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第21話『マッド・ブラザーズ』
「コーヒー入ったわよ!」
のスワンさんの台詞で始まった今週。メカニックチーフがお茶汲みってのもどうなのか?とも思いましたが、まあ、息抜きを兼ねた趣味なんでしょうね。
「スワンさんのコーヒー、最高!」
などと言いながらそれぞれカップを手に取るデカレン達。カップは例のヒーローネット限定「S.P.Dロゴ入り白マグ」なのですが、なんとそれぞれ名前を書いています。それも黒の油性マジックっぽい。…どうよ(^^;「1番」とでっかく書かれたバンカップ、あひるの絵付きのウメコカップ…役者さんがそれぞれ書いたのかな?と思ったり。位置の関係でセンちゃんとホージーの文字が確認出来なかったのが残念です。
余談ですがカップを乗せてきたトレイにもちゃんとS.P.Dマークが入ってました。Dトレイ??ここまで来るとトイレットペーパーにもマークが入ってそうです(苦笑)…絶対一般で「S.P.Dグッズ収集マニア」とかがいそうだよなあ…。オークションとかで高く売買されてたりして。

「あれ?ジャスミンは?」
一個残ったマグカップに気が付いたスワンさんの台詞に、ホージーが爆弾発言。
「今日は非番です」
「え?そうだっけ?」
「そうです」

……………………。
……非番があるんだ……(汗)

いやまあ、S.P.Dといえど人間ですし、労働基準法的にも勿論非番は必要なんですけど、5人いないとロボも発進出来ない状況下で非番…。まあ、その時はボスがサポートに入ればいいって話もありますけど。
にしても5人いる訳ですから、交代制で一人週1休みとしても一週間に5人とも揃う日は2日しかないっつうか…。勿論ボスのいない日とかもある訳で。ううん…。それとも意表をついて実は土日は休みとか(笑)色々謎の深まるS.P.Dです。

その時、トレイに残っていたジャスミンのカップが突然割れる。
「ヒビでもはいってたのかなあ…」とスワンさん。いや、普通ヒビでそんな割れ方しないから!(^^;ともかくまあ、不吉な感じです。


さて、非番のジャスミン。
私服で公園で羽伸ばし。背景はビルとかですが鳥の声も聞こえますしのどかでいい感じです。どこだ?新宿御苑?日比谷公園??と思ってたらEDのクレジットで『浜離宮恩賜庭園』なる場所だという事が判明。築地の方なんですね。ふうん、ちなみに入場料300円です。

「……美しいわね」
「え?」
「空も、緑も街も。こんな綺麗なところに暮らせて、みんな幸せね…」
いきなり話しかけてきたのは、公園で絵を描いていたきれいなお姉さん。とても絵を描く服装に見えないのが少々気になりますが(笑)あんな白っぽい服で…絵の具ついたら落ちないぞ〜!(^^;

「あの…絵を見せてもらっても?」
「いいわよ」
気前のいいお姉さんが見せてくれた絵は…なんと燃えさかる真っ赤な空に廃墟と化したビル。それもアクリル画風。…やっぱり服に絵の具ついたら落ちないって…。まあそんなんはどうでもいい。

「美しいものは壊しがいがあるの。あなたのオーラもとっても綺麗。…食べちゃいたい」

ちょっとどきっとしてしまうような台詞をぼそっと呟くお姉さんはそのまま驚くジャスミンの頬に手を滑らす。朝からちょっとどきどきものの映像です(爆)
触れられたジャスミンの脳裏に見えたのは…真っ赤に燃え盛る世界で剣を振るう彼女の姿。BGMは悲鳴。
その衝撃的な映像から逃れるように身体をひねるジャスミン。つられて倒れたキャンバスの音で我に返った時にはもう彼女の姿はありませんでした。
「あの女…アリエナイザー…?」
気が付いたら向こうの空は不自然なまでに真っ暗。不吉な感じで鳥が鳴いています。

そしていきなり次々とビルが爆発する。画面に見えただけでも4つ。日は高そうなので被害は想像したくもない位甚大そうです。
「そこまでだ、アリエナイザー!」
仕事中の4人が変身して出撃中。
「都市破壊罪の現行犯で逮捕よ!」
「何だと?オラは妹を探しているだけだ!」
「言い訳はデカベースに行ってから言え!」
…とビル破壊の犯人さんと会話。どちらの台詞も被害の規模からは考えられない位のんきな感じです。どう考えても連行する前にデリート許可って感じですけど。
ともかくまあ、戦い出すんですが、素晴らしいジャンプ力を披露するアリエナイザーさんは超強力。4人では全然歯が立たない感じです。

