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巻之三十一『流星と三匹の狼』

先週から一週間、「もし兄者が死んじゃったらどおしよお…(T T)」と非常に不安な日々を送っておりました。ガオの最後の方の、ガオレッドがピンチだった回の時もこんなだったんですが、私(苦笑)
結果的にはとりあえずまあ、大丈夫そうで一安心です。つうかもし死んじゃってたら私今頃サイトを閉じて…とまではいきませんが、「兄者…(T T)」と呟きながら傷心の旅に出る位のことはやっていたかもしれません(爆)いやあ、良かった、良かった♪…ってまだ死なないと確定した訳ではないんですが(^^;

…てなんでつい結論から書いてしまいましたが、さて、今週の放送。

「見える…聞こえる……再び『あれ』がこの星に生まれようとしている………」
センティピードでタウ様が呟いております。
…本職予言者のマルちゃんより、ずっと予言者っぽい感じですが、まあ、マルちゃんは今はゴウライ(つうか兄者)につきっきりですからねえ(苦笑)
兄者が宇宙サソリ卵を飼い始めてから2ヶ月あまり。…戦士ひとり殺すのに手間ひま時間をかけまくり過ぎている気もするんですが(^^;ともかくまあ、とうとう予言成就予定の満月の日を迎えます。


苦しむカブトライジャー、それでもマルちゃんと闘っていて。
でも再び胸を押さえて苦しみだし、変身が解け、素顔に戻り苦しみ転げ回って……

「とうとうこの時が来たのら!死の星の輝きが最高潮を迎えるのら!!」


そのマルちゃんの言葉を受け、兄者の胸のサソリの卵がとうとう孵化し…………………!


……おもいっきりうなされて飛び起きる兄者。悪夢を見ていた模様です。
冷や汗いっぱいかいて……自らの死を覚悟して悟りきったような態度を取っている一甲さんですが、やはり死への恐怖は人並みにある模様です。
ふと脇を見ると、そこでは一鍬が静かな寝息をたてていて。
その一鍬を起こさぬよう、そっと起き上がり、ゴウライジャケに腕を通し……。
……てゆうかここどこですか???(^^;
てっきり迅雷の谷で生活をしていると思われた彼等ですが、ここは…お寺ですよね??それももう使われていないっぽい感じの。しかも壁すらまともにないっつう(苦笑)屋根はありましたけど。

そのむき出しの板の間にうすっぺらいゴザらしきものを敷いて寝てる二人…………
ホームレス…………(- -;;
…いやいや(汗)ともかく床が平らな分だけ迅雷の谷の洞窟よりもましって事でしょうか?(笑)でも雨風をしのげるだけ谷の方がましなような気もするんですが。
恐らくは撮影時は真夏だったのだろうと思われますが……夜はちょっと肌寒くなってきた今日この頃、あの吹きっさらし状態は見てる方が寒いです(T T)こんな生活では治る病気も治らないですよ〜!(汗)
迅雷流の再興でも『あれ』でも土方でもなんでもいいから早く普通の人間の生活を送れるようになって欲しいものですこの兄弟……と、脱線(^^;

さて、そんな貧乏人ゴウライジャーと違って、基地を宇宙から持ってきたジャカンジャの面子は実にいい生活をしています。だってちゃんと壁も窓もあるんですよ、この基地!←なんか基準が間違っている。
予言者と化したタウ様の命を受け、今週はサタラクラが配下の狼君三匹衆を呼び出します。この狼君達はちょっと凶暴でなかなか言う事を聞いてくれないみたいなんですが、でも笛でなんとかコントロールが可能になったそうで。…しかし『狼』といい『笛』といい、何となく去年を思い出すアイテムですよね。…吹いている人材は大分違いますが(笑)


場面は変わり、月明かりの下に佇んでいる一甲の元に鷹介が現れます。
「こんな時間に呼び出して、一体何の用だ、一甲?」
限りなく満月に近い月がある程度傾いた位置にあるとゆうことは、丑三つ時を過ぎて夜明けに近い時間なのででしょうか?そんな時間に呼び出す方も呼び出す方だけど、律儀に来る方もえらい(^^;

