さて、今週の敵さんは「クリスト星人・ファーリー」さん。アリエナイザーの名前の元ネタは、私はいまいち分からない事が多いんですが、流石にこれは一発で分かりましたね。てゆうかはじめは猫かと思ってたのですが(爆)クリストだし、大きな牙だしでコウモリと吸血鬼の合体って感じのイメージなんでしょうか。
このおおきな猫お目々が可愛らしいファーリーさん。例にもれずの大量殺人の凶悪手配犯、スペシャルポリスも大量に犠牲になっていると……宇宙には恐ろしい犯罪者がいっぱいです。とゆうかそーゆー方々を逮捕orデリート出来ずに大量に放置している状況は宇宙警察としてはちょっとどうかという気もしなくもないですが、「宇宙は広いんだから仕方ないよ…」と弟がぼやいていたので、納得する事にします。
…微妙に脱線しましたが(^^;三日月の晩に外をうろついていたファーリーさんはデカレンジャーから職務質問を受けます。
「目的はなんだ!?」
「デカならてめえらで調べりゃいいだろ」
……正しい意見です(笑)
赤い「鉄の爪」が印象的なファーリーさんは、愛嬌のある外見によらずに結構強い。バンのDマグナムを正面から受けてもびくともしないし、全員で切りかかって行ってもかるくあしらわれてしまいます。
爆撃をうけ、へろへろな戦士達。
「…そうだ!」
とSPライセンスを取り出すバン。
「ボス、出番ですよ!!」
……困った時のボス頼み。
でもボスはきゃんきゃん叫ぶバンの通信に応答せず、それどころか一方的に通信を切ってしまいます。
「え?嘘!?」
…「嘘」じゃねえだろ!(苦笑)
「なんでだよ、なんでボスは来てくれないんだよ…!」
…「なんで」じゃねえだろ〜〜!(-
-;
いくら敵が(ちょっと)強いといっても、いくらボスが無敵に強いからといっても、お前らポロの誇りはないのかよ〜!といった所ですが、まあ、今週は彼等にそれを分からせる為の話ですからね。
頼りの相手に冷たくされた戦士達はファーリーさんのいい餌食状態でしたが、吸血鬼ファーリーさん?は朝日を嫌がるようにいなくなってしまい、戦士達はなんとか命拾いをしました。
「クリスト星人ファーリーは朝日が昇るとそれを嫌うように姿を消し……」
素面にもどり報告を入れるホージーのライセンスを脇から奪って、
「それよりひどいじゃないすか、ボス。どうしてすぐ助けに来てくれなかったんですか?」
とバン。情けなさ爆発。
ボスはバンの正直な泣き言はさらっとスルーして敵の狙いを調べるための聞き込み捜査を指示。バンはとてつもなく不満そうでしたが、5人は狙われた大学で捜査を開始します。
でも、聞き込みの結果、この大学には研究材料としての特殊な物質が大量にある事が判明し、曰く「極端に言えば、ここにものはすべて可能性があるといっていい」とゆう少々苦しい状態です。
仕方がないので最後の手段(?)、ジャスミンの超能力。
敵の遺留品を手にした彼女が読み取ったのは「落ちる・固い・光」という3題話のようなイメージ。
「あ、新幹線ひかり号!」とのんきにいい放つウメコをさらっと無視し、「どう思う、センちゃん?」と声をかけるホージーナイス(笑)
しかもセンちゃんはすでに逆立ち中で(これはセンのスィンキングポーズである/by古川登志夫)そのひらめきにより、それは「隕石」だという事になりました。…なんか「そうなのか??(悩)」って感じですが、そうらしいです。
そして彼等が辿りついたのは「ルナメタル」という物質。
この黒い柱状の物質は超強度の光吸収特製があり、つまりはその石を持ったひとの周りだけ光が当たらなくなるという不思議物体なんだそうです。
