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第32話『ディシプリン・マーチ』 |
「俺は宇宙一のスペシャルポリスになるんだ!」のバンの台詞がやたら強調されていた今週。冒頭は刑事ものらしく違法取り引きの現場に踏み込んだデカレンジャー。中でもバンの張り切り方は異常で、追いつめられた容疑者が怪重機で逃げようとした時もひとりフライングで飛び出して行きます。つっても一人だけ先走った所で5人揃わなきゃメカは出来ないので結局はどーにもなんない訳ですが(苦笑) ともかくまあ、張り切ってるバンにそれを追う4人、そして遅れて駆付けたテツと全員揃った所でスーパーデカレンジャーロボの登場。容疑者をあっさり捕まえ、デカベースへと連行します。 今週の敵は、宇宙マフィア『ズンダーズファミリー』の首領のカラカス星人サノーア。どっかの誰だかと大量破壊兵器のエネルギー源となる「ギュータニウム」の取り引きをする予定だったらしいんですが、その取り引き相手が裏切ったんだか捕まって吐かされたんだかで取り引き現場を押さえられてしまった模様です。 ちなみに彼にはボッツ星人ゾータクという部下がいたのですが、この部下は寝坊して取り引きに遅刻したお陰で逮捕の難を逃れます。 ついでにこの件は特キョウ取り扱いの件(またか…)なんだそうで、逮捕の際押収した品物(つうかがらくたの山)の中からギュータニウムを探し出す為に、テツは押収物を持って本部に行ってしまいます。 だったらサノーアも連れて行けばいいと思うんですが。 …連れてったら話が終わっちゃいますけどね(^^; そんなんで逮捕したはいいけれど肝心のギュータニウムが見つからない。特キョウ扱いになる位なのでデリートが確定してる位の余罪は既に充分なんでしょうが、宇宙警察としてはなんとしてもギュータニウムを押収しなくてはならないらしく、 「サノーアの自白だけが頼りか……」 とボスすっかり考え込みモード。 そこに、 「任せて下さい、ボス!絶対に吐かせてみせます!!」 と最近髪が伸びてきて頭が爆発しかかっているのが気になって仕方ないやたらやる気まんまんなバンが進み出ます。 「…元気ねえ、何かいい事でもあったの??」 ウメコの含みのある肘つっつきに、 「なんたって俺は宇宙一のスペシャルポリスにならなきゃいけないからな!」 と即答。 「宇宙一?」 「昨日手紙を貰ったんだ!」 女の子に両脇を囲まれたバンはポケットからごそごそと手紙を取り出します。どうでもいいですが、そういや彼は180cmを超える長身なんだよな〜!と女の子達との身長差を見ながらしみじみしてみたり。 で、手紙。それは第一話でドン・モヤイダさんに轢かれて死んじゃったあの子のお母さんからのもので、 「…今日はあの子の誕生日でした。あの子の『宇宙一のスペシャルポリス』になるという夢、伴番さん、どうか代わりに叶えてやって下さい」 という内容。 こんな事を言われて猪突猛進、有言実行(?)な彼が張り切らない訳にはいかない。切ないけど実にほのぼのしみじみいい話なので、仲間達も素直に応援モードに入ってくれます。 |
…………で。 一方、サノーアの部下の恐竜頭のゾータクさん。寝坊をしたお陰で難を逃れたはいいものの、首領が捕まってしまってわたわた状態。 「アブ、アブ、アブレラ〜〜!?アブレラはいるズラか〜〜???(汗)」 アリエナイザーご用達、何処でも出張・速攻納品・困った時には是非ご用命、の黒い商人アブレラにに「どうしたらいいズラか〜?」と泣きつきます。時にこの謎のオブジェが立ち並ぶ部屋はアブレラさんの住処(店舗?)なのでしょうか?? サノーアが逮捕された事も先刻承知らしい情報通のアブレラさん、 「…スペシャルポリスから奪い返すとなると大変だな……」 冷酷にぼそり。 「そこをなんとか……金ならいくらでも出すから!!」 「……それなら、いいものがある」 地獄の沙汰も金次第、 小型スーツケースから謎の腕輪を取り出し、ゾータクさんにはめさせます。 それは新製品の強化スーツ「マッスル・ギア」。腕輪のボタンを押すと全身が強化服に覆われ、大幅な筋力アップ&その他便利な性能が山盛りで搭載されているアブレラ商事の今鳴りもの売り出し中の自信作。