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第37話『ハードボイルド・ライセンス』

今週は若い女性の変死からスタートしました。
変死といっても明らかにアリエナイザー犯罪なんですが、そのあまりに綺麗な死体は不可思議犯罪とは思われず、只の変死事件として扱われ、デカベースには報告もこなかったそうです。まあ、なにもかもいちいち報告されても、地球署は人出不足が深刻そうなので困るだけかもしれませんが(^^;

被害者の首元で白から見事な青へと染まる花。
それを手にする謎の存在。
事件の始まりです。


そして、地球署でも事件が勃発中。
淡いグレー系グリーンの三つ揃えスーツ姿でかろやかに階段を降りてきたのはホージー。踊り場の巨大鏡の前で立ち止まり、鼻歌を歌いながら髪型を整えています。歌っていた曲は、デカレンCD「キャラクターソングス」収録のホージーの歌「BLUE is the SKY」。先週に引き続き販促かかってんなあ…と思っていたら、後に東映公式で「キャラが自然に口ずさむに相応しい歌だし、権利の問題もないしで最適」とのコメントが出ていて成る程なあと関心。でもそういう事を説明するあたり、やっぱり販促だなあとしみじみ(笑)

この素顔の戦士たちが歌っているキャラソンなんですが、女性陣の歌の上手さはガールズエンティングで既に証明済みとして、男性陣ではセンちゃんがダントツに上手い。つうか歌声が普段のイメージと全然違っていて「誰これ?(汗)」って感じで(^^;ホージーはかなり楽しみにしてたんですが……期待を裏切って結構上手く歌っててびっくりしました(爆)で、残りの二人は……まあ、役者さんの本職は歌じゃないですしね!!(苦笑)
てなんでとってもお勧めデカキャラソン♪…提供は日本コロムビアさんでお届けしました(笑)

……すっかり脱線してしまいましたが(^^;そんなんで鼻歌まで歌って超ご機嫌モードのホージー。
とどめは鏡の前でくるっと回って「ん〜〜ぽぁ〜〜ふぇくっ!」とびしっと決めポーズ。
「……何まわってんの(汗)」
そんな誰が見ても只の怪しい人をうっかり通りかかって目撃してしまったセンちゃんが、素朴かつそのまんまの感想を述べるんですが、
「気にすんな、センちゃん!」
とにっこり笑顔のホージーに肩とほっぺをぴたぴたたたかれてしまってその場で硬直。「グッドラック!」と立ち去る彼を只呆然と見つめることしか出来ませんでした。

ちなみに、この際、ホージーの右手にいつものブレスがなくてちょっとびっくり。あれって仕事の時のみのアイテムなんですか?亡き親友の思い出の品って訳じゃなくて、あくまで仕事上での自分を戒めるための教訓アイテムなんでしょうか?…ちょっとヴィーノが不憫になってしまいました(^^;


で、おもいっきり渋い思案顔のままデカルームにやってくるセンちゃん。
「どうしたの、センちゃん?」
「いやあ…今夜非番のホージーがやけにめかしこんで……『めっちゃめちゃ』『うっきうき』で出かけてったんだよね…」
身ぶり手ぶりをつけて、必死にその異様すぎる雰囲気を伝えようとするセンちゃんに、
「『めかしこんで』、『うっきうき』?」

と、仲間たちもつられて思案顔。
この際、勿論 『めっちゃめちゃ』『うっきうき』も気になりましたが、それよりも『今非番の…』に思いっきり反応。夜勤があるのは当然としても、デカルーム、ボスも含めて全員揃ってるんですけど(^^;一体どんなシフトを組んでるんだ、この組織は。先週スワンさんの過労をやたら心配していましたが、戦士たちの過労も心配になってきました。労働基準法とかひっかからないのかなあ。

考え込んでいたウメコがふとひらめく。
「ボス!恐らく背後に女性の存在が!!」
「…相棒のやろ〜!ボス、すぐに捜査しましょう!!」
超真剣顔の二人に詰め寄られてしまったボス。でも余裕で「バカか」と返答。
「どんな人ですかね?美人ですかね??」
テツまで加わって堅物の同僚(…でもないんだけど何故かそんなイメージ)の浮いた話(と決めつけている)で大盛り上がり。ちなみにこの際バンには彼女がいない事が判明(笑)

