシャス回収に向かうことにします。…他のメンバー、呼び出した意味あまりなかったような気が(^^;

で、このゴーゴージェット。富士山の見える場所から発射されてましたが……サージェスの基地ってどこにあるの?もしかしてモデルは箱根彫刻の森美術館?(笑)
で、ジェット機をハンドル操作している図はどうしても慣れないのですが、まあボウケンジャーだから仕方ないとして(苦笑)このジェット、空中停止も出来るんですね〜!すごいや。
つうかゴーゴージャイロの立場は一体…(^^;
こういう作業って普通ジャイロがやるものでは?と首を傾げてみたりするのですが、まあ…仕方ないっすね。

まあそれはいいとして、最新鋭のこのマシン、火口からプレシャスを回収するにあたってロープで人を下ろすしか出来ないってどうなのよ。しかも下りたのはラギだし。
まあ、チーフとしてはラギに取らせてあげたいってのがあったのは分かりますが、変身後スーツならたとえ火口に落ちても大丈夫(実証済み)だけど、ラギは落ちたら死んじゃうから…。それ以前に熱による影響とかだってありそうだし……。

…まあいいか。結果オーライ。


チーフ達が宝取りをやっている間、他の面子は地味にナーガをデリートしておりました。
そしてナーガは地味に巨大化し、対抗するため、地味にスーパーダイボウケンが呼ばれておりました。

…メインはここにはないとはいえ、あまりに地味で泣けました。

で、巨大化ナーガは意外に強く、半泣き状態になっていた4人でしたが、そこにチーフが新マシンに乗って帰還。
で、
「ゴーゴージェットは他のマシンと合体出来ます。試してみます?」
との牧野先生の助言により、究極合体・アルティメットダイボウケンの完成。
…ジェットがスーパーダイボウケンを背中から羽交い締めにするような合体方式なんですが……元から全く役に立ってなかったゴーゴージャイロが正真正銘の飾りになってしまったのがちょっと泣けました。まあ今更ですが。

そんなんで新ロボ登場で、ナーガをあっさり倒して戦闘終了です。


最後。
無事手に入れたアクアクリスタルによって、水の都は無事元の姿を取り戻す事が出来ました。
…ラギが灯台もどき(?)にアクアクリスタルを設置したら(第一話のガジャ様に限りなくデジャ・ヴ)急に砂嵐が舞い起こり埋もれていた神殿が姿を見せ、そこに突如高波が押し寄せ、神殿は一気に水の底に…という展開だったんですが、地形変化による他への影響については予想通り全く無視。…説明出来っこないですが(^^;

でも、それよりも辛かったのは、
「…俺の思っていた通りだ、なんて雄大なんだ!」
ラギは砂浜に向かって興奮気味で叫んでたんですがその海が思いっきり灰色だった事でしょうか(笑)ロケの日がもっと天気が良ければ良かったのにね〜(^^;
そうでなくてもこの砂浜海岸の下に水の都があるとはどうひいき目に見ても思えません。そうは見えないけど一気に深くなるのか、この海は??それとも実は海岸線がかなり内陸寄りに移動したとか…。

…まあ……いいか。

で、ラギは大喜びで灰色の海に入ろうとするのですが、悲しいかな、改造手術を受けてしまった彼は水の都に住むどころか、水に入る事すら出来なくなってしまっていました。
…もしかして、ジャリュウ一族の弱点は…水?(^^;(属性炎っぽいし)

でもまあ、ラギはそれは既に承知の上での決断。
額に手を当ててちょっと寂しそうな表情を見せるものの、
「父さん、俺は後悔していない。都には戻れなくても…海はここにあるんだ。…いつでも…見に来ればいい……」
気丈に言い放つ。
いや、海自体は元からあったから!とか、その体で今後地上でどう生活するつもりなんだよ!とかツッコミ箇所満載(^^;

で、一体何処に帰るつもりだったんだか、海から去ろうとしていたラギの前にチーフが顔を見せます。
「トレジャーハンターを信用して良かったよ」
ラギは握手を求め、チーフもそれに答えます。うん、いい図。
「寂しいだろうな、折角海が戻ったのに」
「ぜ〜〜〜んぜん!俺は海さえも戻れば……」
強がりを言い続けるラギに、チーフが差し出したのは…水の証。
「勝手だけど、お前の父さんの水の証をうちの工房で直してもらった」
…いつの間にラギから盗……。
「 長老に聞いたら『息子なら受け継げるだろう』だってさ」
いつの間に聞いたんだ(^^;
分からない。やっぱチーフは全然分からない(汗)

てか、壊れた証を直すよりも(見た目だけ直しても機能するかどうかは謎だし)ラギがリュウ陛下に力を貰った場所に行ってみんなで宝探しをした方が現実的なんじゃないか?と思ったり。
…まあ…恐らくは普通に機能するんだろうし、結果オーライですが。

そうしてリュウの体に水の力を得た彼は、嬉しさのあまり迎えに来てくれた長老に抱きついて大泣き状態です。めでたしめでたし。

意外だったのは、ラギの体が元に戻らなかった事。
つか、「リュウの力を手に入れる為には水の力を捨てなければならなかった」のならば、再び水の力を手に入れたという事は今度はリュウの力を使えなくなったという事でしょうか??
それってつまり姿だけ怪人ってこと?(^^;

まあ…水の中で暮らすんだしあまり問題ないか。名誉の負傷みたいなもんって事で。長老に抱きついてるラギがかなり可愛かったので、うん、結果オーライ(^^;


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