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第18話『サムライ・ゴーウエスト』

今週のデカレンは新選組話でございます。
何故『新選組』か…は考えるまでもなく、現在放送中のN●K大河ドラマからでしょうけど、それでいいのかテ●朝さん(苦笑)まあ戦隊では昨日今日始まった話でもないですが(^^;

そんなんで「実家の蔵から出てきたんだ!」と新選組の浅葱の法被着用でデカルームに登場するバン。 実家がどこだか知りませんが、里帰りでもしていた模様です。
「なんかさあ、うちのご先祖様、新選組のメンバーだったみたい。その名も、赤座伴之進!
えっへんと胸を張る彼の羽織る法被はちょっと色褪せた感じが土産物っぽくなくて結構いい感じではありますが、でも制服の上から、しかもつんつん頭で羽織っているとどうみても土産物法被で大喜びしている風にしか見えません。

仲間達も考えは似たようなものみたいで、
「そんな名前、聞いた事ないなあ…俺、結構新選組通だけど」
「もしかして御先祖様、コスプレマニア?」
とか言われちゃって「そんなワケないだろ!」と口とんがらせのバン。
法被ひとつでコスプレマニアは酷いよなと思いつつ(^^;…とりあえずセンちゃんは現在放送中のN●Kの大河ドラマを毎週欠かさず視聴している事間違いなし。煎茶片手にオプションでおばあちゃんとかいたらなんか凄く絵になりそうです。

その時、京都から未確認飛行物体目撃情報が入る。
「全員、直ちに京都に飛んでくれ!」とボス。

部下の反応。
「京都ですか?」
「舞子はん?」
「祇園祭の」
「湯豆腐の!」
「…新選組の!」

「……京都だ」


とりあえず今まで京都で不可思議犯罪が起こった事はないみたいです。まあ普段の事件では殆ど東京近郊を動きませんしね(苦笑)
そうして全員で京都に向かうデカレン達。…この間に首都圏で事件が起こらない事を祈ります。 まあ最もボスとデカベースが残っているので大丈夫そうな気もしますけど。

そんなんで場面は移って京都。
ビルの上にいるいかにもアリエナイザーな宇宙人さんが語っています。
「ここは何処でござる…?『京の都』とそこここに書いてはあるが……違う…」
出で立ちはサムライの鎧風、語り口調は時代劇、しかも日本語の看板が読めているというかなり日本通と見られるアリエナイザーさん。
「拙者の愛した京の都は何者かに侵略されたのか…?」
近代的な都市に目を白黒させている様子はまるで浦島太郎です。まあホントに浦島太郎だという事が後に判明する訳ですが。

そんな風に目を白黒させているうちに、何故か女子高生にたかられしまうアリエナイザーさん。そういえば昨年もたかられてた敵幹部様達がいましたっけ。
今どきの女子高生相手に、
「その方ら、何ゆえそうような異人の如き服装を来ているでござる??」
と、まじめそうな彼は彼なりの実に素朴な疑問をぶつけてみる訳ですが、
「なんやおっちゃん、喋りまできめきめやな」
「もの聞く時はかぶり物とらなあかんで」

女の子達はいかにもアリエナイザーさんにものおじもせず、その鎧兜を外そうとする始末。
更には 「ほんまもんの宇宙人みたいや」とケータイで撮影会を……昨年もこんな感じだったなあ(苦笑)
てゆうか昨年と違って今年はアリエナイザーが侵入してきている事が思いきり公になって地球署まで設置されている訳ですから、ほんまもんも何もないと思うんですけど。やはり京の都ではアリエナイザーの脅威は感じられていないのでしょうか。スペシャルポリスの存在も知られているかどうか非常に微妙です。

「おのれ……拙者をバカにしているのか!?」

ステレオタイプな怖いもの知らずの女子高生達の無礼講に、とうとう切れたアリエナイザーさん。腰に帯びた剣で彼女らの携帯をすっぱりまっぷたつにしてしまいます。その前に銃刀法違反です。

悲鳴をあげ逃げ出す彼女らの代わりに、「待て!」と5人のカラー戦士が参上!何故か無意味に屋根の上からの登場です。しかもそこは重要文化財とかそんなんじゃないかと思うんですけどいいんでしょうか?しっかり名乗り上げまでやってるし(^^;