「しかし彼女までゲットか…。ホージーのやつ、やはり最高にノッているな…」
ここでボスが爆弾発言。
「実はあいつは今、特キョウ昇進試験に挑戦中なんだ」
え??????
「ほんとっすか?」
「ああ、既に第四次試験までパーフェクトでクリアして、最終の実地試験を残すのみになっている」
憧れの金バッヂ
……憧れの金バッヂ……。
……憧れの金バッヂ……。
……憧れの金バッヂ……。
……憧れの金バッヂ……。

驚いたのは視聴者だけではなくて、
「全然知らなかった……」
「憧れの金バッヂ……」
と、仲間たちまで目をしろくろ。どうやら彼は誰にも言わずにこっそり試験を受けていた模様です。試験を地球でやってくれるとは思えないので、スケジュール調整が大変だっただろうなあとか、どうでもいい所で感心してみたり。
そして、
「専門クラスにも入らず、通常の職務をこなしながら、あの凄まじい量の勉強をするなんて…」
……と憧れの金バッヂ所持者。
「ナンセンス?」
「いえ、マーベラス、凄いです…」
と素直に感心。……いや、テツだってなれる特キョウなんだから、ホージーならパーフェクトでクリアで当たり前だよね!と素で思ったのは内緒の話(爆)
とゆうかホージー、テツを見ていて「これなら俺だったら余裕でクリアだな」 と思って試験を受ける決意をしたんじゃないかと真剣に思いました(核爆)その前に特キョウの権威が地の底まで失落している昨今、「…今さらなったとこで仕方ないじゃん」というのが大多数の人の感想なんじゃないでしょうか(苦笑)

……テツ、あなたの罪は結構大きいよ……(^^;

まあ、たとえ権威が地の底に落ちても憧れは憧れ、とゆうかやはり組織の中ではエリートコースなんでしょうね、特キョウって。きっと多分恐らく。もしかしたら給料がいいのかもしれないし(笑)
しかし専門コースに入るのが通例の「凄まじい量の勉強」って一体何をやるんだろう。あまり頭でっかちの人が入るべき組織ではない気がするのですが、まあ、誰もが現場で直接戦う訳でもないのかもしれませんしね。……苦しいなあ(苦笑)

「試合で一番大切なのは自信。トレーニングもすべて『曇りのない自信』を手にいれる為にやっている」というのは格闘家の高阪剛さんの発言。ホージーはすごい自信家ですが、その自信を「天才」と呼ばれるまでの努力が支えてるんでしょうね。いや、そこまでの努力が出来る時点で、そしてその努力がちゃんと実を結ぶあたり、彼はもう充分天才なんですけど。

「励ましてくれる人の存在が大きいのかもしれんな……」
ボスがぼそりと呟きました。

そしてその『めっちゃめちゃ』『うっきうき』の噂の種がやってきたのは、とあるバー。
そこで歌っている綺麗なお姉さんをワインを片手にあっま〜〜い顔で嬉しそうに見つめています。うっきうきの原因は彼女にある事は一目瞭然。
その彼女は黒髪長髪のちょっと切なげな感じの美人さんなんですが、今時何故かアコースティックギターの弾き語りをやってるっつう。しかも歌っている歌、多分フォークなんでしょうけど私には演歌にしか聞こえませんでした(苦笑)

♪雨降る♪街角♪わ〜たしも濡れる〜〜♪
♪朝に〜は〜止む〜よと♪ほ〜ほえむ貴方〜〜♪
♪あ〜〜あ〜〜〜♪二人の愛は〜〜♪
♪永久(とわ)に巡るメリ〜ゴラ〜〜ンド♪♪