一方ジャスミン。
先のお姉さんを探して公園内をうろうろしていたら、倒れている女の人達の一団を、更にその向こうには先程のお姉さんを発見します。
「…このひと達に何をしたの?宇宙警察よ、答えなさい!」
SPライセンスをかざして命令するも相手は鼻で笑うだけ。
ついでに清楚なお姉さんの服装から戦士の服へとチェンジ。簡単に鎧がついた赤紫が基調の全身スーツで、左目の下の赤い稲妻型の入墨(?)が特徴的。

「お前の生命エネルギーも、喰ってやる」


そう言ったお姉さんはCG合成の長〜〜い舌をしゅるるるる。…怖い(汗)

でもジャスミンは怯む事もなく、
「あんまり食べると太るわよ!」
「歯向かうつもりね、生きのいい」
ジャスミンはデカイエローに変身。お姉さんはヘルメットオンで戦闘モード。中の人がアクターさんに切り替わった所で戦闘開始(爆)
でもお姉さんはとっても強くて全然歯が立たない感じ。手にした刃で斬られて、ついでに撃たれてジャスミンぼろぼろ。素面に戻ってしまった所で捕まって首筋に刃を当てられてしまいます。

「…食べるなら残さずに。おばあちゃんの遺言だから」
こんな状況下でも気丈な台詞と決して屈しない強い瞳。
お姉さんはちょっと考えて、
「いい度胸してんじゃん。このまま喰ってしまうのも惜しいねえ。…そうだ、私についてくるかい?」

「……私はあなたのおべんとうってワケ?」
「もう喰いやしないよ。相棒にしてやろうってのさ…」
いきなりおべんとうから相棒に格上げです。なんかとっても気に入られてしまったジャスミンですが、当然のように断ります。この際「犯罪者が警官をスカウトするなんて聞いた事ないわ!」と言ってましたが、この台詞で真っ先に思い出したのが「キルビル」の眼帯の姉ちゃんことエル・ドライバー。まあ、あれはスカウトじゃなくて彼女が勝手に犯罪者に惚れてその配下に入ったって感じみたいですけど。

でもお姉さんはそんなジャスミンの気丈な態度がますます気に入ったみたいで、にっこり微笑み、首に突き付けた刃を下ろしたと思ったらいきなりジャスミンの口に手をかける。
「あんた、エスパーでしょ?オーラの色を見れば分かるのよ。…見えるでしょう?私が79の星でやってきためちゃくちゃな事がねえ!」
一時期流行った「オーラの色占い」、エスパー判定にも使えるとは…(笑)
彼女がジャスミンに見せたのは先程よりもクリアな真っ赤な悲鳴な世界。ついでに爆発する星の光景。そんな中で楽しそうに高笑いをする彼女。サディスティックでオカルティックな異常な光景。
強制的にそんな映像を流し込まれたジャスミンは目を見開いて固まり状態です。
「…私はどうしてもあんたの事が欲しくなったのよ。あんたが私のものになるというなら、この星は見逃してやってもいい」
……なんて台詞を色っぽい声で呟かれたらどうしてもいけない世界を想像しちゃいますよ〜!(苦笑)もう、朝から!(^^;
「もう少し考える時間をあげる」という台詞を残してお姉さんはまたも消えてしまう。残されたジャスミンは荒い息で、その場に蹲ってしまいます。


一方もう一人のアリエナイザーさんと戦っていた4人。こっちもものすごく劣勢で、とうとう変身が解けて倒れこんでしまいます。
「二度と邪魔出来ねえようにぶっつぶしたる」
既に傷付きまくって動けなくなっている4人。やばい!と思った時。

「アニキ、どこにいるの。お遊びは程々にして、そろそろ準備始めるよ!」


先程のお姉ちゃんの通信映像。成る程とゆうかやはり彼女が妹なんですね。
「分かった……命拾いしたな」
とアリエナイザーさんはそのままぼよんぼよん飛んでいなくなってしまいます。