そんな事をやっているもんだから、
「面妖さ極まれり、貴様らが侵略者でござるな!」
…なんて言われてしまいます。無理ないです。
状況が読めなくて驚いているデカレン達に「拙者が成敗してくれる!!」と襲いかかってくる鎧武者さん。彼はとっても強い上に「赤座剣法」…どっかで聞いたような…技まで使い、デカレンジャー達は早くも素顔に戻ってしまいます。

が。

「おお?その顔は…赤座伴之進殿か??」

「………は??」

「頭こそざん切りだが、伴之進殿に間違いない!いや〜伴之進殿も人が悪い、拙者をからかったでござるか?いや〜!参り申した」
そういう彼の脳裏には新選組姿のバンの姿が。 どうやらバンのご先祖様が新選組隊士だったというのは本当の事だったようです。で、バンをその御先祖様と間違えていると。

「……安心したら……急に腹が………………」
と突然気絶してしまった鎧武者さん。
ジャスミンのテレパシーによると、彼の名はゾイナー星人ベートニン。140年前、旅の途中に地球に不時着した際、助けてくれたのが伴之進さんだったと。で、伴之進さんに武士道を教えてもらったベートニンさんは武士道が大好きになり、そして共に京を守るため、故郷の星で修行し出直して来る事を誓ったと。

「…そういう事だったのか…」
「140年前と言えば江戸時代だ。京都の街の様子が変わっても当然だろう?」
「ゾイナー星人は平均寿命が6万年。だから140年前なんてつい昨日みたいなものなのよ」
SPライセンスのデータベースを見ながらジャスミン。 …つまりは地球人の600倍以上。140年も彼の感覚では単純計算で3か月位。のんきな彼が修行をしている間に新選組はおろか、時代も京都も遥か遠くに行ってしまったという訳です。もののあはれ。
ちなみに140年前というと1864年。 この年の7月8日(旧暦6月5日)に『池田屋事件』が起こっています。京都見廻組も結成され、正に新選組まっただ中って感じの頃でしょうか。

ともかくまあ、彼は悪い宇宙人ではない事がわかったので、話は穏便に済ませたい。
でも、何しろデカレン達は侵略者扱い(笑)まともに話をして聞いてくれるかどうかは微妙、という判断をします。…まともに話した方がいい気がするんだけどなあ(^^;

気絶した武者さんを前に困り果てた時に、
「そうだ!伴之進さんの言う事なら聞くんじゃない?バンが御先祖様になりすまして江戸時代の京で説得すればいいんだよ!」
といつの間にか逆立ちをしていたセンちゃん。
「でも江戸時代なんて行けないじゃん」
「江戸時代の世界にそっくりな場所は、あるだろう?」
そうして彼等は日本のハリウッド・東映太秦村に急行。スポンサーの宣伝も忘れないデカレンジャーです。最近は焼き肉屋の宣伝ばかりやってますけどね(笑)

で、映画村に行った彼等は真っ先に「扮装の館」へ突入。カツラと時代劇装束に身を包みます。余談ですが新選組隊士の扮装のお値段は8500円也。とゆうかSPライセンスの変装モードも流石に時代劇バージョンはないんでしょうか?いやまあないからやって貰ってるんでしょうけどね(苦笑)


板の間で布団で寝ているベートニンさん。
目が覚めたら、そこには伴之進さんの笑顔。
「目が覚めたか、ベートニン」
「伴之進殿…その頭は…?先程はざんぎりでつったっていた筈だか……」
「ベートニン、夢でも見たか」
そんな風にうまい事ごまかしてベートニンさんを外に連れ出す。映画村の江戸時代風景に「ここはまごう事なき京の都でござる!」と大喜びのベートニンさんをバン@伴之進は『可愛い娘のいる茶屋』に連れて行きます。

で、その「可愛い娘」こと「お梅」は町娘姿のウメコ。
そして座敷に座っているのは「新選組局長・近藤勇」ことセンちゃん、「副長・土方歳三」ことホージー、「一番隊隊長・沖田総司」ことジャスミン。中々いい感じの配役です。
余談ですがこの放送を見ていたうちの姪が「ホージー、本物(山本耕司さん)よりかっこいいね」という名言を吐いたそうです(爆笑)…まあ、山本さんには悪いんですが、確かに彼は歳さんというよりも水戸黄門の助さんに見えて仕方ないんですけどね(苦笑)好みの問題だと思いますけど。