「常々思っていた。疾風流の技は……ぬるい!!」

「……何!?」
「稽古をつけてやる………」
と、相変わらず高圧的に一方的に話を進め、木刀を投げ渡し、いきなり鷹介にかかっていく一甲。
「ちょ、ちょっと待てよ、一甲!!」
とその攻撃を避けつつ、でも命は惜しいので木刀を手に取り応戦する鷹介。


「………兄者?」

ふと目を覚ました一鍬は隣に寝ていた筈の兄の姿がないのに気がつきます。
「…こんな夜中にどこへ……??」
てゆうかあれだけ兄者がうなされていたんだから、その時点で起きろよ、一鍬!(笑)
てゆうか。
一鍬君、板の間にゴザ敷きの上でぼろ布をかけて、しかも自分のジャケットを枕にして寝ていて(爆笑)ついでに革パンはまだしもベルトをしたまま、さらに靴を履いたまま寝ていて………そんなんで体休まるのかよ〜〜!(- -;;
まあ、いつ敵が襲って来るか分らない状況なのでそういうこともあるかなあ?とも思うのですが、その割にはゴウライチェンジャーはしっかり外してるし(苦笑)チェンジャーは腕から外していると通信が出来ない事が判明しているので、例え夜中にハリケン達から連絡が入っても鳴らないじゃん……駄目じゃん、ゴウライ(^^; てゆうか敵の攻撃にちょっとでも備える気があるのならば、あんな壁もないような見通しのいい場所で寝ないように………脱線(汗)


月夜の下では赤同士の暑っ苦しい争いとゆうか特訓が続いております。
そんな中、兄者は今まで見せた事のない新技「迅雷流・カブト雷撃破」(←漢字これでいいのかな??(汗))を披露してくれます。
…要するに『剣の先で地面をひっかきあげて敵に目潰しを喰らわせたあと、飛び上がって前方宙返り…の足で蹴り攻撃をした後、剣を振り下ろす』というかっこいいんだか悪いんだか卑怯なんだか良く分らない技なんですけど(苦笑)ともかく兄者はこの技を鷹介に教えたい模様。
でも夜中にいきなり叩き起こされて(多分)何がなんだか分らない上に、いきなりファイナルベント…じゃなくて攻撃を喰らわされた鷹介は当然のように抵抗を始めます。

「やめろ、一甲!なんかお前おかしいぞ!?どうして急にこんなことを…!」
「……時間が………ないんだ!」

兄者は兄者なりに必死なのですが、いかんせんその言葉の足りない一方的な思いは中々伝わりません。
挙げ句の果てに、
「いい加減にしろ!俺は疾風だ!!迅雷の技なら…弟に…一鍬に教えろよ!」
と、木刀を投げ捨て、鷹介は怒って帰ってしまいます。まあ、当然ですね(^^;

その光景をいつの間にか高台から見下ろしていた一鍬。

「一鍬…………」
「…俺だって嫌だからな、兄者!何度も言ったように……兄者の運命を認めるような事を……俺はしたくない」

兄者は弟にふられたからいきなり鷹介を呼び出したりしたんですね(^^;災難だな、鷹介(苦笑)
その光景を、さらに後ろからシュリケンさんが見守っていたりします。

翌日、街にジャカンジャが現れたとの通信が。
七海&吼太出動!ちょっと遅れて鷹介も合流です。
「あんな時間に呼び出されたからさ〜!ろくに寝れなくってさ!」
……やっぱ災難だな、鷹介(^^;
でも駆け付けた街にはひとの姿が全くなくて。
不信がるハリケンジャーに、
「Good morning!それなら見つけたぜ!」
と、いきなり空からシュリケンさん。その声に導かれてみんな森に向かいます。

今回の中忍の狼君達は人の影を喰らう奴らで。
影を喰らわれた人間達は…………森の中で四つん這いで……野生のけもののようになってしまって。
驚くハリケン達の前に三匹の狼君達が登場!!シュリケンさんも参戦してくれるんですが、今回の「とっておき」はホントに強くてしかも三匹もいるので苦戦気味で。

ハリケン達のピンチを伝える通信が兄者のもとへ。困った時のゴウライジャー頼み(笑)
でも、
「一鍬、お前と一緒に闘うのも、これが最後だろう……」と兄者。
「…やっぱり嫌だ…もうそんな事は聞きたくない!!」
「一鍬!」