残されたデカレンジャー達。
「とんでもない、強さだった…」
という台詞通りみんなぼろぼろ。傷メイクが痛々しい感じ。ある意味20話を超してやっと訪れた初めての本格的なピンチって感じです。
「…次こそ見てろよ!起死回生、一発逆転、完全勝利!」
ずたぼろな状態でも気持ちだけは負けない。ライダーだったらこんな甘い台詞なんて運命に吹き飛ばされそうですが、こういう気持ちがとてつもなく大きい比重を占めるのが戦隊です。


さて、場面は移ってデカルーム。
ジャスミンも制服姿で参加。どうやら非番はチャラになってしまった模様です。4人と同じく傷だらけの顔が痛々しい感じで(T T)
「男性型の方はボンゴブリン、女性型の方はサキュバス、リバーシア星人のヘルズ三兄弟の次男と末娘、特キョウが追っている連中だ」
ボスの説明の中にさり気なく入ったキーワード「特キョウ」。
「『特キョウ』…?あ、東京特許許可局!
舌回ってないから、バン(^^;つうか特許庁が凶悪犯罪者を追ってどうする(笑)もの凄く余談ですが「東京特許許可局」という場所は実際には存在しません。早口言葉の為だけに産み出された言葉のようですが、一体何処の誰が考えたのやら。とうきょうとっきょきょきゃきょきゅ…(汗)…脱線。

「バカ、特キョウってのは特別指定凶悪犯罪対策捜査官の事だ」
「特別凶悪な犯人を追っているエリートチームだよ」
え??
……エリート??
……………………………。
…ホージーの立場は(大汗)
始めからエリートとは思ってなかったですけど、ホントにエリートではなかったんですね(- -;; まあ、良く良く考えたら本編中で彼の事をエリートと形容したのは「パーフェクト・ブルー」の時のセンちゃんの一言だけだったと思いますし。本人も「プロなら出来て当然だ」とは良く言いますが、特に自分の事をエリートだとは言ってませんしね。(←普通言いませんが。北岡弁護士じゃあるまいし/笑)
でもまあ、本編以外の雑誌とか公式サイトとかの紹介では繰り返されるように「エリート」という形容詞が使われまくっておりまして。それも「『超』エリート」だったり(笑)だからまあ『ホージー=エリート』というイメージがすっかり定着しちゃってますけど、それはあくまでも一般警官内でのエリート。つまりは小市民エリートと言う事なんでしょうね。
真の意味でのエリートではなく小市民的エリート。…萌えます(爆)

…すっかり話が脱線しましたが(^^;ボス曰くヘルズ3兄弟の目的は破壊と殺戮で、今までに79の星が犠牲になっていると言う。しかも3兄弟って事で、二人の他に長兄がいて、そいつは二人を合わせたよりも更に強いらしい。
んでその凶悪長兄を呼ぶ時には、妹達がでっかい花火を打ち上げる事になっている。…地上からあげた花火が宇宙のどこまで届くのかが非常に謎ですが(苦笑)…届くらしいので深いツッコミは無用。
二人だけでも十二分に厄介なのに、そんな凶悪お兄ちゃんが来てしまってはたまらない。デカレン達はなんとかして花火の打ち上げを阻止しようとします。

めためたにやられたさっきと比べて特に有効な手を思いついたとかそんな事は全くないのに、正義感と負けず嫌いの心に押されて気合いだけで出撃しようとするデカレン達。
そんな中、
「…私達の力では、勝てない」
とジャスミンがぼそり。
んで「でも地球が助かる方法がひとつだけある」と自分がサキュバスに仲間になれと誘われた事を告げます。
「犯罪者のお情けに、縋ろうっていうのか?」
「大体あんな滅茶苦茶な奴らが約束を守る筈が」
「そうだよ!」
「どうしたんだよ、いつものジャスミンらしくないぞ!」
仲間達は当然とも言えるような台詞を好き勝手に次々言うのですが、
「…みんなは、あいつらの本当の怖さを見てないからそんな事が言えるのよ!…私は見たの。あいつらに蹂躙されて消えて行った惑星のビジョンを。…恐怖と悲しみに満ちた叫び声を聞いたの!」
感情的に叫び、背を向け、耳を塞ぐようなポーズをとるジャスミン。
「ジャスミンがそこまで言うなんて…もしかしたら…」と一気に暗くなる面子でしたが、
「ちょ…何心配してんだよ!大丈夫、勝てるって!」
根拠のない自信たっぷりな言葉でひとり場をとりつくろうとするバン。 肩を叩く無駄に力強い手に、言葉なく、でも振り返るジャスミンでした。


