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第41話『トリック・ルーム』

今週は殺し屋ジンギが、宇宙マフィア「ドン・ビアンコ」の命を狙っているという情報を得たデカレン達が、たれ込み屋エイリアンの情報により、とあるポイントに駆け付けた所から始まりました。
手分けして探そうという事になり、みんなは四方八方に散らばっていきます。

その頃、そのジンギはターゲットであるドン・ビアンコと対峙状態にありました。
「てめえがジンギか。噂は聞いているぜ」
「うれしいねえ…僕って有名なんだ……。あんたには恨みはないが消えてもらうよ…」
「…不思議な技を使うそうだな…」
「…見たい?見せてあげるよ……ボクの『秘技』を…」
この殺し屋アサシン星人・ジンギは弁髪頭にカンフー着で完全に中華風なエイリアンなんですが、どことなく子供っぽい感じで、しかもかったるそうなどよんとした感じの声。どっかで聞いた声だと持ったら「名探偵コナン」のコナン役の高山みなみさんなんですね。

今週はセンちゃん回なので、センちゃん回に名探偵コナン。スタッフさん、狙ってますねとゆうか遊んでますねって感じです(笑)


まあ、ドン・ビアンコさんも勿論あっさりとやられる気はないみたいで、バーツロイド4体をボディガードにつけてて逆にジンギを返り討ちにしようとします。
「…これでどうだ?お前のチンケな秘技が通用するか?」
「……今、なんつった…?チンケだと………??」
急にぶっちぎれたジンギはいきなり叫んだかと思ったらカンフーポーズ。服装と弁髪は伊達ものではないみたいです(笑)
「消えちゃいな…………」
ぼそっと呟いた所に、ビアンコたちの影をサーチしたセンちゃんが駆け付けます。


でも、センちゃんが駆け付けた時にはビアンコ達の姿はなく、そこにはジンギただ一人がいるのみで。
「ジンギ!今ここにドン・ビアンコ達がいた筈だ!!一体何をしたんだ!?」
「…ああ。ボクが消したよ。ボクはイレイザーだからね……」
「…『殺し屋(アサシン)』ではなく『消し屋(イレイザー)』。相手は全て消えるから証拠がなくて捕まえられないって噂を聞いた事がある……」
「…この謎は誰にも解けないよ……。ボクの『秘技』は芸術だからね……」
ジンギは知ってか知らずか「この世に解けない謎はない」が座右の銘のセンちゃんを挑発するような発言をする。
「…悪い事やってる癖に自慢されてもな。いくらすごい技でも、人殺しの技なんて下らないんだよ!!」
挑発を受けたせいか、センちゃんの語尾も少々上がり気味。

‥‥だが、そのセンちゃんも知らずのうちに相手を挑発してしまっていたようで。
「……今なんつった!!『下らない』だと!?」
どうもこの中華殺し屋さんは少々キレやすい性格の模様で(^^;しかもその服装もポーズも伊達ではなかったらしく、センちゃんはスワットモードなのにいまいち手も足も出ないままにぼこぼこにされてしまい、あっさりと素面に戻ってしまいます。

そして、戦闘不能状態になった所をさらにぼっこぼこに殴られ蹴られで半死半生。
「……秘技を使うまでもない……」
センちゃんが最後に見たのは、蹴り下ろされるジンギの足でした。


仲間達がその現場に駆け付けた時には、ジンギの姿もセンちゃんの姿も影も形もなくなっていました。ジャスミンがセンちゃんにライセンスで呼びかけるんですが、何故か通信が不能な状態で。
「……どこ行っちゃったんだ?」
「ジンギを見つけたって言ってたが……」
「まさかセンさん、 ‥‥ジンギに消されちゃった??」
「ナンセンスですよ!!…そんな筈は……」
「でも、この様は………」
その現場にはバーツロイド達が持っていたスーツケースやらなにやらが散らばるのみ。

バンは通信が繋がらないのが何か納得がいかない様子で、ジャスミンがいつものようにエスパー能力で探りを入れようとしている間も、ひたすらライセンスに向かってセンちゃんの名を呼び続けます。

