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第46話『プロポーズ・パニック』

デカもとうとう残り話数が片手で収まる数になってしまいました。毎年のこととはいえ、やっぱしんみり寂しい今日この頃。
デカは戦隊お約束の敵組織がないことと、刑事ドラマに習ってその回主役のキャラを軸にした1〜2話完結構成で大きな話の流れがたいしてないことが特徴ですが、今一番気になるのは最終決戦がちゃんとあるのかどうかっつう。なんか限界まで普通の一話完結話を続けて、来週も続きそうな感じでぱたっと終わってしまいそうで怖い。…これもある意味伝説になりそうです(^^;


さて、今週はセンちゃん&ウメコというマシンブルコンビダブル主役回♪
そんなんで、冒頭から仲良くパトロール中のお二人……が、助手席のウメコは鏡片手に超ご機嫌モードで髪の毛毛繕い中。おまけに歌まで歌っちゃってて、ハンドルを握るセンちゃんも気になりまくりで運転しにくそうです。
「ちゅっちゅっちゅ〜〜10時45分〜〜♪ ちゅっちゅっちゅ〜〜10時45分〜〜♪もう勤務時間、終わりだ〜〜〜♪♪」
「……夜勤明けなのに、異常に乗ってるね、ウメコ」
パートナーの異常に高いテンションにため息センちゃん。

ここで分かった事。
・デカレンジャーには夜勤がある。
・その明け時間は10時45分(もしくは11時?)らしいという事。
…夜勤明けにしては少々遅い上がり時間。ますますここの勤務形態が分からなくなりました(^^;まあ、深く考えたとこで納得がいく答えが得られる日は来ないと思うのでどうでもいいんですが。…脱線。

そんな超ご機嫌ウメコは、なんとこれからデートなんだと言う。
センちゃんはそれは予想の範疇だったみたいで「ほう」と気のない生返事を返してたのですが、
「もしかすると私、近々寿退社するかも!」
なんて乙女ポーズで言われちゃったら流石に驚くしかない。
ついでに解説さんがお子さま向けに『寿退社とは、結婚するために仕事を辞める事である』という非常に微妙な解説を入れてくれたりして。 いや、確かにそうなんですけど、それはどうなんだ(^^;

驚き過ぎて思わず一瞬脇見運転してしまったセンちゃんでしたが、すぐに気を取り直して、
「いやあ、『会社』じゃないと思うけど……」
……そこかい(苦笑)
「でも、おめでと」
「いやあ、まだまだしないかもっすけどね〜〜vv」
そんな事を言いながらもすっかり心は寿退社に吹っ飛んでる風のウメコちゃん。

センちゃんが好奇心なのか礼儀なのか微妙な感じでカレの事を尋ねてみたところ、
「IT関係の会社に勤務の5こ上の人」で、
「知り合ったのは3か月位前」
で、
「忙しくていつも一時間しか会えない」けど、
「優しくてウメコがしてほしいという事を完璧にしてくれる魔法使いのような人」なんだという。
ウメコは携帯を出して2ショット写真を見せてくれるんですが、のろけに疲れたのか信号が青に変わった所でちょっと冷ためにウメコを押し戻すセンちゃん。
んでもって、
「…ま、俺でも大体分かるけどね、ウメコのパターンは」
「地味で変人なセンさんとは違います〜〜!」
「…はいはい」
…さらりと酷いよ、ウメコ(^^;いやまあ、違うのかと言われるとそうだとしか言い様がないですが(苦笑)
それよりもウメコ、3か月程前からつきあっているのに、先週あのハンカチ騒ぎをやっていたって事ですよね?(苦笑)…まあまあ乙女心は微妙なもんなんだな、って事で許してあげます。


そんなんで、ウメコは今日もこれから一時間デート。なので残業なんて絶対したくない!!…と思っている時に限って密輸犯の怪重機出現。お約束です。

でも、恋する乙女はとっても強い。ウメコはほぼ一人でウイングロボを強引に操って飛んでる怪重機をたたき落とし、センちゃんを除く他の仲間たちはそのあまりに入りまくっている気合いに唖然。更に操縦者がドロイドだと分かるやいなや、ロボからパトウイング5だけを切り離して怪重機に突撃つっこみ。
そして直々に操縦席に乗り込んでバーツロイドをつまみ出し、
「これにて一件コンプリート、あとはみんな、お願いね〜〜!」
と大急ぎで立ち去ってしまいます。