勿論少々値は張るみたいです。 さて。 やる気まんまん・目指せ宇宙一のバンは、気合いでサノーアさんから「ギュータニウムは別の場所に隠してある」という自白を導き出す。彼の案内でギュータニウムを回収しに行く事になります。 この際、マシンド−ベルマンの後部座席にサノーアさんを乗せてるんですが、脇を囲む為に本日はホージーもド−ベルに乗車。以前マーフィー登場回でイワキさんを護送した時にも乗ってるんですが、あの時はもう片脇がセンちゃんでしたけど、今回はジャスミンなので後部座席も前回程は窮屈そうではなさそうです(笑) はりきりるんるん気分でハンドルを取るバンに、 「……あんまり飛ばすなよ」 「安心しろって!俺は宇宙一の…」「『スペシャルポリス』だろ?」「……」 「…簡単によく言うぜ」 「有言実行、不撓不屈♪」 いつものでこぼこコンビの会話…と言いたい所ですが、この二人が怒鳴らずに普通に会話をしているのは結構珍しいかもしれません(苦笑)最近またこの二人のコンビが多くなっている気がしますが、ここが絡むとテツの出番が減っちゃう傾向にあるんですよね(^^;個人的にはこの二人のコンビが好きなので絡んでくれると嬉しいのですが、中々難しい(汗) そんな二人の会話を聞いていたサノーアさんがくっと笑い口を挟んでくる。 「…二人はどっちが親分で、どっちが子分だ?」 「…親分子分なんてない」…即答。 「仲間で、相棒だ!!」にっこり。 「…甘いな……」 「何?」 「戦いの場で大事なのは、強力な指揮官とそれに従う兵隊だ。仲良しじゃねえ…」 その時、マシンド−ベルが急に停止する。 そして、車中に皆を乗せたまま空中にふわふわと浮かんでいって……後続でついてきてたブル組のセンちゃんとウメコは驚いて目がまんまる。 その後重力に従い落下したド−ベルはばらばらにこそならなかったもののボンネットから派手に白煙を吹き出す。慌ててサノーアを連れて飛び出すド−ベル組。 その怪事を敵の襲撃と判断し、変身して警戒モードに入る5人。 でも、まずセンちゃんが謎の攻撃に倒れ、続いてジャスミンとウメコが倒れる。 どうも敵は姿を消して行動していると判断したバンは、なんとなく空間が歪んで見える方に向かって走り出します。 「待て、バン!サノーアから離れるな!!」 一人残されたホージーが慌ててサノーアを押さえながら叫びますが、さっき変身していた時は思いっきり全員背を向けてましたから今さらだと思います(苦笑) バンは歪んだ空間に向けてひたすら弾丸を撃ち込むんですが、 「そんなの効かないズラ〜!」 と姿を現したのは、マッスルギアを装着した恐竜頭の部下・ゾータク。早速サノーアさんを助けにきたみたいです。 姿を消したり、弾丸をものともしなかったりで、流石はアブレラさん自慢の新装備。ゾータクも「マッスルギア、凄いズラ〜〜!」とポーズを取って喜んでたりするのですが、どうにも似合ってないのが少々辛い所です(^^; その後ゾータクは、バンを叩きのめし、ホージーを投げ飛ばし、なんとか再び立ち上がった残りの3人を再びふっ飛ばして、5人が動けなくなってしまった所でサノーアさんを連れていなくなってしまいます。すっかりへろへろで立ち上がる事すら出来ず、只その光景を見てる事しか出来なかった5人。 ……に、追い打ち。 「おや……」 近くの建物の上からどっかで聞いた事のある声とシルエット。 「お前は…」 「エージェント・アブレラ…」 クライムファイルまで調べていたホージーは流石に名前を覚えています。 「新商品の性能は上々のようだ。デカレンジャーが手も足も出ないとなれば……これは売れるだろう」 …新製品というよりは試供品か?(^^;って感じのアブレラさんの呟き。彼は満足そうに頷くと、そのまま羽を広げて飛び去ってしまいます。羽を広げた際に黒のマントがどっかにいっちゃっているのがちょっと気になりましたが(苦笑)まあ、マント着たままだと飛びにくそうなので仕方ないですよね!←納得 「…悔しいが、完敗です…」 マッスルギアに手も足も出ずにぼこぼこにされて、容疑者まで連れ去られて、すっかり負け犬モードでデカベースに帰ってきた5人。