歌い終わったお姉さんは当然のようにホージーの隣りに座ります。
「胸にしみたぜ、テレサ。君の歌は聞く度に良くなる」
「ありがと。…宝児さんはどう?試験の調子」
「勿論、パーフェクトで最終段階さ。次の事件を本部の決めた条件の中で解決すればいい。どんな事件が起こるか分からないけど、俺は絶対合格する自信がある」
…と、誰に向かって言ってんだか分からない非常に説明的な台詞を吐いてくれる宝児さん(苦笑)
でも彼女は気にすることもなく、
「そうね、宝児さんなら……」
と柔らかく微笑んでくれます。
とゆうか既にすっかり二人の世界に入り込んでいて、「これ、何の番組だっけ…?(^^;」な気分に突入。そんな気分に当てられたのか、さっきまでいたバーテンさんの姿がいつの間にか消え、ついでに後ろの方にいたお客さん達は次々と帰ってしまいます(笑)

更には、お酒で咽せてしまった彼女に「大丈夫か?」と当然のように背中に手を回してさすってやっている宝児さん。
今は朝の7:30代です。
「……むせちゃった。この星のお酒、マイク星人の私にはきついんだもん」
なら飲むな。
……てゆうか宇宙人さんだったんだ。へえ〜〜〜! まあ、見たとこ全然地球人と全然変わりないですけどね。特にへんな服も着てないですし(笑)


そんな二人の世界を柱の影からじっと見つめているおぼっちゃんが一人。
……しゅ、修羅場!?(^^;
「クロード…」
「や、久し振り」
ぼっちゃんは二人の世界にずかずかやってきて、
「帰ろう、姉さん……」
と彼女を無理矢理連れ出そうとします。
てゆうか、なる、弟かあ。修羅場じゃなかったみたいです(残念)まあ、修羅場っつや修羅場なんですけど。
「無理して働かなくてもいいって言っただろう!?」
「無理なんかしてない!私は好きなの!!」
そしてホージーにちらっと視線を送った後、
「………歌う事が……」と言葉を濁してぼそり。
濁した所で姉さんの言いたい事は非常に分かりやすい感じだったので、弟君はホージーを一瞥した後、
「…今夜はなるべく、早く帰ってこいよ、姉さん……」
と退散していきます。どうでもいいですが、この弟くんがなんとなく恐いのは、座った目のせいもあると思いますが、薄いまゆ毛のせいだと思います(笑)

「…どうも嫌われてるな」
小舅登場にすっかり苦笑い状態のホージーに、
「ごめんなさい。親を亡くして姉弟二人っきりで苦労してきたから、あまり人を信じられないみたいなの…。本当は……優しい子なの……」
…と、誰に向かって言ってんだか分からない非常に説明的な台詞を吐いてくれるテレサさん(笑)
でもホージーは気にすることもなく、
「分かってるさ、君の弟だからな」
と、ここぞとばかりに彼女の手に自分の手を重ねてにっこり微笑んでみたりして。
今は朝の7:30代です。
とゆうかホジさん、まじモードがひしひし伝わってくる感じですが、本気になると普段の変な英語があまり出てこなくなるようです(爆笑)


そんな番組を間違えたかのような、あだるてぃな世界が展開される一方で、世間ではまた女性を狙ったアリエナイザー犯罪が発生、たまたま通りかかった一般警察さんが追跡をはじめます。


さて、場面はテレサさんのアパートの前に移動。
「いつも、送ってくれてありがとう……」
彼女はお礼を言いながら、彼の手からギターを受け取ります。
とゆうかこのアパート洗濯機外置きなんですけど(^^;しかも今時二層式洗濯機って(苦笑)いや。勿論洗濯機外置きアパートも二層式洗濯機も充分現役ですけど、前に出てきたマイラさんのマンションとはえらい違いだよな〜!としみじみじみ。二階とはいえ線路も近いし、格安物件のにおいがぷんぷんします。

「じゃ……」
とさっさと部屋に消えようとする彼女を、
「テレサ」
と真剣な顔をして引き止めるホージー。…簡単に言えば送り狼状態ってとこですが、でも家の中にはこっわい弟くんがいるんじゃ……?と要らない心配をしてみたりして(^^;
そんな事もあってか、彼女は真剣な眼差しの狼さんに、
「……ごめんなさい、私、やっぱり……」
と丁重にお断りモード。つうか結構いい雰囲気だと思っていたのですが、まだ恋人って訳ではなかったらしい。つまりは特キョウと彼女ゲットを両方同時に挑戦中だったんですね。贅沢なやつ。