「…なんだよ、あいつ……」
あっけにとられまくっていた仲間たちですが、
「いやあ、恋する乙女は強いわ〜〜!」
のセンちゃんの言葉に「え?」と大反応。
…それはともかくとして、パトウイング5は怪重機にささったままの状態なので、左足がなくなってしまったウイングロボは片足で大丈夫なのかと心配してみたりします(^^;

そして私服に着替えたウメちゃんは急いで彼との待ち合わせ場所に向かいます。髪を下ろして赤いコートに身を包んだウメちゃんは彼の姿を見つけるなり満面の笑み。
「ヒロノブさん!」
「小梅ちゃん!」
厳しい顔で仕事系の電話をしていた彼は、近寄ってきたウメコを見てにっこり笑顔。
このウメちゃんの彼氏さんは、実写版セーラームーンの四天王のひとりをやられていた方なんだそうですけど、残念ながら私はセラムンは見てなかったんですよね。女王・杉本彩が美青年を4人はべらしている、という話は聞いてましたが(笑)

「今日は何時何分まで大丈夫?」
「…13時15分かな」
「そっか、やっぱり一時間か……」
ちょっとしょんぼり気味になったウメコでしたが、でもすぐ気を取り直して「じゃあ、今日はね〜〜!」と可愛くおねだりモード。
彼はそんなウメコの頭を軽くなで「今日はあそこかな?」と彼女を水族館に連れていきます。

水族館でイルカショーを見る二人。
それはウメコの思いドンピシャだったみたいで彼女は大喜びでしたが、一時間しかないのに水族館ってどうなんだ。移動だけでも結構時間かかるよ〜!ましてショーなんて…無理ある無理ある無理ある(^^;

まあ、愛する二人にはそんな物理的問題なんかはたいした事じゃないらしく、すっかりらぶらぶ幸せバカップル状態。
ついでにBGMは素顔のウメコが歌う「すなお 〜今を信じて」の歌入りver。今年の素顔ソンコレは劇中で役者たちが結構歌いまくってましたが、歌入りの正式版が流れるのはスワンさんに続いて2人目。デカ素顔陣で一番歌がうまいというかダントツにうまいウメコならではとゆうか流石はミュージカル「アニー」出身と素直に感動。

ウメコは彼に手作りのウメコあみぐるみをプレゼント。ウメコは彼を模したあみぐるみを抱えて「これでいつも一緒だから」とにっこり。彼も「大事にするよ」とにっこり微笑んでくれます。
そして「じゃあお礼に」と彼が出したのはピンクの薔薇…の蕾がふわっと魔法のように開いてその中から指輪が登場。
そして、
「君と結婚したいんだ」とさらり。
ウメコ、念願の寿退社にカウントダウン。
…と思ったんですが、
「少し考えさせて。まさか本当に結婚なんて…」
と、指輪は受け取ったものの少々戸惑い気味。…まあねえ、つきあってまだ3か月なんですから無理ないですけど。
彼はそんな彼女の様子に「そうか…」とちょっと寂しそうに目を伏せた後「でもいい返事を待っている」と薔薇の花を持ったまま言う。彼の手の中のピンクの薔薇は完全に浮きまくっているのですが、二人の世界に入ってしまったカップルにはそんな些細な事は問題外。
そして、
「もう時間だ…いつものいいかい?」
とウメコの顎をクイッと引き上げて……彼女のおでこにチュウ。
「…おでこじゃなくても…いいよ」と切なげに彼を見上げるウメコはとてつもなく可愛いのですが、「大切にしたいんだ、君の事……だから急がない」と彼はとっても紳士。…というか結婚を申し込んでおきながらキスもまだなのか!?というツッコミを子供番組相手にしても仕方ないと思いつつでもツッコミ。
まあ、公衆の面前で、しかも真っ昼間から堂々とキスされてもあれですけどね(苦笑)