一方、合流したヘルズの妹と弟。
妹さんは地球にいる間の自分達の基地候補の建物をアニキに紹介します。ちなみにこの建物は『水と親しむふれあい空間・霞ヶ浦ふれあいランド』の『虹の棟』。その展望台は高さ60mで360度のパノラマが広がるそうです…公式サイトより観光案内でした(笑)

拠点を決めた兄妹は、長兄を呼ぶ花火をあげる為に怪重機・ゴットパウンダーを呼びます。

「あれは…ヘルズ3兄弟特別仕様の怪重機。あの3兄弟が現れてしまった以上、この星は滅茶苦茶に蹂躙される。もうここでの仕事も終わりか…」
この弱気な台詞の主はなんとアブレラさん。最近出番がないうえに出てきてもろくなことがないアブレラさん。…彼のの手に負えない犯罪者もいるんすね。つうか別に宇宙の黒い商人はアブレラさんだけじゃないでしょうし。…多分ですけど(笑)

アブレラさんにすら見捨てられてしまった地球。悪魔の兄妹は、花火の発射台をセット。発射台といっても怪重機の高さの半分位もある巨大なものです。まあそれくらいの規模はないと宇宙のお兄ちゃんの元まではとても届かないでしょうけど。いや、それでも届かなそうな気もしますが、その辺はすごい宇宙の科学でどうにかって事で(無理矢理)

怪重機出現の報により、デカマシン発進&デカロボ出撃。
その合体ロボらしからぬ小回りの利く機動力で影から怪重機の動きをこっそり様子を伺います。

「まずはキャッチロープで捕獲する…」とスーパークールなパーフェクトが作戦を立てて行くのですが、
「あれが打ち上げ装置…あれが打ち上げられたら……!」
焦ったジャスミンはぷっつん。勝手にひとりでロボを動かし始めます。

「あなた達に、地球を蹂躙させはしない!」

感情的になってやみくもに突っ込んでいくジャスミンに、
「おちつけ、ジャスミン!」「攻撃が直線的過ぎる!」と仲間達は大焦り。でも焦るだけで動きを止める事は出来ないようでおたおたするばかりです。…デカロボの操縦形態は一体どうなってるんだ(汗)
でも感情的な冷静さを失った攻撃では過去最高の力を誇る敵はとても倒せない。ましてひとりの力では。
攻撃でロボごとひっくり返され、それでもやけになっていたジャスミンでしたが、仲間達の声にやっと我に返ります。

そんなんで、反撃開始。

花火をセットして発射しようとしているアニキ、それを守るように怪重機に乗り込んでいる妹。 デカロボは怪重機に手いっぱいでとてもアニキの方にまで手が回らない。

………困った時にはボス頼み♪
「こっちは俺に任せろ!」と登場のデカマスター。先程4人がかりで歯が立たずにぼろぼろにされた相手に問題なくひとりで立ち向かうあたりは流石なんですが、でもアニキくんの身体はゴムのように剣をぼよんぼよん跳ね返してしまうので、ボス大弱り。昔男塾にこんなキャラがいたなあ(笑)
更には「わ〜〜〜ちゃちゃちゃちゃ!!あちゃちゃちゃちゃ!わちゃ!わちゃ!わ〜〜ちゃちゃちゃちゃ〜〜!」 と思わず「お前はもう死んでいる」と言いたくなるような連続パンチを披露。…そういえばあの番組もテレ朝系でしたっけね(^^;そんなんで無敵のボスも前半最高級の敵に苦戦中。
※追記…「『北斗の拳』はフジテレビ系でしたよ」とのご指摘を受けました。完全に記憶違いです。失礼致しました〜!(大汗)04.10.02