………暗闇で目を覚ます子供。
………遠いところに小さく四角い光。
その光が子供の全身を薄く照らし出す。どうやら井戸の中の模様です。

………そしてその姿はセンちゃんのものへと変わる。

目を覚ましたセンちゃんのほほや口には目立つ赤い痣。
そしてそこは壁に囲まれた無機質な空間。
「ここは………………?」
センちゃんは顔以外もその他体のあちこち傷ついている模様で、周りを見渡そうと身体を動かすものの、体中いたたたたた状態で思わず顔をしかめる。
それでもけたたましく(バンが)騒ぐSPライセンスを拾い上げ、 音声ざらざら状態ながらもなんとか通信。
「センちゃん、無事だったのかよ!!」
バンの叫びに、仲間達も駆け寄ってきます。
色々な衝撃の末、センちゃんのライセンスは壊れ、変身不能でバンとの通信回路だけがなんとか生きているという状況みたいです。

……しかし『特定の個人相手にだけ通信が可能』な状態って……一体どういう構造になってるんだ、SPライセンス??(^^;

まあ、ともかくセンちゃんの無事は確認出来たものの、実際に彼がどこにいるかまでは分かるすべがなく、ジンギを取っ捕まえて吐かせるしかないという結論に達します。
で、ジンギは殺しを成功させた報酬を受け取りに、彼の今回の依頼人であるサブン星人ドン・ブラコ(なげやりな名前…)の所に現れるだろうという推測し、5人はドン・ブラコの逗留先のホテルに向かう事にします。

……通信が出来るんだから、位置特定とかできないもんなのかなあ(^^;いや、出来ないんですよね。仕方ないですよね!(苦笑)

しかも、
「バン…壁が動き出してる。…このままでは潰される…」
「何?あとどのくらい保ちそうだ?」
「30分…いや、20分保つか……」
ご丁寧にタイムリミットまでついちゃったりして。
その壁は目で見て動いてるのがはっきり分かる位のスピードで動いているので、20分どころか5分も保たなそうな気がするのですが(苦笑)まあ、なにしろ分析のセンちゃんの見立てなので間違いはないでしょう。

仲間たちはセンちゃんをぺしゃんこにさせない為にとにかく走り出します。


ひとり空間で助けを待つセンちゃんの頭上には四角く淡い光。
「あの時に…似ている……」
ここからセンちゃんの回想シーン。センちゃんは幼い頃田舎に遊びにいった時に、誤って井戸に転落してしまった過去があるのだそうです。
深い枯れ井戸の底で途方に暮れて膝を抱えて泣く子供。成る程、これは幼き日のセンちゃんの姿なんですね。

「…あれ以来俺は、暗くて狭い場所が苦手になった……」
膝を抱え、震えを止めるようにきつく手首を握りしめる。
「いや、大丈夫だ…すぐにみんなが……助けに来てくれる……」
浮かび上がる不安を必死に押さえるように、呼吸を整え、自分に言い聞かせるように呟く。怯えるような顔を見せるセンちゃんなんて滅多にお目にかかれない貴重なシロモノですが、まあ、誰にだって苦手なものはあるんだなって事ですね。

「……だが、秘技の謎を解かない限り、ジンギからこの場所を聞き出す事は出来ないかもしれない。…もっと手がかりが欲しい……」
手がかり以前にホントに何にもない空間で、センちゃんはひとり思案にふけります。


一方、ホテルの一室で金銭のやり取りをしているジンギとドン・ブラコ。
ドン・ブラコが渡した金額はジンギには納得のいかない「はした金」でしかなく、すっかり交渉決裂・険悪ムード。
金銭のやり取りは事前にちゃんと打ち合わせをしておきましょう。なーなー口約束はトラブルの元です(笑)
ドン・ブラコさんはジンギに禁句の「薄汚い殺し屋が…」と言ってしまった上に、バーツロイドを4体用意して彼を始末しようとする。…バーツロイド4体は最近のブームなんでしょうか?4体セットでバーゲンでもやってたのでしょうか?(笑)