一方デカルームでは悔しがりまくっているバンセンちゃん相手にヘッドロック中。ウメコが好きとかそんな浮いた話ではなく、カノジョいない宣言をしている彼はウメコに先を越された事が純粋にすっごく悔しいらしい。
首をしっかりホールドされたまま頭をぐりぐりされるセンちゃんは、それでもボスの「それにしてもウメコが寿退社か…」の呟きに「…会社員じゃありませんから!」とツッコミを入れるのは忘れない。論点はその辺にはないと思うんですが、余程余程気になるらしいらしい。

すっかりハイテンションなバンはやっとセンちゃんを離すと、
「そんなね、俺より先に結婚なんて認められませんよ!」
今度はボスに訴え。…おこちゃま部下にボス災難。
「仕事と結婚、両方選べばいいのにね、マーフィー」
…ロボット犬相手に呟くはジャスミン。仲良しコンビの相手に置いていかれてちょっと寂しい感じ。
「あいつが抜けると、さみしくなるな」
「ナンセンス!まだ決まってもいないのに」
「……そうだな」
続いてバイク組。ともかくみんな衝撃が走りつつも年頃の女の子だけに仕方ないかなあといった空気も漂い気味。でもなにより仕事にまともに影響が出ると思うので、実際そんなのんきな事言っている場合じゃないと思うんですけどね(^^;この場合、補充人員って回してもらえるのかな。


そんな休憩時間のようなおしゃべりタイムはスワンさんの登場で終了。
「回収した密輸品の分析結果が出たわ」
スワンさんは先ほどの怪重機から押収したという毒々しい青いキノコを持っての登場。…そういえばそんな話もあったっけ。ウメコのらぶらぶですっかり忘れてました(^^;
ジャスミン命名「毒々キノコ君」は 通称『サイコマッシュ』と呼ばれているもので、これを食べると一時間だけ人の気持ちを見通せて、理想どおりの姿に変身できるという魔法みたいな効力があるのだという。で、これを利用した詐欺事件が多発して、結果宇宙法で栽培が禁止された代物なんだそうです。…世の中にはなんて便利なものがあるんだろう。

「地球に潜伏している取引相手が、既にこれを利用して事件を起こしている可能性がありますね」
「調べる必要があるな…」
スワンさんは早速マーフィーにキノコの香りをする人間を探させようとするのですが、ウメコがいなくていじけているマーフィーは渋り気味。でも鼻先に強引にキノコを押し付けられ、しぶしぶとお仕事を開始しようとする。

そこにウメコが帰ってくるのですが(もう非番終わり?非番って数時間単位なのか…?(- -;;) )彼女を見るや激しく飛びかかるマーフィーにみんな首傾げ。
そこで「…分かった!」とバン。
「 ウメコがマーフィーをほっぽらかして」(ホージー突き飛ばされてフレームアウト)
「デートなんかしてっから」(テツと腕組)「怒ってんだよ!」
「なるへそ〜〜!」とジャスミンは超納得してましたが、実演の為に無意味に突き飛ばされたホジさん不憫(^^;まあ非常に良くある事なので、彼もあっという間に立ち直ってすぐにフレーム内に戻ってきましたけど。

バン&ホージー&テツが必死にウメコからマーフィーを引き剥がそうとしている脇でセンちゃんはひとり考え事モード。
「サイコマッシュの効き目は一時間……」と考え込んだ所で、冒頭ウメコが『忙しくていつも一時間しか会えない』と言っていた事を思い出してはっとします。そしてウメコの左薬指にはめられた指輪にめざとく気がつき、更に思案顔を深めます。