……視聴者も聞きたくないです、兄者〜(T T)気分はすっかり一鍬と同調状態。

でも、兄者は静かに言葉を続けます。
「…いつか言ったな…。俺達が『ゴウライジャー』でありつづけるには“覚悟”が必要だと」
……言いましたね。確か巻之二十でしたっけ?土嚢かつぎやってた時の回(笑)
「その覚悟で俺は俺の宿命を受け入れ、ゴウライジャーとしてハリケンジャーを闇から支え続けてきた…。それを一鍬、これからはお前がそれを継ぐのだ…」
「兄者!(泣)」
……『どの辺が闇からだよ…!』のツッコミ多数(笑)てゆうか、だったら今まで一鍬は何をやってきたんですか!?(^^; 二人揃ってゴウライジャーなんでしょう?自分だけの手柄にしないように、兄者(笑)
「弟よ……それがお前の宿命なのだ……」
………だから勝手に宿命にするな〜〜!!(- -;;
…どうも兄者は運命論者でいかんです。百歩譲って宿命でもいいからもっと抵抗して下さいって(汗)
でもどうすることも出来ない一鍬も結局兄の言葉に従います。
「行くぞ!ゴウライジャー、出撃だ!!」
『最後の出撃』にならないでくれ!と祈りつつ………。

そして森の中で苦戦中のハリケン達のもとに、例のごとくかっこつけまくって登場。
そんでも狼さん達はホントに強くて。最後の出撃もなんかあんまいい感じではなさそうです(汗)

再び街の方に向かおうとする狼さん達を追い掛けるハリケン&ゴウライ&シュリケンですが…長いよ…(汗)じゃあ略して「ハリゴウシュリ」…変だよ…つうか何がなんだかさっぱりわからん(^^;いいや、もお…ともかく狼さん達を追い掛ける6人ですが、その前に七本槍が立ちふさがって。
「暗黒七本槍、見参!」
…って4人だけなんですが(^^;そうじゃなくても今5人しかいないのにマルちゃんがいないんだな。
でも揃って歩いてくる姿はなんかすっげえかっこいいです♪♪

「でも君たちの相手はボキたちなんだよ〜!」
「何!?」
「黄色い君は私とね(はあと)」
「わたしの相手はぁ……」「当然私とよ!」←先週の恨み
「緑のお主は我が剣受けてもらおう!」「OK!」
…いきなり御指名を受けてしまいました。しかもなんか組み合わせ意味不明だし。
指名を貰えなかったゴウライ兄弟は、狼さん達を追おうとします。

…でもやっぱり来ました、ゴウライストーカーマルちゃん参上♪
「貴様らの相手は、俺ら!」…この台詞も聞き納めなんでしょうか(T T)
相変わらずの強さで、ゴウライめためたです(汗)
「お前らの役目は死……それだけら」
不敵に言い放つマルちゃん。
「……それなら貴様も道連れだ…………!!?う、わあああああ!!」
兄者は格好つけようとしたんですが、例のごとくまた苦しみだしちゃって…素顔に戻っちゃった時点で兄者は戦闘不能。
「兄者!!しっかりしろ!!」
…苦しむ兄者を抱きかかえるクワガもその時点で戦闘不能(苦笑)この兄弟、立場が逆だったらきっと兄者は一鍬を心配しつつも戦闘を続けるでしょうから…マルちゃん、やっぱいいとこついてる(笑)
兄者は苦しみつつもクワガの手を振り払い、
「来い、マンマルバ……俺の死に様を見せてやる!!」
「面白い……見届けてやるら」
と二人はそのままどっかに跳んでってしまいます。
「兄者!!」
慌ててその後を追うクワガ。
そして闘いながらもその光景を見ていた鷹介も、
「ここは任せた!」
と無茶な言葉を残し、やはりその後を追って行きます。


