「嵐の前の静けさだな……あのギーガスが暴れ出したら大変な事になる」
コントロールルームのボスとスワンさん。ギーガスはなんと一つの都市位の大きさまで成長するそうで…とゆうかそこまでの情報を宇宙警察が持ってるって事がまず凄い。アブレラさんも「ほう、あの…」と言っていたし、ギーガスってのは余程有名なマシンなんですね。
もしくは結構おしゃべりな破壊王さんが周り中にべらべら喋ってただけなのかもしれませんが。
思案ポーズのボスは、
「…奥の手を出す時が来たようだ」 とぼそり。
「…言うと思った」とため息のスワンさんはもう半諦め気味。
「でも、デカベースクローラーの更にその先は、うまくいくかどうか分からないわよ!」
「それがうまく行かなければ、もう打つ手はない」
「そうなった時、地球の運命を握っているのは、あのアンドロイドの子かもしれないわね」
「うむ…」
…もう次元はデカレンジャー達の訓練がどうだというあたりからは遠く離れてしまっているようでちょっと寂しいですが、まあ適材適所って事で。
で、その会話を盗み聞きしていたフローラ。職務質問(?)をしてきた一般職員を攻撃して、そのままデカベースから姿を消してしまいます。
破壊王さんの行方を追っていたデカレン達にボスからフローラ失踪の連絡が届く。
驚いたセンちゃんはなにはともあれシンキングポーズ。町中だろうとどこだろうと構わず、わざわざ車から降りてまでシンキングポーズ。本人は真剣そのものだし、仲間もなれっこで誰も気にしていませんが、はたから見たらかなり異様な光景だと思います(^^;
… でもまあ、そのひらめきとマーフィーの活躍でフローラの居場所をあっさり発見。結果オーライです。
で、見つけたフローラは破壊王さんと一緒。なんと彼女自ら彼に接触してギーガスの元に連れてってもらうようにお願いしていた所でした。
「遅かったな、メリアは自分の役目に気付いたんだ!」
勝ち誇ったような破壊王さんの台詞を裏付けるように、
「私はギーガスの頭脳、
やらなければならない事があるの…」
と、はっきり言い切るフローラ。
「もしそうなったら躊躇なく破壊」の命を受けているデカレン達。心中複雑ながらも彼女に銃口を向けざるおえなくなります。
「フローラ、君は自らギーガスに取り込まれて、破壊を止めるつもりなんだろう?」
センちゃんの言葉に「え?」となるデカレン達。破壊王さんも「何?」状態。
でもまあ、フローラには破壊プログラムどころか基本プログラム以外何も入れられていない状態な訳ですから、冷静に考えれば彼女が自ら「役目」に気が付くことはありえないんですよね。
…破壊王さんはそんな事は忘れきっていたようですが。
「自分を犠牲にするなんて、そんなことはしなくてもいいんだ」
「…センは、何度も命がけで私を助けてくれた。私が、みんなを助ける方法は、これしかないの!」
「君のような小さな存在が犠牲になるなんて、そんな悲しい事をしちゃいけない。そんな事をさせない為に、俺達デカレンジャーがいる」
「セン……」
「さあ、行こう」
フローラもフローラでそんな事をぺらぺら喋ってしまったら目的もへったくれもないのですが、まあ、彼女の心はまだ出来立ての幼いものだから、って事で。
どっちかといえば、その彼女にあっさりと騙された破壊王さんの情けなさが目立ちます。彼はきっと今後絶対どんなに時間がなくても必要最低限なプログラムはインストールしてから外に出そうと誓った事でしょう(苦笑)
「フローラは、俺が守る!」
かっこ良く台詞を決めるセンちゃんは今週はサイボーグ並の強度を誇り、その活躍もあって破壊王さんをあっという間に追いつめてしまいます。
とっととジャッジメントも行い、その結果は当然ながらデリート許可。
バズーカを構えデリーと準備万全というその時。
「俺は、破壊王メテウス様だ!てめえらの手にかかるくらいなら、玉砕するぜ!」
『辞世の句』
裁かれて 刑場の露となるよりも
自ら割れて 裂けて散るかも
と、勝手にあまり出来の良くない句を詠んだ後、「破壊王」らしく自ら『爆発』してしまいます。
「流石、破壊王というか……」
メンバー達もあっけにとられるばかりです。
「もう無茶するんじゃないぞ、フローラ」
「ごめんなさい…」
無事彼女も取り戻し、めでたしめでたしって感じだったのですが、まだ7:40の状態ではそうもいかない。ここに真打ち、ギーガスさんが突然登場してきます。まあ、破壊王さんは先週から前座みたいなもんでしたからね(^^;
ついに姿を現し、うねうね触手で暴れているギーガスは、やっぱイメージデズモゾーリャ様。ううん、デズ様もこれ位のボディ作って貰えてたら、身体難民になって怨霊化する事もなかったんだろうなあとため息(苦笑)