……でまあ、バーツ4体程度ではジンギの敵ではない事が先ほど判明してますので、その勝敗は明らか。やっとのことでデカレン達がホテルに踏み込んだ時には、部屋は既にもぬけのカラ。
でもホージーが窓から今まさに逃げ出していっているジンギの姿を発見。全員で追おうとするのですが、センちゃんの希望でバンだけは残ることになりました。…どうせセンちゃんが欠けてるんですから、もう一人位欠けたって大差ないですしね(笑)


センちゃんは部屋にジンギの秘技の謎を解き明かすヒントが残されてると考え、バンに部屋の状況説明を頼みます。
「じゃあセンちゃん、まずはなにを説明すればいい?」
「ああ、部屋の様子を教えてくれないか?」
「……20畳ほどの洋室だな」
センちゃんは目を閉じ、頭の中に20畳の空間を創造。
「……家具の配置は?」
「え…と、まず正面の窓の方に革張りのソファーが置かれている。3人は並んで座れて…割と低い背もたれがついてる」
…そのソファーの前にテーブル、
…テーブルの前に一人座りのソファーが二つ、
…テーブルの上にブランデーの瓶とグラスが二つ、窓側のには酒がついである、
…札束、おつまみ、あと氷を入れる器、灰皿に火のついた煙草、

バンから情報を聞く度に、センちゃんの空想の部屋に次々にものが置かれていく。この映像効果は中々面白い。

「ドンブラコはこのソファー、ジンギはこっちに座っていたのか…」
自分の空想世界の中を歩き回るセンちゃん。

…右手の壁に食器棚。1m位あいてもう一つ棚。
…部屋の四隅に背の高い観葉植物。

「…何かこの中に、ジンギの技の秘密を解く鍵がある筈だ。ほかに何か。見えるものを全て教えてくれ!」
真剣に考えるセンちゃんの記憶力と空間配置能力に感心。神経衰弱とかやらせたら強いだろうな〜〜!(笑)


その頃、残りの4人はジンギを発見、戦闘開始。でもジンギは思いのほか強くて4人掛かりでも苦戦ぎみです(汗)


一方センちゃんの空想の部屋には更にものが増えていく。
「…これで全部かな!」
「わかった。何か……何かある筈だ。何なんだ、ジンギの秘密って……?」
空想の部屋をぐるっと見渡し、ひたすら考える………。


‥‥その時、迫ってきた壁がつま先にぶつかり、推理の世界から一気に現実に引き戻されるセンちゃん。
気がついたら、かなり近くまで迫ってきている壁。
周りは真っ暗闇。
高い空にはほんのり四角い光。

…幼い頃の記憶がフラッシュバックして、一気にパニック状態に陥ってしまう。

浅い荒い呼吸で声にならない声を発し、長い足を折り畳み、大きな身体を可能な限り小さく畳み込んで、壁に縋るように怯えまくる。
普段の飄々としたセンちゃんの面影はかけらもない。
異変に気が付いてSPライセンスの向こうから叫び続けるバンの声も…届かない。


「おい、そこに誰かいるのか?」

顔を上げた幼子の目に映ったのは、四角い光にほんのり浮かぶ、帽子をかぶった…警官の姿。
「誰かいるのか?いるなら返事をしてくれ!」
「おまわりさん……助けて……助けて………!!」
「助けて……助けて……助けて!!」
幼子はまた大人のセンちゃんに戻り、冷や汗を流し叫びまくる。このありえない位弱々しい姿で、きっとお母さまやお姉様のハートをがっちりわしづかみ!!…いやいやいやいや(^^;

でもこれを他の人が……バンは勿論のこと、ホージーやテツがやっても、全然意外じゃないどころかギャグになっちゃいそうな気がしますので(←暴言)やっぱこれはセンちゃんだからこそ生きるエピソードですね♪


「さあ、これに掴まるんだ!」
井戸にロープを投げ入れてくれるおまわりさん。
でも子供センちゃんは、
「出来ないよ…ここまで来て助けてよ…」と超弱気モード。
まあ、子供センちゃんは怪我をしているみたいなので無理ない気もしますが、井戸は狭いし、場所も田舎なので助ける方としても仕方ないかなあと(^^;
おまわりさんは「男の子だろ!」とか一生懸命励ましてくれるんですが、子供センちゃんは怯えだめだめモードで蹲ったまま動こうとしません。まるで今のセンちゃんのように。