…謎なのは、その石の周りの一定範囲だけ光が当たらなくなるというのならまだ分かるんですが、でも映像を見てる限り、字面通り「その石を持った人の周りだけ光が当たらなくなる」という状態みたいで。(ウメコも握るまでは普通の状態でしたし。高さとかはたいして変わらないのに)生物がそれを持つと皮膚を通して石の力が伝わりとかなんとかかんとかとか……??(悩)つうか光を吸収してしまうという事は、ブラックホールみたいなもんなので、それを持った人物の姿は見えなくなっちゃうのでは…?とか疑問が山盛り。
……まあ、気にしていても仕方ないので、常識では考えられない不思議な特性を持った物質だと言う事で無理矢理納得しておしまいにします。
日の光が苦手なファーリーさんの狙いはその石だ!と判断したデカレンジャー達は当然ように石を預かろうとします。が、研究者さん達が「あと一日、いえ半日だけ研究させて下さい!」と言うので、昼間ならファーリーさんも来ないだろうという事でその願いを聞き入れ、大学の警備にまわります。
メンバー達は警備をしつつ、もの思いにふけり状態。
「…なにか事情があるんだろうか」
「ん?」
「ボスの事だ。例えば疲労度が激しくてあまり変身出来ないとか」
「……う〜ん……」
「俺は見たかった。実戦でのボスの戦い方を」
「そうだね……」
「私、微妙にがっかりしてるかも」
「え?」
「もっと戦ってみたい…ボスと」
「…私も」
バンみたいにはっきり「プリーズ・ボス!」と言わなくても、心の奥底でボスが来る事を望んでいる。先程なんで来てくれなかったんだろうと思っている。男性陣と女性陣で「彼の戦いを見てみたい」「彼と一緒に戦いたい」とちょっと温度差はありますが、気分はやはり「プリーズ・ボス」です。
で、心の奥底でひっそりと思うなんて事をしない超直球赤野郎。
仕事をほっぽってデカルームに戻り、
「ひどいっすよ、ボス!ボスが来てくれればスカっと解決だったのに!」
………………………………。
「……ホントにそう思うか?」
「当然じゃないっすか!大体部下のピンチに上司が知らん顔ってどういう事っすか!?」
………………………………(汗)
「…俺はお前達のピンチに知らん顔などしないぞ」
「したじゃないっすか!」
「いや?お前達がピンチなら必ず駆け付ける」
「ホントっすね、俺信じてますからね!」
………………………………(- -;;
親の心、子知らず。
ボスも色々大変そうです。
で、もの思いに耽る戦士達の前に怪重機が登場。
「みんな、今度はピンチになったらボスが来てくれるから、安心していいぜ!」と完全におかしな方向に行ってしまっているバンの言葉で出撃です。
研究員の方々は、怪重機の姿にびっくりして、デカメタルを放り出して逃げ出してしまいます。危険なのを告知されてたのにも関わらず、わがまま言ってスペシャルポリスを引き止めてたんですから、せめて持って逃げて下さい!(^^;
でもその怪重機に乗っていたのは実はバーツロイド。
本物のファーリーさんは誰もいなくなった大学にやすやすと忍び込み、ルナメタルを盗むとぱくっと飲み込んでしまいます。それでいいのかどうか激しく謎なのですが(^^;お陰で昼間でも動き回れるようになり大喜びです。
なんとか怪重機を片付けてデカレンが駆け付けた時には、彼は意気揚々と「これでもっと悪さが出来るぜ♪」とはしゃいでいました。
んでも彼の周りは万年夜かもしれませんけど、実際は昼間だったりもする訳で、夜間のみの活動だった今までに比べて、ひそかに犯罪はやりにくくなるんじゃないかな〜とか思ってみたり(^^;まあ、本人喜んでるんでいいですけど。
で、最大の弱点がなくなったファーリーさんに、デカレン達は再びぼこぼこに痛めつけられてしまいます。
そこにグラサン装備のボス登場!!