でもまあ、ノリに乗っている彼はそんな弱々しいお断りでめげたりはしない。
「地球人じゃないから?マイク星人だから気にしてるのか?」
「そうじゃない……そうじゃない………けど……」
「だったら……!!」
狼くんはねばるんですが、そこにボスから事件発生によるお呼出しコールがかかる。5人も残っていて、尚非番の人に呼出がかかるようじゃ非番の意味なんてあまりなさそうなんですが(汗)まじめな彼は「また連絡する」と言い残し、事件現場に急行します。


事件現場には既に仲間達が向かっており、
「フォーメーションR2、行きますか!」
「よっしゃ、相棒の代わりは後輩、お前だ!」
「ロジャ!!」
と、すっかり穴埋め要員化してるテツを従え追跡中。まあ、この後すぐホージーが合流しちゃったので穴埋め要員は不要になっちゃう訳ですが(苦笑)つうか穴埋めが可能ならわざわざ非番の人間呼び出さなくてもいいのになあ。
「遅れてすまん!」
「ずるいぞ相棒!俺に断りもなく彼女なんか作って!特キョウ試験の事も内緒にしやがって!」
「……無駄口叩くな!」
確かに無駄口なのをいいことに思いっきりごまかしてるホジさん。まあ、試験の事はともかくとして、彼女の方はまだ色好い返事貰えてないんだから言うに言えないですけどね!(苦笑)

そのまま地下駐車場に逃げ込んだ犯人をスワットモードの熱感知システムでサーチしてあっさり発見。
「逃げると撃つぞ!」
と脅してもやはり逃げる犯人をホージーは仕方なく狙撃。つってもスワットモードのディーリボルバーで狙撃してるので、一歩間違えたら許可出る前にデリートしかねませんが(^^;まあ、その辺は流石は射撃はパーフェクトのホージー。うまい事腕をかする程度に狙撃して動きを止める事に成功したのですが、鞭状の反撃に怯んだ隙に階段から逃げられてしまいます。
「……逃げられた!!」
……追えよ(汗)

仕方なくのこのことデカベースに戻った6人。
司法解剖の結果、被害者の女性からはある特定の栄養素だけが完全に抜き取られていた事が判明。…その栄養素が何かまでは教えてもらえませんでしたが(苦笑)
お陰で冒頭の変死扱いされていた件も同一犯の犯行である事がやっと判明し、すっかり事件が大きくなってしまったので、ホージーの非番は完全に消え去りました。合掌。

そこにいきなり本部からの通信が入ります。
「特キョウ候補生戸増宝児…」
「長官!!」
お馴染み鳥長官は正面巨大モニタを使ってボスすら無視してホージー個人相手に通信。…ライセンスに直接連絡すりゃあいいのに(苦笑)
「報告と同様の変死事件が、7つの惑星において数十件発生している事が判明し、本件は広域指定事件となった。…そこで君に特キョウ試験の最終課題を与える。この事件を48時間以内に解決せよ」
真剣な面持ちで長官の話を聞いていたホージー、「ロジャ!最善を尽くします!」と早速キーボードを叩き始めます。
…実地試験はいいけど、教官も先輩もつかずに試験ってのもどうなのかなあ(^^;…あ、一応テツがいるか(笑)それに実際現在進行形で人殺しが起こっている事件を試験に使うのもどうよとも思うけど、でも実際それくらいの事件をひとりでちょちょいと解決できる位の力がないと特キョウにはなれないんだろうなあ。でも一般SPDの彼は特キョウ連中みたいに一人で動かせるロボもないし、結局は仲間のサポートが必要、とゆうか仲間の実力にも大分左右されそうなんですけど。…まあ、特キョウ試験にけちをつけていても始まらない。