突然の怒鳴り声にはっと我に返るセンちゃん。
そして、驚いた顔で空を見上げる子供センちゃん。

「君がしっかりしないと、そこから抜け出せないぞ!自分の力を信じて、頑張るんだ!」
「いつまでも落ち込んでんじゃねえ!いつもみたいに逆立ち、してんのか!!?」

「……おまわりさん………バン………??」
バンとおまわりさんの激励でやっとの事で現実に戻ってこれたセンちゃん。そして現実に戻ってきた彼は……とりあえず逆立ちをします(笑)場所がすっかり狭くなってしまっていて大変そうですが、これでこそいつものセンちゃんです♪


その頃、残りの4人はジンギ相手にまだまだ格闘を続けていました。
体術だけで4人の相手をしてしまうジンギ。マッスルギアを着てるわけでもなし、今までの敵の中でもかなりの高レベルの戦闘力を持っていると見ていいでしょう。ううん、只のイレイザーにしておくには勿体ない(笑)


逆立ちをしたセンちゃんは、ブランデーがあるのにお酒をしまってある棚がないのに気がつき、ついでに食器棚の間の不自然な空間に気がつきます。
「食器棚の横が妙に開いている。バン、そこの絨毯になにか跡はないか?」
「あ、何か重いものを置いた跡がある!」
「そこに酒を並べてある棚があったんだ…」

………で、説明すると長くなるのではしょりますが、センちゃんはジンギを中心に周囲を円で取り囲むような丸い空間内の、人を含めた高いものが全てなくなっている事に気がつきます。

で、結論を言っちゃうと、ジンキは頭の弁髪……センちゃんは『頭のムチ』って呼んでましたけど(笑)をぐるっと回し、それに触れたものすべてを異空間に送るという技を使っていたいた事が分かりまして。
一生懸命地味にジンギと戦っていた4人は、「謎は解けた!」の、バンを通したセンちゃんの忠告で、間一髪の所で異界送りから逃れ、「技は見切ったぜ!」と今さらのようにスワットモードにチェンジ。弁髪を切り落とし、一気に形勢逆転です。
そしてディーリボルバーを突き付けジンギをおどし、センちゃんの居場所を吐かせて(…あっさり吐くし)バンを救出に向かわせます。

……いや、触れたものがどっかに行っちゃうという事までは確かに分かったけど、で、結局どこに飛ばされてんだか分からずじまいなんですけど(^^;センちゃんの居場所は分かったとしても今まで消された人たちは一体どこへ??

……つうか、みんなセンちゃんのようなプレス機能付きの空間に閉じ込められてたりしたら……あちこちにプレスされた死体が(T T)あまり考えたくない。
でも、そーゆー場合、一緒に棚とかが移動されてたら支えたりとかして面倒な事にならないのかなあとか要らない心配をしてみたりして。まあ、この以前の消された人たちの事については綺麗にスルーされてしまったので、真相は闇の中ですが。

ともかくまあ、「秘技」だの「芸術」だの言っていたけど、実際は移動していただけで実際本当に消す能力はなかったという事でね。まあ、移動するだけだとしても充分芸術とも言えそうですけど。


追いつめられたジンギはなんとかデカレンたちを振り切って怪重機へと乗り込む。ここにはかなり中途半端な人数しかいないので、テツがひとりでデカバイクロボで立ち向かいます。


一方バンはセンちゃんが閉じ込められているという地下コンテナに急ぐ。
センちゃんに残された空間はもうあとわずか。
壁にサンドイッチ状態になってしまっているセンちゃんは既に恍惚の人状態。その手は助けを求めるかのように無意識に上に伸ばされます。


………必死にロープを掴む子供。
………必死にロープを引っ張りあげるおまわりさん。
「………もう少しだ!!」

子供に向かって手を伸ばすおまわりさん。
その手を掴もうと必死に手を伸ばす子供。子供の握力では片手で自分の体重を支えきれないのでは?とちょっと心配になりましたが(^^;まあ、そんな事は気にしなくてもいい状況のようで。