「待て!一鍬!!」
兄者の後を追う一鍬、さらにその後を追う鷹介。…何故か二人とも素顔に戻ってます。変身していた方が早く走れそうな気がするんですが?つうか鷹介、ハリケンウィンガー使えば早いのに(笑)
スピードでは一鍬の方が早そうな気がするんですが、でも鷹介はなんなく一鍬に追い付いてそのままタックル。二人で倒れこんでごろごろ転がります。…最近この二人が絡むことがあまりなかったので忘れていましたが、髪型が似ていてキャラのかぶる二人です。…紛らわしい(笑)
「離せ!!離してくれ!!」
鷹介にのしかかられてなんとか逃げようとする一鍬、お姉様方が喜こ……いやいや(^^;
「お前が兄貴の事で何かを隠しているのは分っている……」
「………………」
感情が表に出易い弟君。思いっきり顔に出ちゃって、もう隠し続けることは出来ません。てゆうか、このひとも知ったの、つい最近なんですけどね(苦笑)

「なんだと…?宇宙サソリの卵が一甲の胸に…??なんで黙ってたんだ、一鍬!?」
兄者の言い付け(←巻之二十八参照)に背いてとうとう鷹介にばらしてしまった一鍬。その当然の疑問をぶつけられて、
「兄者の覚悟を邪魔する事は出来ない……そこまで決意しているのなら……望み通りに……死なせてやろうと……
消え入りそうに言葉を紡ぐ一鍬に、
「…バカ野郎!!」
といきなり殴りかかる鷹介。殴られた方はなんか放心状態って感じの表情を浮かべていて。
その肩を掴み自分の方に向き直らせて。
「それがお前の本当の気持ちか!?ホントにそれでいいのか!?一鍬!!」

その言葉に。
わずかに首を横に振りながら、崩れ落ちる一鍬。

肩を落として、今にも泣き出しそうな様子で。

「…バカ野郎!!」
一鍬を置いて走り出す鷹介。
ゴウライジャーと、一甲との今までのことを思い出しながら。

…この回想シーンが、時間軸が少々前後してたりとか、鷹介の知らない筈のサソリの卵が埋め込まれたシーンが混じってるとか、妙にメカ戦のシーンが多かったとか、まあ細かい事は置いておいて。…シリアスなシーンですしね(苦笑)
(死ぬなよ、一甲………)
一鍬のお株を奪って鷹介は走り続けます。…今回は兄弟ものになるのかと思ってたんですがねえ(^^;

「なんですって…?」
「一甲が…!」
完全に蚊屋の外になっていた七海&吼太もシュリケンさんから一甲の話を聞かされます。
いてもたってもいられなくて、鷹介の後を追おうとした二人に、
「Remember、思い出せ!!あの狼達を倒さなくては、みんなを助けられないんだぞ!」
と、シュリケンさん。
二人もしばしの躊躇ののち、その言葉にうなづき、街に戻った狼達を追う決意をします。

さて、死に体の一甲さんは迅雷の谷に辿り着きます。
当然、その後を追ってくるマンマルバ。変身して、闘い始めます。
空には大きな満月が出ています。………さっきまで朝だったような気がするんですけど、気にしない(笑)
でも正直、全然かないません。
さらにお約束で胸が苦しみ出したとこに攻撃を受けちゃて、また変身解けちゃって倒れこむ兄者。ゴウライジャケの前が無駄にはだけているのは、サソリの卵の効果を見やすくするためでしょうか?それともファンサービスでしょうか?(笑)
もうろくに動けもしないらしく、うまく動かない手で自分の胸を押さえ、
「……迅雷の里……結局ここで果てるのか……これが…我が宿命……」
つぶやくもまた苦しみだしちゃって。
「うわ、う、ぐあああああ!!」
サソリの卵は赤く光り、ついでに痛みの効果音まで入っています。カキーン、カキーンって。…なんの音だ(汗)

その光景を満足げにみやっていたマンマルバ。
苦しむ兄者に近づき、その胸元を思いっきり踏み付けて(T T)
「ぐわあああ!!」
「望み通り、見届けてやるら、その宿命……」

「マ……ンマルバ…………」
ここしばらく、何週かおきに苦しむ兄者を見せ続けられて、見てる方が痛く痛くて(泣)てゆうか台詞を打っていても痛くて痛くて(T T)…しかし、随分人為的な宿命もあったものですよねえ…(^^;

でもそんな状態でもまだその闘志を失っていない兄者。
「……忘れたのか…」
「?」
「 …道連れにしてやる………そう言った筈だ!」
傍らに落ちていたイカヅチ丸を掴み、マルちゃんに攻撃……!!