真剣な面持ちでキーボードを叩くホージーに、
「特キョウになって別の星に配属されちゃうのは寂しいけど、みんな応援してっから!」
と、にっこり顔のバン&ピースサインの仲間達。
「頑張れよ、あいぼ!!」
「…サンキュ」
パン!と肩を叩いてくるバンに、やっと振り向いたホージーはいつもになく優しい笑顔を向け素直に礼を言う。が、その直後に遠慮なく手を振払い「…だが、相棒って言うな」いつもの眉間にしわ寄せ顔。ちなみに制服に着替えた彼の右手にはいつも通りにブレスがきらり。…やっぱこれって今となっては制服の一部って感じなんだろうなあ。やっぱヴィーノさんが少々不憫です(^^;

そこにスワンさんからの通信が入ってきます。
「現場の遺留物から大分絞り込めてきたわ。おそらく犯人はマイク星人の男性よ」
……あ(汗)
その聞き慣れたキーワードにホージーのキーを打つ手がぴたっと止まる。
「…マイク星人?」
「どうした、ホージー?心当たりが?」
「……いえ……」
といいつつその目は完全に泳ぎまくり。嘘をついているのは誰が見ても一目瞭然です。


さてさて、おうちに帰ったテレサさんはまたギターを片手に歌を歌っています。防音もへったくれもなさそうなアパートなので近所から苦情が来ないといいのですが(^^;
六畳一間+台所といった感じのこのアパートは異常なまでの量の花が飾られていてなんかみょ〜な感じです。そしてなんとホージー&テレサのツーショット写真まで飾られちゃってたりして。…恋人でもないみたいなのに、普通、飾るか〜〜?(汗)つうかいつ撮ったんだよ、これ(苦笑)

♪雨降る♪街角♪わ〜たしも濡れる〜〜♪

…とここまで歌った後、こほんこほんと咳き込んでしまう。そしてそこに弟くんが帰ってきます。ふらふらで……片手に傷を負って。
「クロード!?どうしたの?」
「…なんでもないよ、それより休んでなきゃ、姉さん」
と、作ったような笑顔を見せる……『マイク星人の男性』。

姉を気づかう彼が手にするのは…ついさっきどっかで見た……「青い花」

「この星でも見つかったの?その花?」
無邪気に笑うテレサさんはどうやらなにも知らない様子。弟くんが「谷間に咲いていたのを摘んできただけだよ」というのを素直に信じているみたいです。
弟くんも傷に苦しみながらも、姉の心配と追求をうまい具合にかわしてしまいます。

……なあんか重っくるしい雰囲気が既に辛い感じで(- -;;
てゆうか、テレサが歌っていたのは夜。今はどうみても昼。…どんな時間経過なんだよ(汗)

「それより…今度こそ……」
弟君は摘んできた…もとい『搾取』してきた青い花を絞り、その成分を顕微鏡で調べ出します。アパートのレベルに比べると不相応に立派な顕微鏡です(笑)

「すごい…今までの星で採取してきたエキスに比べて、劇的な変化だ!!これなら姉さんの病気もすぐに治るよ!!」
………病気………?(- -;;
「……本当に?」
「ああ、後少し、この花を集めれば……」
「…じゃあ私、本気になってもいいの?」
そのあまりに嬉しそうな表情に、「あの刑事の事か…」と弟くん苦虫潰し顔。弟の心姉全く知らず。
とゆうかどうみても弟と二人暮しの部屋に、恋人ですらないと思われるツーショット写真を飾るというのはどうなんだ姉。そりゃあ弟くん、ホージーの事嫌いにもなりますって(苦笑)


その時、ドアをノックする音が。インターフォンなんてもんはこのアパートには当然存在しません。
「俺が出るよ」
と、ドアを開けてみたら…恐らくはいろんな意味で彼が今一番見たくないであると思われる、制服姿のホージーのご登場。
「……姉に何か、用ですか?」
「君に聞きたいことがあるんだ」
ちなみに何も知らずに青い花を愛しげに見つめてた姉貴はホージーが来た事に全く気が付いてない模様です。あんな狭いアパートなんだから普通は気が付きます。