一方。
白い狐風のアリエナイザーさんがアブレラさん相手に交渉中。彼の手には例の青い毒々しいキノコ。彼はサイコマッシュを使って沢山の女性にプロポーズをしていたのだけど、先の怪重機の押収で追加注文分が手元に届かず、残りキノコがわずかで焦っているらしい。
「直ぐに調達できる。焦るな」
「待てないんだよ!あれがないと何人もの女にプロポーズした意味がないだろう、ムッシュ!!」
フランス人らしい狐さんは思いっきり焦りぎみで「一秒でも早く持ってこい!」とアブレラさんを怒鳴りつけて立ち去ってしまいます。
でも当のアブレラさんは、
「…いつまでもかまっていられるか。今私は宇宙警察の奴らへの憎しみを晴らす為に、ビッグプロジェクトに着手しているのだ……!」
……完全無視。
……てゆうか「憎しみ」かよ!(苦笑)
積み重なる恨みはすっかり彼の目を曇らせ、折角の商売チャンスすら簡単に棒に振ってしまう人間(?)に変えてしまった模様です。ああ、どんな理不尽な客の要求にでも応じていた営業マンの鏡のようだった彼は何処へ(- -;;


場面は戻ってデカベース。センちゃんがウメコを捕まえてお話中。
「この指輪、彼からもらったのかい?」
「鋭いなあ…もしかして、焼いてる?」
…のどかに話ができたのはここまで。
「…この指輪の宝石は地球のものじゃない。彼は君に自分がエイリアンだって言ったかい?」
…いや、地球外の宝石を持ってる地球人だっているかもしれないじゃん。輸入だってしてるかもしれないじゃん。つうか一目見ただけで分かるセンちゃん凄すぎ……。
「気になってたんだ。マーフィーがウメコに吠えたのはサイコマッシュの匂いがしたからじゃないかって」
「…あたしがそんなキノコを食べるわけがない!」
「食べた人に接触すれば、匂いはするよ…」

センちゃんは顔をしかめるウメコに、先ほどの自分の推理を伝える。サイコマッシュの効き目は一時間。そして、彼がウメコに会う時間も一時間……。
「3か月前に知り会うなり、まるで魔法のように君の気持ちが分かる一時間だけの王子様。悪いけどそんな話うますぎる気がするんだ」
センちゃんは変人モードやおちゃらけモードを排除した超真剣な顔でウメコに言い聞かせようとするのですが、彼に夢中なウメコは「…私が騙されてるって言うの!?」と反発を買うばかり。

すっかり怒りモードで背を向けてしまったウメコでしたが、急に気を失い、センちゃんの手の中に倒れ込んできてしまう。

センちゃんは彼女の額が妙に冷たい事に気が付く。
しかも、彼女の額に一瞬ピンクの謎のマークが浮かび上がったもの目撃する。

一瞬後、意識を取り戻した彼女に、センちゃんは「その痣は?」と詰め寄ったのですが、
「センさんなんか大キライ!!」
と逃げられてしまいます。
…その後ろ姿を呆然とした顔で見送るセンちゃんがなんか可愛いです。


残されたセンちゃんはなんとか証拠を掴もうとデータベース相手に格闘中。
「痣?」
「そうです。あの痣と一致するデータが見つかれば…」

腕組ボスが見守る中、センちゃんはお目当てのデータを見つける。
そのデータは、勿論先ほどのフランス人狐さんのもの。

「…スケコ星人マシュー。宇宙広域指定の結婚詐欺師。あの痣はこいつが被害者から『ピュアなハート』を吸い取る時に使うものだったのか」
「サイコマッシュで変身し、騙した女性達から『ピュアなハート』を吸い取る。指輪を贈られてプロポーズにOKすると…『ピュアハート』を吸い尽くされ…」
「……体が砂になり死亡…………!!!」

……どこから突っ込めばいいんだろう……。
……とりあえず名前か?(^^;
それよりなにより『ピュアハート』ってなんですかい(汗)
…二人してこんな謎な単語を大まじめで言い続けないで下さい。シリアスなシーンなのに笑ってしまいます。
てか恋する乙女は『ピュアハート』と砂だけで出来てるんでしょうか。いやまあ、実際生命エネルギーみたいなもんなんでしょうけど、どーにかなんないもんなんでしょうか、この気の抜けそうなネーミング。


慌てたセンちゃんは早速ウメコに連絡を入れるのですが、恋は盲目なウメコはその通信を無視。ヒロノブさんに呼び出されて行ってしまいます。
更にはマーフィーと一緒に追跡をしていたらしい残りの4人はドロイド達に足留めされ中との通信が。敵はアーナロイドしかいないのに、4人+マーフィーで足留めされてるとは情けない。しかも3人はスワットモードにすらなっていないし(^^;