一方ロボ戦の5人。
気を取り直して反撃を始めたはいいのですが、やはり特別仕様の怪重機は強いのか。再び倒されて、胸部をがんがんなぐられて。ロボ戦というより普通の喧嘩。
「なんとかならないの??」
「パワーの差が、あり過ぎだ!!」
ジャイロバルカンを撃とうとしたらそこも踏み付けられ、打つ手もなく痛めつけられるばかりです。しかも怪重機さんはバンに恨みがあるとした思えないようにひたすら胸部ばかりをいためつけ続けます。…大丈夫か、パトストライカー(- -;;
そんな風に相当偏った攻撃をされてるんですが、何故か5人の受けるダメージは一様で…どう考えても胸部のすぐ下に操縦席があるバンが一番酷い事になりそうなもんですが、足にいる男性陣も手先にいある女性陣も同じように苦しみまくり…何故に。

ダメージが限界を突破し、ロボに乗ったまま素面に戻ってしまう5人。でも流石はレース用がっちりシートベルト。外に飛び出しちゃったりはしません。それがかえって辛そうだという話もありますが。
「だらしがないねえ、そろそろとどめだよ」
怪重機のお姉さんは容赦なし。

「やめて!」

いつの間にか、操縦席を離れてロボの胸のパトランプの上で両手を広げて立ちはだかるジャスミン。パトランプがぴかぴか光ってその姿を赤く染めます。
「おや、あんたかい」
「…あなたの言う通りにする」
「あたしの仲間になるって言うのかい」

「止めろ、ジャスミン!」
他の仲間達も駆け寄ってきます。ホジさんとかセンちゃんとか足のしたからてけてけ走って来たのかな。ご苦労様(^^;まあ、ベースロボに乗る時の事とか考えるとロボ内にも移動ルートはあるんでしょうけど。
余談ですがデカベース。ひたすら階段だなあとしみじみ。デカベースは結構高い建物なんですけど、みんないつも走ってますよね。エレベータ位つけてあげればいいのに。せめてエスカレーター……ってまた脱線(^ ^::

「他に手がない以上、こうするしかないでしょう?」
当然のように引き止める仲間達に現実をつきつけるジャスミン。でも、それで地球が助かったとしてもその他の星が今度もっと酷い被害に合う訳ですよね??しかもジャスミンはそれの手助けをしなくてはならないとゆう。
地球を、今身近にいる仲間達を守りたいという彼女の気持ちは良く分かりますが、それはどうかなあと。
なのに仲間達は返す言葉もなく俯くばかり。…こら!(^^;

現実なんてそんなもんなのかもしれませんが、でもこれはフィクションの番組。
正義の味方がこれではいけません。

少なくとも……バンには許せない。

仲間達の静止を振り切り、歩き出そうとするジャスミンの前に立ちはだかり、
「手はなくても……それでも正義は勝つんだ!」
「バン…」
「…俺はいつもそう信じてる。お前もそうだろ!?ジャスミン」
ジャスミンの肩をつかんでゆさゆさしながら、相変わらず根拠のない自信で叫びます。怒ったように叫びながら台詞を言っている姿をみると、ああ、バンらしいなあと思ってしまう今日この頃。
「ジャスミン!」
自分の信じた正義を必死に語り続ける。一瞬諦めかけた他の仲間達も気を取り直し、自分達もバンの意見に同意だとばかりにジャスミンに必死に目で訴えます。

その仲間達の視線に、バンの言葉に、顔をあげるジャスミンでしたが、その瞬間怪重機の目が怪しく光る。

次の瞬間、地面に寝転がっているジャスミン。
ぶれた視線の先にはサキュバスさん。
「いい子ねえ、分かったみたいね、私達に抵抗するのがどんなに無駄だって」
寝転がっているジャスミンの頬をなでる仕草は相変わらず妖しさ爆発で、このままついていったらまじ喰われそうな雰囲気で(^^;朝から百合の世界です。ううん、7月から裏番で某女子高物語が始まったので、その辺も多少なりと影響しているのでしょうか(笑)

我に返ったジャスミンが周りを見渡すと、そこにはいつのまにかやはり地面に倒れる仲間達の姿が。
「さあ、おいで」
手を差し出すサキュバス。
覚悟を決めたようにその手を取って立ち上げるジャスミン。

ようやく目を覚ました4人が見たのは、勝ち誇った顔でジャスミンを連れ去ろうとしているサキュバス、そしてそれについて行こうと踵を返すジャスミンの姿。
どうにかして止めなきゃいけないと思うのに身体が動かない。