そうしてホージーは彼を連れ出します。
「なんですか…」
後ろめたさばりばりの彼は、それでも平静を装っているんですが、ホージーはそんな彼の右腕をがしっと掴み袖をまくりあげます。
彼の腕には緑の血の滲んだ包帯が巻かれていて。
緑の血の異星人で本当にいいのかホージー。…てのは置いておいて、
「これは、俺から受けた傷だ……」
「……だったら、どうだって言うんだ!?」
「重要参考人として、連行する事になる」
逆切れする弟くんに、低い声で冷徹に言い放つホージー。BGMもすっかりどよよんでいや〜〜ないや〜〜な感じ。
…先週の予告その他の感じからハッピーエンドにならない事は予想がついてましたが、なんか予想以上にどよよんで暗い展開になってきちゃってます(- -;;

弟くんはホージーを振り切って語り出します。

「両親を、スペースシップの事故でなくしてから、姉さんはいつも自分を犠牲にして、俺を守ってくれたよ。…どんなに辛くても、きっといつか、幸せになれるから頑張ろう!…てね」

「…俺は努力して、異例の早さで医者になった。…やっと俺たちにも幸せが来たと思った。…でも、その矢先に、姉さんは幼い俺を養うために、危険な放射線が出ていると噂のあった鉱山惑星カイガ・ミラで働いて、そして……」

「姉さんは元気そうに見えるけど、このまま放っておいたら後わずかしか生きられないんだ!!」

「テレサが……!!」

踏切の音をBGMでの弟君の衝撃的すぎる発言に、ホージー、目をまんまるく開いて驚いています。

……弟君は医者だった。でも姉さんの病気治療に夢中で働いている様子はなさそうで。だから姉さんが無理をするんだよ!とかついつい突っ込んでみたり。
ともかくまあ、彼は姉さんを助けるために、数々の星で人体実験を繰り返し、地球に辿り着いて、地球人の若い女性にやっとその特効薬となる最適な物質を見つけたと言う事らしくて。

「なんと言われようと、俺は姉さんを助ける!!俺がやるしかないんだ!!」
弟くんはそう自白をするだけ自白をして走り去ってしまいましたが、ホージーはショックのあまり追いかける事すら出来ませんでした。

そんな修羅場になっていようとは夢にも思ってないであろうテレサさんは、またひとりで歌ってます。

♪生まれた♪私が♪悪いとした〜ら〜〜♪
♪命を捨て〜さる〜♪つ〜もりでいたの〜〜♪
♪あ〜〜あ〜〜〜あなたがく〜〜れた〜〜♪
♪私だけのぬく〜もり〜〜♪


すべてを喋っちゃって半分やけくそ気味の弟くんは、またターゲットである女性を見つけて、変身して襲いかかろうとします。その変身体はとゆうか多分こっちが素なんでしょうけど(^^;は、なんとなくシェイクさんとかに雰囲気が似ています。…姉さんも本当はこう言う姿なんじゃ…(汗)と思うと涙が出そうになりますが、まあ、その辺は宇宙のお約束で恐らくは女性だけは人間体だとかいうオチなんでしょうね。なんて地球人男性に都合のいい人種なんだろう(苦笑)
ともかくまあ、攻撃態勢の彼。が、そこにターゲットの弟がやってきまして。その姿が自分達姉弟の姿にだぶってしまって攻撃が出来なくなってしまいます。
ちなみにこの際回想シーンでクロードの靴ひもを結びなおしてあげているテレサさん。「クロードったら!」って…今時デコピンはないだろう。どこまでもレトロちっくなお方です(^^;

そーゆー訳でクロードはなにも出来ないんですが、ターゲットの女の子はクロードの姿を見るなり大きな悲鳴を上げてしまいます。地球はやっぱり異星人に冷たい星です。

クロードに逃げられた(とゆうか逃走するのを追えなかった)ホージーは、再び姉弟のアパートの前にやってきます。
中では相変わらずテレサが歌い続けてます。
少々ためらった後に、今度はノックもせずにドアノブに手をかけるホージー。普通鍵がかかってそうなもんですけど、恐らく今の彼にはそんな余裕はないと思われます。

外の変事には全く気が付かず、テレサは歌い続けます。

♪昔の♪私に♪別れを告げて〜〜♪
♪き〜〜こえ〜る〜鐘〜の音♪よ〜ろこびの歌〜〜♪

が、ドアノブをまわしかけた所で、またボスからの通信が。SPライセンスのコール音は結構でかいので、こんな防音もへったくれもなさそうな家の中のテレサさんも気がつきそうなものですが、まあ、彼女は歌いまくっているので全く気が付きません。