…おまわりさんの手を掴もうと…必死に手を伸ばす…センちゃん。


その手を掴んだのはおまわりさんではなくて、見なれた……赤いスーツ。
「助けに来たぜ!」
現実に戻ってきたセンちゃんは同僚の姿ににっこり。力強くその手を握り返します。


そしてセンちゃんはプレスされる前に無事に救出される事ができました。やれやれやれ。

「頑張ったな!センちゃん!!」

「……ありがとう、おまわりさん……」
「………は?」

いやまあ、確かにおまわりさんなんではあるんですけど、何がなんだかで「???」状態のバン。

センちゃんも過去の記憶とごちゃごちゃ状態で無意識に言っちゃったみたいで、
「…まさか、バンに叱られるとはね〜〜〜!!」
とちょっと誤魔化すように苦笑いしてみたりして。

そこにマーフィーが登場。
「新しいSPライセンスを持ってきてくれたのか!ありがとうマーフィー!」
頭をなでなでしてあげるセンちゃんはすっかりいつもの調子に戻ってて。
しかしマーフィー、…とうとう届け物係になってしまいましたか(^^;まあ……本編でのまともな出番は結構久々なので、出番があっただけでも良しとしましょう(苦笑)


その後、新しいライセンスで変身したセンちゃんはみんなと合流、デカウイングロボで出撃してデカバイクロボとチェンジ。
ジャッジメント・デリート許可判決を受けたジンギを宇宙でデリートしてめでたしめでたし。
「これにて一件コンプリート。この世に解けない謎はない」
……いや、謎を残したままのような気もしなくもないんですが(^^;……まあ、細かい事は気にせずにって事でメガロポリスは今日も日本晴れです♪


ラスト。スワンさんとお茶を飲んでいるセンちゃん。
「あの密室の中でバンが叱ってくれた時、子供の頃、井戸に落ちた俺を励ましてくれたおまわりさんを思い出してました。…俺、そのおまわりさんみたいになりたくて、警察官を目指したんです」
………なる程ですね〜〜!!いい話です♪ジャスミンが恐らくボスに憧れてSPDになったように、センちゃんにもそんなエピソードがあったんですね。機会があったら他のメンバーの話も聞いてみたいものです。
「そっか〜〜!じゃあバンはある意味センちゃんの理想の警察官像って訳だ」

そんなしみじみいい話の向こう側で。
「でさ〜〜!俺が見たらセンちゃんがこ〜〜んな顔して挟まれててさあ!!」
…手ぶり身ぶりで、自分の武勇伝(?)を仲間たちにかなり大げさに説明するバン。ホージー達同僚はともかくとして、ボスまでうんうん頷きながら聞いてます。……酷い(笑)
「俺がこうやって『センちゃん、大丈夫か!?』って……(伸ばした手をマーフィーに噛まれる)いって〜〜!!」

「………ワケないね……(汗)」
バンのおちゃらけ態度にため息ひとつ、すっかりあきれ顔のスワンさん。
でもセンちゃんは笑って「ううん」とにっこり。 どんなにばかでもお調子者でも、センちゃんを励ましてくれた時の、そして助けてくれた瞬間のバンは、こころの中のおまわりさんと同様、センちゃんの中のヒーローの姿そのものだったんでしょうね。
初心を思い出させてくれた彼への、ひっそりとした感謝の気持ちもあったのかもしれません。

でも、現実のヒーローは心の中のヒーローのように美しく、じっとしてはくれていない。

「『おまわりさん…おまさりさん…』……って言うんだよ〜!!」

両手で顔を挟んで、超リアル実演を展開中のバンに、流石のセンちゃんも降参。尚もホージーの顔を実演台にして話を続けるバンに「もう勘弁してくれ…」という風にゼスチャーで伝えるんですが、メンバーみんなから「おまわりさん〜!」とからかわれる始末。バンは勿論、普段からかわれっぱなしのホージーとか、日頃のうっぷんを晴らすかのようにすっごく楽しそうに生き生きとしています(笑)
とどめには、スワンさんがボスの顎を掴んで遊び出す始末。…苦しそうなボス災難。
どうでもいいですが、この顔を手で挟むポーズ、みんなで「ムンクの叫び」の真似をしているようにしか見えませんでした(笑)


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