でも、そこでジャスミンが立ち止まる。
そして、怪訝そうな顔で振り向くサキュバスさんの綺麗な顔に平手一発。
見ているみんなもびっくりです。
「何するのよ?」
当然のように怒りに震えるサキュバスさんに、
「正義は勝つのよ!…結果はどうあれ、私はそう信じたい!」
…いや、出来たら結果も出して欲しいんですが(^^;まあそんな贅沢を言っている場合ではない。諦めて自分が犠牲になればいいと考えていたジャスミン。いろんな意味でそれでは駄目だという事に気がついたようです。先程のバンの説得がきいてますね。
「俺もそう信じてる」「私も!」「俺もだ!」「当然だろ!」
仲間達もなんか嬉しそう。なんとか立ち上がってジャスミンの周りにずらりと並びます。
「…馬鹿ばっか。仲間にならない以上、手加減はなしよ」
「望むところよ…」

そして再び戦闘開始。こっからが凄い。
ジャスミンの銃攻撃をなんなく高く飛んでかわすサキュバス。が、他の仲間はその更に倍くらいの高さに飛んでいて、空から彼女に向けて一斉射撃。…つうか飛んでるんですけど(^^;戦隊の戦士達は設定上2〜30mの高さまでは飛べるのは分かってるんですが、実は滅多に飛ぶシーンがないので、いきなり飛ばれるとちょっとびっくり。いやまあ、時々ホージーがパトジャイラーに飛び乗ってたりはしますけどね(笑)
そして攻撃を受けて落っこちてくるサキュバスさんを、今度は地上から飛び上がったジャスミンが下から一刀両断。更には銭ボム攻撃をくらわせ追いつめます。

一方ゴム身体の兄ちゃん相手に苦戦していたボスも気がついたら優勢気味。
「何故だ?俺の鋼の筋肉が??」
「いくら鍛えた筋肉でも、隙間を狙えばもろいものだ」
…そゆもんかい。てか隙間って…。

そんなんで兄弟二人を6人がかりでなんとか追いつめます。
「どう?これが正義の力よ!」
ジャスミンが勝ち誇ったように言い放ちます。

でも、サキュバスの足元に花火の打ち上げ装置が無造作に転がってたりして。これってさっきまで兄貴の方が持っていたのですが、ボスの攻撃を受けた時にぽ〜んとどっかに飛んでっちゃってたんですよね。こんな所に落ちていたのか、都合良く。
「お兄ちゃん!」
迷わず発射装置を押す妹。静止する間もなく撃ちあがった花火は成層圏を越え、宇宙で綺麗に花開き……ええと花火の原理って??光の原理って……いいやもう。凄い宇宙の科学ってことで(^^;

花火を静止出来なかった事を落ち込むジャスミンでしたが、
「まずは二人をジャッジメントだ」
のボスの台詞に気を取り直し、ジャッジメントタイム。つうかデリート許可出てなかったんですか??(^^;今まで彼女らをここまで追いつめたポリス達がいなかったって事でしょうか??エリートチームの特キョウだって追っているのに……。まあ宇宙は広い。特キョウがかけつける前に話が終わっていたという事も多々あったのだろうという事で。

ジャッジメントの結果は当然ながら×。
Dバズーカで2人を追いつめます。

が、バズーカの炎は2人を直撃する前に誰かの手によって文字どおり握りつぶされてしまう。
現れたのはごっつい感じのアリエナイザーさん。
「お兄ちゃん」
「あんちゃん!」
「宇宙の死神、ブリッツ・ヘルズ。この星の恐怖を喰らいに来た…」

てなわけで長兄さん登場。あんなアバウトな花火でよくこんな細かい場所まで特定出来るな〜と(苦笑)まあその辺は兄弟の絆って事で。
なにより、サキュバスが次兄は「アニキ」で、長兄は「お兄ちゃん」なのに大萌え。長兄の事はとっても尊敬していて大好きなのね♪って感じで。ううん、きっと可愛がられたんだろうなあ。まあ、次兄の事もなめまくっているようでいて親しみ持っているようですけど(^^)
なんとなく兄弟の図ってのはなんかいいものです。ハリケンのゴウライも「兄弟」って事だけで大分ポイントあげてたと思いますし、ゴーゴーファイブに至っては言うまでもなく。あれなんか敵さんも兄弟でしたしね。

ともかくまあ、やっとこさ敵を追いつめたと思ったのに形勢逆転。

どうするデカレンジャー?って事で続きます。来週はいよいよ噂の「特キョウ」さんの登場です!


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