♪あ〜〜あ〜〜〜いつか見た、夢〜〜♪
♪私だけのぬく〜もり〜〜♪♪

「ホージー、ポイント314に逃走中のアリエナイザーが現れた。若い女性を殺害しようとして、未遂のまま逃走中だ。市民の安全のため、一刻も早くやつを発見するんだ!」
ホージーの心ボス知らず。

走り続けるクロード。
歌い続けるテレサ。
……眉間にしわを寄せ、静かに目を閉じるホージー。

側を通る電車の振動で、不吉にもばたっと倒れるツーショット写真が飾られた写真たて。

SPライセンスをフォンモードからチェンジモードに切り替えるホージー。

……あまりの重さに既に泣きそうです(T T)


「いいかみんな!この事件は相棒の特キョウ最終テストだ。援護はいいけどで絶対とどめん所で、でしゃばんなよ!」
「…そっくりそのまま、その言葉を返すよ、バン」
「そうそう、先輩が一番危ないですからね!」
「なんでだよ!?」
「…全く自覚ナシ」
冒頭でホージーが降りてきた階段を下りて出動準備中の仲間たち。勿論、そんな修羅場になっていようとは夢にも思っていないので、どことなくのんきそうで、踊り場の鏡の所でしっかり髪型をチェックしてたりして。これはお約束の行動なんでしょうか(苦笑)

そしてテレサさんはお仕事なのか、ギターを持って外出。なんか空がごろごろいってるので、窓枠に下げてあった傘を手に取って。その「台所の小窓に下がる傘」にもなんか泣けましたが、それ以上にドアに貼ってあったとっても手書き臭い「203」の文字が泣けます(^^;


クロードくんは人間体に戻り、ひたすら逃げまくる。逃げまくる。
そして若い女性を見つけてターゲット・ロックオン。
変身して襲いかかろうとした時に、ホージーに見つかってしまいます。

こちらも既に変身していた彼は、SPライセンスをかざし、ジャッジメントのポーズ。


テレサさんの目の前で歩行者信号が点滅しています。

緑から、赤に。

鳴り響く雷鳴。そして、激しく降り出す雨。


…静かに、SPライセンスを下ろすホージー。ジャッジメントタイムのシーンはなかったですけど、信号の点滅と赤がジャッジの結果を示していたようです。

「俺がいなくなれば、姉さんは死ぬんだぞ!それでもいいのか!?」
「俺は……刑事なんだ……」
「姉さんを好きだっていうのは、嘘だったんだな!!」
「嘘じゃない。……愛している……」

普段女性を口説いてるアホ乗りとはうって代わっての真剣な口調で、そして、ゆっくりとディースナイパーを構えるホージー。
……もう、どうしろっつうんだよ〜!(泣)って感じで(T T)


追いつめられたクロードは再び走り出す。
目の前には都合良く女子高生の集団が。

思わず触手を伸ばそうとしたその時、
ディースナイパーが火を吹く。


不自然な人だかりになにかを感じたテレサさんは、人垣をかき分けて中に入っていく。

「クロード………」
目に入ったのは、最愛の弟の変わり果てた姿。

「クロード……クロード!!クロード!!クロード!!」
傘と荷物をを投げ捨て、既に動かなくなっている弟を抱き上げる。
…なにしろエイリアン体なんで、目はまんまるく開きっぱなし、なんとなくギャグちっくな雰囲気も漂うんですが(^^;まあ、ここはどが山ほどつくシリアスシーンですので。

泣き崩れる彼女の前に現れたのは……銃を手にした宇宙警察の青い人。

一瞬驚いた顔を見せたテレサさん、その無表情でいて能面のように何かを語る青いマスクに、何かを悟ったようで、どうにもならない悲しいを通り越したような悲痛すぎるやりきれないような表情を見せる。


恐らくは、こんな顔は絶対にさせたくなかっただろうに。
……させると分かっていて、それでも判断を下したのはホージー自身だろうけど。
そして、その判断に後悔は全くないだろうけれど。
それでも。