ホージーは立ったまま椅子の背に手をついて項垂れてるし、バンは「…あの強化服のせいだ…!」お約束でデカルームの机を思いっきり殴っています。痛そう。 しかし彼等、立てなくなるまでやられていた割には怪我ひとつなさそうなのがちょっと不思議(笑)案外制服の下は湿布だらけだったりして。 とにかく、力の差は歴然、なにより、今のうちになんとかしとかないと取り返しのつかない事になると判断したボスは、5人に「惑星カダに行き「スワットモード」を修得する為の特殊訓練を受けてきて貰う」と指示します。 「スワットモード」とは、スーツの機能をアップさせる特殊ベストを装着し、超強力な武器を持って戦う特殊任務用の装備なんだそうですが、どうしても訓練を受けないと使わせては貰えないシロモノらしい。てゆうか『特キョウ』がいるのに更に特殊任務ってなんだよ!?ってのは多分禁句(苦笑) 「訓練受けてる暇なんてないっすよ!」 と気がはやっているバンはだだをこねるんですが、 「宇宙一のスペシャルポリスになるには、スワットモードの訓練は必須不可欠だ」と説得され、しぶしぶ訓練に向かう事になります。 そして、都合良く5人乗りの連絡船に乗ってカダに向かう5人。 …こーゆー時にこそ惑星間飛行の出来るデカマシンを使うべきでは?(^^; それともあれかな。宇宙空間を走るのにはなんかしらの許可が必要で、自由に好き勝手に飛べる訳ではないとか。テツは特キョウなので特権で届けなしでも自由に走れる…となれば、彼がわざわざジャスミンやニワンデを送った事も納得出来なくもないです。 合宿気分でうきうき大荷物からおやつを広げるウメコに、 「おやつは3百円まで!」 と、ここまで昭和の香りがするジャスミン。今時っておやつっていくら位までなんだろう。 「じゃあバナナは?」「…それが問題だ」 …これまた昭和の香りのする問答。 そのやり取りを聞いていた模範生徒のホージーが 「…遊びにいくんじゃないんだぞ」 と思いっきりしかめ面を見せるんですが、 「じゃあ、食べないの?」 と言われたら思いっきり手を出してるし。食い物に吊られるな。 みんながすっかりバナナに吊られている最中、バンは一人で例の手紙と、少年の形見のアクセサリを見つめています。 すっかりおやつモードに入った船室に、突然来訪者がやってきます。 その姿を認め、急にぴしっと立ち上がる5人。でも4人の手にはしっかりと食べかけのバナナが握られていたため、わたわたと背中に隠し持つようにしています。 「地球署の諸君だな?教官のブンターだ。今回の訓練でスワットモードの機能を100%使いこなせるようになってもらう」 現れた教官は黒い猿の面に赤いふさふさの毛をわさわさ生やしている強面の異星人。迷彩服にピストルベルト。SPDというより只の軍人さんみたいな感じです。 「宜しくお願いします!」 と元気のいいバンに比べて、あとの4人は背中のバナナが気になってどうも落ち着かない様子。…隠した所で食べ始めちゃってるんだから匂いでばれるって!…と思ってたら案の定バンの為に残しておいた最後の1本のバナナを見つけられてしまい…… 怒られる!とウメコが身構えた所で、 「…バナナは大好物だ…」 と、ぼそり。 みんながあっけに取られた所で、教官は「惑星カダまで到着までにはあと少しかかる」と業務連絡をした後、バナナを持ったまま立ち去ってしまいます。 教官がいなくなり、ほっと一息のバナナメンバー達。つうかそこまでびくびくする必要のあることなのかどうかは多少疑問ですが。 「…トート星出身みたいだな」 「だったら凄い力持ちの筈よ!」 「バナナ好きなんて、いい人そうじゃん?」 「ん〜、でも教官はひとりなのかなあ」 バナナをもぐもぐしながら初見感想大会。 そんな中、 「俺を宇宙一のスペシャルポリスにしてくれるなら、どんな教官でもいい…」 …ひとりバナナを喰いっぱぐれたバンがシリアスに呟きます。 その頃。 助け出されたサノーアさんは「お前のせいでギュータニウムを宇宙警察に押収されちまったんだよ!!」とゾータクさんをぼこっています。でもあの場にゾータクさんがいたとしても、マッスルギアはまだないし、二人揃って捕まるのが関の山だったと思うので、結果オーライだと思うんですけどね〜!