「キーガスはコントロールする頭脳がなくて暴走しているんだ」
とゆうことで、巨大パックマン(触手付)ギーガス君に早速デカレンジャーロボで立ち向かうデカレン達でしたが、何しろギーガス君は先週怪重機を食べて一段と大きく成長し、しかも頭脳はなくても防御とかはちゃんとしてるので、デカロボじゃ相手にならないとゆうか大きさで思いっきり負けているので、はっきりいって今にも食べられちゃいそうな状況です(汗)
そんなあぶなっかしい戦士達の戦いを影から心配そうに見つめるフローラの元に、ついさっき爆発死した筈の破壊王さんが現れます。
「どうして…あなたはさっき…」
「あの時爆発したのは、3Dシステムで作り出した俺のホログラムだ。奴らまんまと騙されやがった…」
わざわざそのホログラムまで出して解説してくれた破壊王さん…。どうせなら「俺は不死身なのさ!」とかだけで終わりにしておけば少しはカッコがついたのにねえ(-
-;; 辞世の句まで詠んでおいて情けなさ爆発ですが、まあ、あっさり騙されたデカレンも情けないので痛み分けって事で。
そのまま彼は嫌がって逃げるフローラをストーク。逃げる少女と追いかけるいかにも凶悪面な異星人のおっさん(多分)。なかなか素敵な光景です。
てゆうかこの地下道はマイラさんがチンピラに絡まれた所と似てますけど同じ場所でしょうか?
「破壊のプログラムをインストールしてやる。ギーガスに乗り込んで完全なる兵器となるのだ、メリア!」
そして足がもつれて転んだ(←人間らし過ぎ)彼女を追いつめ、
「いくら人間みたいなしぐさをしたって、機械は人間にはなれないんだよ、メリア!」
と、アンドロイド系話ではお約束の台詞で更に彼女を追いつめる。
アンドロイドは「人間」になれるのか。
今だ多くの作品で議論される議題ですが、
破壊王さんは「いくら人間みたいなしぐさをしたって」と言う。
センちゃんは「君はもう人間と同じ心を持っている」と言い、心を表に出す方法としての『笑い方』を教える。
この辺にデカレン的な答えがあるような気がします。
また多少脱線しましたが、アンドロイド少女の危機に駆付けたのはなんとボス。
後ろから破壊王さんを羽交い締めて投げ飛ばした彼は、フローラを後ろに庇い、
「誰にも指一本触れさせないと、センと約束したからな!」
と実にカッコ良く呟いてくれる。
んでもってデカマスターに変身し、得意の剣技で破壊王さんの放つ弾丸すべて弾き落とします。…破壊王さんもレーザー銃でなくてアナログ弾丸銃なんですね。この世界ではまだまだ弾丸が主流でレーザー銃はメジャーではないのでしょうか?
てゆうか、先程センちゃんがもろに身体に受けてもびくともしなかった銃なので、わざわざ避けなくても大丈夫なような気がします(苦笑)
そうじゃなくても破壊王さんの銃弾の着弾点はどうも急所を外しているとゆうか思いきり身体の外側に行っちゃってますし。…もしかしてこの人、あまり銃は得意ではないのでしょうが(^^;
追いつめられた破壊王さん。
「待ってくれ!俺も破壊王……辞世の句を……」と性懲りもなく。
でもボス。口笛ひとつ。(どうやって吹くんだろう、あの口で……以前にあのメットの中で)指差した先には弾いた弾丸で作られた「×」のマーク。
「俺にごまかしは通じない!こんどこそ本当にデリートだ!」
その後燃える熱いハートで破壊王さんをあっさりとデリート。…最後の最後まで眼中外な方でした。合掌。
「大丈夫か、フローラ?」
「はい、でも、センが……!」
ボスは不安そうな顔で見上げてくるフローラの方に優しく手を置き、
「心配するな、我々にはまだ奥の手がある」
ちょっと意味深に言います。
さてさて、苦戦中のデカレンジャーロボ。援護するべく今週もデカベースクローラー発進です。
いつの間にかデカルームに戻ってきていたボス。
「みんな、さっさとギーガスを倒すぞ!」
その通信にびっくりのデカレンジャー達、
「…簡単に言いますね、ボス(汗)」
「まさか、一発逆転、秘密兵器が??」
「S.P.D職員の皆様、只今よりデカベースはデカベースクローラーよりさらに、最終形態に変形します。まだ一般区域に残っている職員の方は、至急セーフティーゾーンへ移動して下さい」
スワンさんの館内放送で、つぎつぎと移動して行く一般職員の皆様。…デカベースってこんな大勢の人が働いていたんですね。普段は殆ど姿を見る事はないですけど(苦笑)制服も黒と灰色の2種類がある事が判明。それぞれ役割が違ったりするのですかね??