やっとこさ駆け付けた仲間たちが見たものは、

降りしきる雨の中、倒されたアリエナイザーの手を握りしめて、泣き崩れる女性。
そして、その光景をまたたきもせずに見つめるホージーの姿。
悲しそうとも寂しそうともちょっと違う複雑な色の、今にも砕け散りそうな硝子細工のような切ない瞳で、激しい雨に打たれるままに、凍り付いたように動かない。
彼の周りだけ、時間が止まってしまったかのように。

彼は、こぼれる涙を堪えるかのように、そっと顔を上に向ける。

雨が酷くて、泣いてるのかどうかは分からないけれど。

ヴィーノの時と同じ。
まるで映画のワンシーンのような、綺麗なまでに凍り付いた光景に、駆け付けた仲間たちは一歩も動けない。


『刑事の誇り』は、彼をどこまで傷つけたら気が済むのだろう。
彼に、どこまで重い十字架を背負わせたら気が済むのだろう。


今回の話は、本編見終わった直後は、「……これって戦隊……?(大汗)」と凍りついてて、この6〜70年代の匂いばりばりのメロドラマに一体どんな反応を示したもんかと途方に暮れていたりしたんですが……ある程度時間が経ってから後は、思い出すのはこのシーンの泣きそうな彼の顔ばかり。
なんだかんだ言ったとこで、私は只のホージーファンで、しかも彼に関しては感情移入が激しい感があるので、彼が悲しそうな顔をしていると、つられて一緒に悲しくなってきちゃう感じで。
放送後2日位はふと油断すると切ないモードに入ってしまい「…お前が落ち込んでどーすんだよ…(- -;; 」状態で、どんよりプチ情緒不安定状態になっておりました(汗)…すみません、職場の皆様。その節は無意味にどんよりしておりまして(^^;

……そんなんで超切なげモードでお届けいたしました(苦笑)


ラスト。
「辞退したんですか?相棒。特キョウになるのを」
「ああ‥‥」
「あんなに憧れていた、特キョウの試験に合格したのに……」

バンが手にしていたのは、その『憧れの金バッヂ』。
……ちょっと待て、バッジだけなんかい!?
特キョウ白服とか装備とかもくれよ!!(^^;

と思いっきり突っ込みましたが、現在の論点はそんなとこには既にないですので取り合えずスルー。

ホージーはその場にはおらず、テレサさんはその後行方不明なのだそうで。もうどーにもどーにもならない状態みたいです(- -;;

「あの時、メディカルセンターに運び込まれた彼女の体は、回復に向かっていたわ…」
と、スワンさん。
「クロード治療が、それなりに効を奏したんでしょうか?」
「それよりも、 地球に来た彼女に、生きたいという思いを強くさせる何かがあったんじゃないかしら…」
病は気から。…なんて言っている場合じゃない。
行き場を無くした金バッヂだけが、空しく輝いていました。


そして、ホージーは……喪服に花束片手で墓地にやってきます。
ブレイドの橘さんの時も思いましたが……不謹慎なのを百も承知で、喪服の男はかっこいいです。

俯き伏せ目で歩く彼の前方から、尼さんが歩いてきます。
………テレサさん………(汗)
思わず目をまんまるくして驚くホージー。
つうか、尼かよ!!尼なのかよ!?(^^; …とことんまで何か時代を間違っている感のある女性です。とゆうか地球にお墓を作ったのね。貧乏でも墓地を買う金はあった模様……なんてせこい事をいっていてはばちが当たります。

二人はしばし見つめあった後、一言も交さずに別れていきます。
重ったるしい時代錯誤のラストにどよよんモード全開。
最後の最後にホージーが見せてくれた耐えるような強い瞳が唯一の救いでした。

…何故に彼はこう悲惨な目にばかりあうのでしょうか。せめて最後仲間たちが何かしてくれたらもうちょっと救いがあったのかもしれませんが。正直、えらそうでいばりんぼうで…今ひとつなんか抜けてて、みんなにどつかれてわたわたしているへっぽこホジさんを見ていたいです(泣)


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