ああ、パワハラな上司ってやだ。 でもまあ、押収されたものは取りかえせばいいという事で、サノーアさんもマッスルギアを装着します。ゾータクのは銀系でしたがこちらは金系。 その上司の勇姿に「わ〜、かっこいい〜!」と太鼓持ちのゾータクさんでしたが、悲しい事にゾータクに負けない位似合っていません。とゆうか暗黒の鎧を着たキラーさん並に似合ってません(爆)サノーアさんは青系の肌なんだから、まだ銀の方が似合うと思うんですよね (^^; さて、場面は戻って連絡船。 明かりを落として就寝モードの5人。椅子寝の上、リライニングも殆ど出来ないみたいで、とっても寝辛そうです。これならまだ雑魚寝の方が楽な気が。 そんな平和で辛い睡眠時間は轟音とともにやってきた激しい機体の揺れによって強引に終わらされます。シートベルトを外していたため、激しく床や壁に投げ出されてしまった5人。みんなあちこち打っちゃったみたいで非常に辛そうな顔をしています。 「何だ!?」 『正体不明機から襲撃を受けた!』 ぴかぴか光る警告灯の光と合わせて教官から入る通信。 「正体不明機って??」 「正体が分かんないって事だよ!!」 不測の事態にすっかり論点のずれた会話をしてしまっているセンちゃん。 結局連絡船は派手にバウンドして不時着。 『爆発するぞ!!脱出しろ!!」』 流石のウメコも大事なお風呂セットもおやつも置いて大急ぎで脱出。 みんなが少し離れた岩陰に隠れたところで、連絡船は派手に爆発してしまいます。 不時着した星は都合良く訓練施設のある惑星カダ。 「…息苦しい…」 「この星の酸素濃度は地球の半分しかない」 どこにいたのか、いきなり姿を現す教官。 「それに…夜になれば気温は零下30度。凍え死んでしまう。急げ、訓練所はここから10kmの地点だ。なにがあっても訓練所に辿り着くんだ。それしか助かる方法はない!」 日暮れまであと一時間か二時間。いきなりサバイバルゲームの様相です。 「走れ!!」 その言葉をスタートに走り出す5人。 でも空からは謎の襲撃が。隠れる場所の殆どない砂漠地帯では逃げる彼等は格好の標的状態。爆発炎上の中をひたすら走る姿は殆ど戦争映画。 てゆうか、「北に10km」と言われたのに「走れ!」と示された方向は何故かあっちが北なら東方向で(笑)しかも実際彼等が走って行ったのはどうみてもその真逆の南側(^^;まあ、この話のロケ地は浜松だそうですので、恐らく砂漠っぽく見せられる砂丘の幅に限界があるんだろうなあと。カメラさんご苦労様。 …脱線してしまいましたが、とにかく訓練所に向かって走ろうとする5人。 「まって!教官は?」 ふと気がつくと教官がいない。 「探さなきゃ……」 と、呟くよりも早く走り出そうとするバン。…が、ホージーに掴まれて強引に引き止められる。 「まてよ、バン!ここは訓練所に向かうべきだ!!」 「教官を見捨てるってのか?」 「違う!!ブンター教官は『何があっても』って言ったんだ。今探しに戻るより、訓練所にいって援軍を呼んできた方が確実だ!!」 …ええと『ここはあとで試験に出ます〜!』ばりのキー台詞なので大文字にしてみました(笑)ともかくバンもここは「もっと冷静になれ!」というホージーの意見に従い、ともかく訓練所に向かって進む事にします。 で、ひたすら進んだ彼等の眼前には夕日で赤く染まった海。道を間違えてどん詰まった訳ではなくて、ここから海岸線沿いにひたすら走ればあとちょっとで訓練所なんだそうです。 が、そこにいきなり教官からの通信が入る。 『みんな、無事か?』 「教官?今どこです?」 『森の奥だ!!はぐれた後、敵に撃たれた……』 …砂漠地帯に森??…防風林??(笑)とにかくお約束で途切れる通信。 「…助けに行ってくる…」 静かに呟いて走り出そうとするバンを、「まて、あと少しで訓練所なんだぞ!!」と、さっきと同様の展開でホージーが掴んで引き止める。 でも、今回はバンは折れない。 「宇宙一のスペシャルポリスなら、見捨てたりしない…」 「今、やられたら、宇宙一にもなんにもなれないだろうが!!」 「…今助けに行かなきゃ、宇宙一最低だ!!」 