……も、あっさり受け止められちゃって。
「!!」
「貴様ごときの狙い、読めないマンマルバではないら!!さあ、死神よ、時は満ちた!こやつの宿命に、終止符を打ってやるら!」
そのまま取り上げたイカヅチ丸を振りかざし、兄者にとどめをさそうとしたその時。

「マンマルバ!!」
とび蹴りで鷹介登場。
「何が宿命だ!ひとの命を弄びやがって!!こいつは、一甲は、死なせない。俺が絶対死なせない!」
主役の台詞です!うつろな瞳でその言葉を聞いている兄者。
「兄者!」
遅れて駆け付けた一鍬、いつものように兄者を思いっきり抱き寄せて。
「兄者!しっかりしろ!」
さっきとは違うお姉様達が喜んで……いやいや(苦笑)
邪魔者の乱入にも、でもマルちゃんはちっとも慌てません。
「…貴様らごときに何ができる?」
「少なくても、お前を倒す事は出来る!!」
「甘いら、その前に裏切り者は地獄に落ちるら………」
「させるか!!」
そのまま鷹介はシノビチェンジをして、マンマルバにかかっていきます。とっても怒っているせいか、結構善戦してます…がマルちゃんはやはり強くて……。

「………鷹介‥」

「なんだ?兄者??」
「……教えた技を使え………」
兄者の言葉は弟を通り越して鷹介の元へ。なんか一鍬が不憫ですが、まあ伝授を嫌がった自分が悪いかな。
「ふざけるな!!それこそお前の宿命を認めるよことに!そんな事絶対嫌だ!」
鷹介は嫌がりますが、でも死に体の兄者はめげません。
「……カブト雷撃破!!」
その言葉に。
ためらいつつも、教えてもらった、っつうか一度受けただけの技を披露する鷹介。しかも動きが兄者より綺麗です(爆笑)まあ、鷹介は本職アクターさんがやってますからね(^^;
その卑怯だか華麗だか分らない技を受け、流石のマンマルバも倒れこみます。

一鍬に上半身を支えてもらって、その光景を見届けた兄者、
「見事だ鷹介……タイミングさえ合えば完璧に………!!」

兄者の体の中で、とうとうサソリの卵が孵化し…………

「兄者!??」
今までにないくらい、激しく苦しみ転がる兄者を一鍬はその体を丸ごと使って必死に抱きとめて。
でもやっとその体を押さえ付けた時、
一鍬の腕の中のその首ががくっと後ろに落ちて。

そのまま動かなくなって。

「一甲!!」
異変を感じ取り、振り返る鷹介に、
「……ついに…ついに……ふははははは!!」
と勝利の笑いを残して立ち去るマンマルバ。

「一甲………一甲!!」
鷹介も変身を解いて一甲の元に駆け寄って。

風に舞っていた迅雷の陣旗が、竿から離れ、地面に落ちて。


「こんなの…絶対間違っているぞ!!」


動かなくなった頭を思いっきり抱き寄せて。

「一甲……そんなに好きな技なら……自分で磨けよ……」

一甲は動かない。

「……自分の命は…自分で使えよ………闇になんかなるなよ……」


泣きそうな顔で。

「ばか野郎!!」

そして、その傍らの一鍬に掴み掛かり、
「俺達は、一緒に生きて、一緒に闘っていくんだろ!??」
一鍬は放心状態になっているようで、揺すられるままに揺れて。

「一人で勝手に逝くなよ……」

動かない体を抱え起こし、再びその頭を抱え込んで。

「………兄者」
やっとそれだけ呟いた一鍬、一甲の腕を抱えとって。


空には流星群が現れています。
どっかで見た事のある光景です。


……このままだったら不安で不安で、それこそ旅に出ていたかもしれませんが、取りあえず次回予告でベットで苦しんでいる兄者の図が出たので、一安心です(^^;
来週も鷹介が大活躍の模様ですが………頑張れ、一鍬(苦笑)


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