「そなたの事は伴之進から聞いておる。是非新選組の新隊士にとな」
「だか、実物を見てがっかりした」
「右に同じ」
とかなんとか名演技で話を進めて行くデカレン達。その演技力はとても一般人のレベルではありません(笑)SPDは音楽だけでなく演技も出来ないと勤まらないようです。多芸多才。
ともかく、そんなんで「只の町娘であるお梅と勝負して、負けたら大人しく星に帰る」という約束を取り付けます。

で、広場でわら人形斬り勝負をする事に。
なんなく切り捨てるベートニンさんに続いて「見よう見まねやけど」のお梅。
……でもこの勝負、思いきりいかさまで、お梅のわらの方には特撮爆破用のリモート火薬をセット。しかもわらを引っ張る紐までついていて、ホージーとジャスミンが引っぱり係に。その特撮メイキングっぽい雰囲気はなんか嬉しくなってしまいます(^^)

で、いかにも現場っぽい爆破スタッフさんの力も借りて「目にもとまらぬ早さ」でわらを木っ端微塵にするお梅。
「太刀筋が全く見えなかった……!」と驚くベートニンさんも無理もない。ウメコはそもそも刀を抜いてないんですから(苦笑)
「勝負あり!」
「拙者が…町娘に負けるとは……!」
「わかったであろう、ベートニン。母なる星へ帰れ!」
「分かった……でござる………」

これにて一件落着。
つっても今の時点でまだ7:42なので落着する筈ないんですが(苦笑)
そもそも彼が母なる星に帰る為に宇宙船を停めた場所に帰ったりとか、自動で呼べたとしても名残惜しく地上を見たりなんかしたら、もう一発でばれちゃうじゃん…??とか思っていたんですが、そんな心配をするまでもなく、バンが側にあった石灯籠(多分プラスチック製)を倒してしまう。で、そのはずみでカツラが…………。
「こ、これは…」と驚くベートニンさんの目には、更にはいかにも夢の世界の裏方の物置場とかはしご持った人とか目一杯見えちゃって、バンの「何でもない、見るな!」ももう全く効果なし。
「もしやして……!」
と映画村を飛び出す彼の眼前には、現在の京都の町。
偽物に騙された、と怒りに震えるベートニンさんは、そこに現れたアブレラさんと一緒に姿を消してしまいます。

「時代は変わった。そして今、子孫である奴らがこの美しい町を破壊してしまおうとしているのだ」
「そうか、 あの偽物が伴之進殿の子孫……」
急に納得したベートニンさんにアブレラさんは、京都を守れるのはお前しかいない、京の神社の区画を他の場所に移して新しい都を作ったらどうだと進めます。
「手助けいたす。安くしておく故、おきばりやす…」
……て………アブレラさああああんん(^^;


新選組装束からいつものデカ制服に着替えてベートニンさんを探す5人。そこに巨大なタンス型怪重機が現れます。
このタンス君は京都の重要文化財である建物達を次々にその引き出しの中にしまいこんでしまいます。その巨大さと状況に真っ青なデカレン達。ベートニンが京都を守る為に文化財を保護しているのだと判断します。

なんとかして彼を止めなくてはならない。でも敵は超巨大。
「ボス!」
「それほど巨大な敵か。デカベースクローラーで向かう!」
お前達のピンチには必ず駆け付ける!とゆうことで、なんとデカベース、東京から京都に大移動という超むちゃくちゃを開始します。車幅が35mもあるクローラーが走れる道路ってどれ位あるんだろう…(^^;普段ちょっと動くだけでも大迷惑そうなのに〜〜!(汗)それに、もし走れる道路があったとしても、街灯やら信号やら料金所やら片端から壊しまくりそうなんですけど(苦笑)ほら、ハリケンのリボルバーマンモスのようにビルとかひっこんでくれないから。