職員達の避難が完了したのを確認後、
「超巨大起動、デカベースロボ!」
…とゆうことでデカベースが更に変形を始め、最終的にロボットになってしまいます。殆ど縦が横になって起き上がるような状態なので無理ありまくりとゆうかあとの掃除が大変そうですが(^^;その変形のあまりのとろさはある意味感動ものです。
まあ 、一番謎なのは、何故わざわざ基地を変形しなくてはいけないと言う事ですけど。気にしてても仕方ないですけどね(苦笑)
んで完成したロボ。
第一印象、とにかくでかい。間違いなくデカレンジャーロボの倍位の身長があります。
「でっけ〜〜!」と思わず戦士達も上を仰いでしまいます。
その後二つのロボ間に通路を作って、ベースロボの方に走って移動してくるデカレンジャー達。この際、操縦席の後ろのドアが開く事が判明(笑)そういえばハリケンのからくりメカの操縦席後ろも開くんですよね。マシンではわりとデフォルトな設定なんですかね。
で、見なれたデカベースが全然別物になっている事に感動し、そして6人分のとても立派な操縦席がついた操縦室に感動。てゆうか何故かこの部屋は90度回転してません。重力の方向にあわせて部屋が回転するようにでもなってるんでしょうか。
とゆうか、何をどう改造したら基地がこんな事に…(^^;まあ、もしかしたらデカベースってのは基本的に動くもので、地球署も初めからロボになる事前提で作られていたのかもしれませんけど。の割にはスワンさんが自信なさげですけどね。
…まあ、細かい事を気にしていても何もいい事はないし(苦笑)
土煙をあげてずしずしと歩くデカベースロボ。その巨体故の重量感はデカロボの比ではなさそうですが、デカロボではちゃんとシートベルト(しかもレース用のしっかりしたの)をつけてるのにベースロボはなんと立ったまま操作。まあ、この巨体ではデカロボのように軽く動く事はなさそうなので問題ないのかもしれませんけど。でも揺れそうだな〜!
そんなんで初登場のベースロボの活躍でギーガスをあっさり倒しておしまい。
空中でおもいきり大破していたギーガスの破片(結構でかい)による二次災害がないかとちょっと心配です(^^;
最後、フローラは地球署の強い働きかけにより、既に人間と同じ心を持っていると認められ、宇宙警察本部で働く事になりました。
どうせなら地球署で働かせてあげればいいのにと思いますけど、そしたらレギュラーがひとり増えちゃいますしね(苦笑)
つうか特例とはいえ、本部でもまだアンドロイドの処遇の仕方をまだはっきりと制度化していなくて、フローラはモデルケースみたいな扱いで監視下に置くって感じなのかもしれません。
そして、ついに宇宙に旅立つ日。
「フローラ、良かったな」
「…色々すまなかったな」
「でも本部も人間よりも人間らしい心を持ってるって認めてくれたんだし!」
「フローラ、たまには連絡頂戴ね」
「向こうに行ったら、身体に気をつけてね」
←メンテナンスに??
思い思いの言葉をかける戦士達。素直に謝っているホージーが意外とゆうからしいなとゆうか。
そんな彼等に笑顔で答えていたフローラでしたが、ふと暗い顔になる。
「どうした、フローラ?」
「センと別れるのはとても悲しい。でもアンドロイドは涙を流せないから…」
悪夢を見てうなされる事が出来てもね。
「バカだなあ、永遠の別れじゃないんだ。こういう時は笑っていいんだよ」
そして最後にも一回。
「1+1は?」「2!」
そして彼女は宇宙の住民へ。
センちゃんは特に悲しみもせず、さばさばとした感じで、…つうか今ひとつ表情が読めない感じ(^^;まあ、本部にいるなら、その気になればいつでも映像付きで惑星間通信ができますしね〜!
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