そしてバンはホージーを振り切り、変身してひとり走って行ってしまいます。 ………え? ……変身出来るんですか?? だったら始めから変身して走れば良かったじゃん(^^; どう考えたって変身後の方が足も動きも早いんだからさ〜(苦笑)非常事態に誰もそこまで頭が回ってなかったって事でしょうか(苦笑) 勝手に行っちゃったバンを見捨てる訳にもいかず、 「…仕方がない、行くぞ!!」 残りの変身して4人も後を追います。 デカメタルは宇宙空間を越えて転送が可能な模様です。 「センちゃんとウメコは右から、俺とジャスミンは左から回り込む!」 事実上のリーダー(らしい)のホージーの指揮により、二手に別れてバンを追う4人。 でも、襲撃音の後、センちゃん&ウメコ組がいきなり音信不通。 「なにかあったんだ…」とそっちに向かおうとしたホージー&ジャスミン組でしたが、ジャスミンはマーフィーに似て非なる何かに襲われ、そしてジャスミンがはぐれた事に気がつかなかったホージーも謎の何かに襲われてしまう。 そんな事になっているとはつゆ知らず。一人教官を探しまわるバンは、どっかの建物の中で教官を見つけた……と思ったらそれは人形!?そしてどこからともなく飛来する襲撃。 無闇に焦り、ひたすらDリボルバーを撃ちまくるバンでしたが、 「エネルギー切れか………」 エネルギー切れなんて事があるんだ…(吃驚) あれ?でもDリボルバーって確か空気中のイオンを強力エネルギーに変えて撃つ銃だった筈じゃ…?(講談社ひみつ超百科参照)まあ、酸素濃度が薄い星なので、イオンも少なく…なる訳ない!!(^^;まあ、細かくつっこんでもいいことないのでイオン変換装置のエネルギー切れとでも思って強引に納得しときます。 舌打ちするバンの背中に銃口が押し付けられる。 「この程度でスペシャルポリスとは良く言ったな。なっちゃいないな……」 その声の主は………。 「教官……何故……」 「ゲームオーバーだ」 総ては始めから教官が仕組んだ事でした。 「宇宙船が不時着した時からテストは始まっていたのさ…。お前達の評価は簡単だ…ぐずでろのまなうすらトンカチ。それが総てだ」 ずらりと並んだ5人にお説教モードの教官。遅刻して廊下に立たされて怖い学年指導の先生に怒られてる学生みたいです。 「抜き打ちテストなんて汚いっすよ!」 思わず教官に掴み掛かるバン。 が、何しろ「凄い力持ちな筈」の教官。 「汚いだと?じゃあなにか?毎回敵が予告してはったりも嘘もなく襲ってきてくれると思ってるのか!?」 軽くバンを突き飛ばします。 ジャスミンが見たのは、マーフィーに良く似たブンターの相棒「クラレンスK9」。バン以外の4人は彼にやられてしまったみたいです。が、ホージーを襲ったのは声を出してたのでブンター本人だったのかな?? 「…中でもうすのろ一等賞はお前だ!戦列を乱し、見事チームを全滅に導いた」 そういってバンを軽くつつきながら、ブンターのお説教は尚も続きます。 「第一、サノーアに逃げられたのは強化服のせいではない。お前達がどうしようもないクズだからだ!…そんなクズがスワットモードの特訓をやるだけ無駄なんだよ!お前達には百万年早い!!辞めちまえ!!」 恐らくはかなりのエリートであると思われるスペシャルポリス達に容赦のない言葉を浴びせ続ける鬼軍曹。気分はすっかり戦時下の軍隊。 でも。 「…辞めません」 こんな所で引き下がる訳にはいかない、使命感に静かに燃えまくる生徒がひとり。 「…なんだと?聞こえなかったな…」 「訓練をお願いします。俺は宇宙一のスペシャルポリスになるんです!!」 「宇宙一のスペシャルポリスか…」 …今回この台詞何回出て来ました?(^^;そろそろ「簡単によく言うぜ」の次元を通り超して呪文のようになってきて実にいやな感じです。 教官は静かに告げる。 「…ひとつだけ予告しておく。…無理だ!」 容赦ないばっさり切り捨て台詞に目を大きく見開いて固まるバン。 残りのメンバーもムチでつつかれ、どつかれながらも反論の余地もなしで只俯くばかり。 前途多難。 次週に続きます。 |
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