でもまあ、京都への道は昨年あのブラキオも歩いたので(笑)500歩位譲るとして、手元の資料によるとデカベースクローラーの時速は120kmなんですが、東京ー京都間は東海道線で500km位、勿論直線だともっと短いでしょうが、それでも400kmはあると思うんですよね……ノンストップでどんなに頑張っても3時間以上の計算。てゆうかあのサイズが時速120kmで走るなんて現実的じゃない…。……ってブラキオの時速が160kmの方がよっぽど現実的じゃない気もしますけど(笑)


……まあ、突っ込んでもどうにもならない事は諦めて(爆)先発させてもらったデカマシンで、とりあえず応戦するデカレンジャー達……が、でかすぎる敵に全く歯が立たず。
そのうちクローラーもやってきたので、帰還してデカベースロボに。
「ベートニン!京都が好きならこんなことしちゃ駄目だ!!」
必死に訴えるバン。

が。
タンス君に乗っているのはバーツロイドだと言う事が判明。

「俺が探し出す!」と本物のべートニンを探す為にベースロボから降りようとするバンに、
「まて、バン。これを持って行け」
とボスはDソードベカを差し出す。
武士の魂を差し出されて戸惑う部下に、
「サムライの魂を、教えてやるんだ!」
宇宙警察最高のサムライのその言葉にバンは大きく頷きます。

そしてあっさりベートニンを見つけるバン。
「あの怪重機を止めるんだ…」
「拙者はこの都を江戸の昔のまま守りたかった。それが適わぬ今、どうなろうともう同じでござる!」
「バカ!それでも赤座伴之進の弟子かよ!そんなの聞いたら俺のご先祖さまが悲しむぜ!」
「インチキをするようなやからの言葉、聞く耳持たぬ」
「…そのことは素直に謝るよ、ごめん。でも俺のご先祖様が、赤座伴之進が守ろうとした京の都を俺だって子孫として守りたいんだ!」
「サムライの心も技も残ってない癖に!」
「そんな事ない!俺だって赤座家の、赤座伴番だ!」

言葉で出来ない説得は、その剣で示す。
変身し、ボスから借りたDソードベガで、ベートニンと互角に戦うバン。
「赤座剣法・雷神剣!」
「赤座剣法・雷神剣!」

背景には青い稲妻。…2年くらい前に似たような感じの良く見たよなあ…(笑)どうせならバンの稲妻の方が赤かったりしたらかなりときめいたのにな(爆)

必殺技対決はバンの勝ち。ベートニンの剣を弾き飛ばしたバンは、ベートニンに対してのジャッジメントを申請します。

が、結果は○。
凄く久々に聞く、○の音楽(苦笑)

「謎の男から誘いは受けたが、きっぱり断ったでござる」
「よかった…ご先祖さまの人の見る目は正しかったんだ……」
「伴番殿、そなたも立派な侍でござる」
剣を交えて地が固まる?ベートニンにもバンの武士の心が伝わったようです。
「安心してよ、140年前から比べたらこの町は変わったかもしれないけど、今の一達だって、古いいいものは守ろうとしているから!」
「…拙者は安心して星に帰ろう」

そんなんでめでたしめでたし。
ついでにタンス君の方もみんなが頑張って倒してめでたしめでたし。

「後払いで売り付けるつもりが……覚えていろ、デカレンジャー!!」
負け惜しみ台詞を吐いて立ち去るアブレラさんは、今週は丸損の模様。地上げ屋さんの時の現金キャッシュもきっとこれで帳消し。結果を急いであまり無理な商売をしない方がいいと思われます(^^;



最後、映画村の観光をしている5人。…帰れよ!(笑)
しかも男性陣がうなじの綺麗なお姉さんを見つけた!…と思ったらそれは町娘姿のスワンさん。
更には、
「おいおいお前ら、うちのお嬢さんに手を出したら、痛い目に合うぜ!」

……着流しのボス。
……しかもなんか妙に似合ってるし。

てゆうか全員で遊んでるんかい!デカベースはどうした!?(^^;その辺に停めっぱなし??
はた迷惑なので早いとこ帰った方がいいと思われます。とかいって実はデカベースは所員さん達の手によって先に帰ってたりして。パトが二台ありますから、充分全員乗って帰って来れますしね。

いやでも早いとこ帰ろうね。全員で来ちゃってるんだから。ついでに帰りは安全運転であまり周りの車に迷惑をかけないように帰ってあげて下さい。無理だと思いますけど。


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