「ボスが来たからには、お前なんか一発だ!」と虎の威を借る大喜びな部下達でしたが、でもボスは腕を組んだまま「見てるだけ」。
部下達は「どうしてボスはなにもしてくれないんだよ……!」と半泣き状態。つうか「こんなスペシャルポリスに守られたくねえ!(^^;」って状況に突入しています。
約束を破られたと思い、怒り狂ったバンはボスにきゃんきゃん吠え続ける。
「…見損なったぜ、ボス!」
「…勝手に見損なえ」
「なんだと?」
「このままじゃ負けるぞ!…どうする?」
ここでバンの今週の名言。
「…ボスなんて大キライだ〜!」
大爆笑。
……お前は5歳児かい!(^^;
ボスに対する要らない怒りを燃やした戦士達は、サイラバの歌う「デカレンジャーアクション」をBGMに一気に力を出し、ファーリーさんをあっさりデリート。さっきまであれだけ苦戦していたのに、怒りのパワーは凄いです。
「これにて一件コンプリート!…と思ったけど、まだこっちがコンプリートしてない!」
まだ怒り収まらずでボスにつっかかるバン。
「ピンチになったら助けてくれるっていったじゃないっすか!」
「…ピンチだったのか?」
「え?」
「勝ったじゃないか、お前達。…つまりはピンチなんかじゃなかったって事だ」
おだやかに語るボスの心はここに来てやっと戦士達に伝わります。プロの刑事に対して言う言葉じゃないような気もしなくもないですが(^^;まあそれは子供番組って事で。
「悪を憎み、正義を愛し、それぞれの個性を組み合わせて勝つ。…うちはそういうチームじゃなかったのか?」
「……そういうチームでした!」
「そう、誰かの力を頼りにするチームじゃないんだ」
「すみません、俺甘えてました…」
「私も甘えてました!」
「これから一層気を引き締めていきます!」
と反省する部下達の言葉にうん、と頷くボス。
「これにて一件コンプリート!」
「雨降って、地、固まる♪」
脇で見守っていたスワンさんもにっこり笑顔です。
最後、発売が決まった「S.P.Dマグカップ」でお茶を飲んでいるボス&スワンさんの元にわらわらやってきた戦士達。
突然ボスの席の回りに「立入禁止 KEEP
OUT」の黄色いテープを張りめぐらせます。
「全員一致で決まりました!」
「事件が起きてもボスはここから出ないで下さい」
「これからは、絶対頼らないって決めたんです!」
「俺達だけで目一杯頑張りますから!」
「てなことで♪」
やっとボスの気持ちが伝わったのはいいのですが、なんつうか色々極端な連中です。
「俺はそのつもりだが……これはないだろう(汗)」
リアクションに困っているボスに、
「いいんじゃない?みんなに任せて、ここでじっとしてれば!」
楽しそうに言うスワンさん。
その後暴走した部下達はボスそのものを椅子にテープでぐるぐる巻き付けにかかる。スワンさんも面白がって手伝ってくれるんですが、当然の如くのボスの「いい加減にしろ〜!」大カミナリで今週はおしまい。デカベースは今日も平和です。
で、今週のエンティングはデカマスターの紹介。
戦士達がみんなで誇れるボスについて色々説明してくれてます。
そこで、バンが問題発言。
「ところでボス、そのマスクの中…鼻は一体?」
…それ言っちゃあ…(汗)と思ってたら、ボス困ったように額に手をやって、
「…それは……聞くな……」
誰しもが突っ込みたくてうずうずしていたというか突っ込みまくっていた公然の秘密事項(?)をあっさり聞いてしまうバンもバンですが、自分の骨格に関わる大重要問題を切ない呟き一つで誤魔化してしまうボスが素敵過ぎです(笑)これで今後この問題について語る(突っ込む)人はいなくなるでしょう。流石はボス、役者が違います(^^;
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