なんとかウメコより先にマシューに接触しなければウメコの命が危ない。
……センちゃんの閉じ込められの時も思ったけど、SPライセンスにGPSつけた方が絶対いいと思う……。

焦るボスの後ろでセンちゃんはよっこらせとシンキングポーズ。

「…そうか、奴は我々にサイコマッシュを押収されて焦ってるんだ…」

センちゃんは早速押収した怪重機を出動させます。
…この怪重機、冒頭にウメコがパトウイング5を思いっきり突っ込ませて大破させてた筈なんですけど(^^;こんなもんまで直すのかなスワンさん。


そして、センちゃんの思惑どおり、飛んできた怪重機をアブレラさんのものと勘違いしてのこのこ出てくるマシューさん@ヒロノブさん。
「いい仕事をしてるぜ、ムッシュ」と怪重機に向かって投げキス。現れたサイコマッシュの箱ににっこり笑顔を向けます。
…だが彼に聞きたい。
詐欺のためとはいえ、本気でこの箱いっぱいのキノコを食べるつもりだったのかと(苦笑)
このキノコ生物っぽかったので途中で腐っちゃいそうな気がするんだけどな〜〜!まあ、案外栽培用の丸太付きで運ばれてきてるのかもしれませんけど。だったらあの大きさも納得いきますし。まあ、そんなんはどうでもいい。

うきうきしながらキノコ箱に近付こうとするヒロノブさんの元に歩み寄るセンちゃん。ヒロノブさんはやっとこの時点で自分がはめられたという事に気が付きます。

「…デカレンジャー。騙しやがったのか…」
「詐欺師に言われたくないね」

センちゃんは静かな顔でマシューさんにジャッジメント。
マシューさんは開き直って「俺は悪い事なんてしちゃいねえぜ。あいつらは俺に騙されている間、いい思いをしてんだ。ピュアハートはその料金代わりさ」と悪魔みたいな発言をする。 いやでもまあ、『騙してる』って自覚があるんなら、それは悪い事だと思うんですけど、ヒロノブさん。とゆうかお金をかけてサイコマッシュを調達し、手間ひまかけて女性を誘惑してまで手に入れている『ピュアハート』があなたにとってどんな利益があるのか是非教えて頂きたい(^^;


飛来する怪重機を追いかけてきて、二人のやり取りの場所に辿り着いてしまったウメコ。思わず物陰に隠れて二人のやり取りを聞いてしまいます。

「…お前のターゲットの中に、ポニーテールで背の低い刑事がいただろう」
SPライセンスをSPシューターに持ち替えたセンちゃんが低い声で問う。
「ああ?こいつのことか」
先にウメコがプレゼントした編みぐるみを取り出すマシューさん。
「刑事のくせにバカ丸出しで、すっかりその気になって、笑えたぜ…」

すっかり悪人顔の本性丸出しでいやらしく言ういとしの彼の姿を見て、思わず後ずさるウメコ。

「どうしてわざわざ、3か月もつきあったんだ」
「本気で俺に惚れさせなきゃ、ピュアハートは産まれねえからな」
……そういうもんですか。
「…それが裏切られた時、どんなに傷付くか、分かってるのか?」
「どうせプロポーズを受けたが最後、砂になって消えちまうんだ。どんだけ傷付こうが関係ないだろ?つうか傷付く玉か?」
こんなもん、わざわざ作ってきやがって、とウメコ人形を足で踏みつぶすヒロノブさん。ウメコはその光景を正視できず思わず目を反らす。


踏み付けられ、足げにされたウメコ人形を大事そうに拾い上げたセンちゃん。
「ウメコはな…いつも元気でひたすら明るいけど、だからっていつも強いわけじゃないんだ。繊細で、傷付きやすいとこだって、あるんだ」
静かに、呟く。

「その気持ちを土足で踏みにじるなんて、許さない。俺は絶対に、許さない!!」

ぶっちぎれたセンちゃんはそのままヒロノブさんに素顔のまま掴みかかり、ひたすら殴る蹴る蹴る殴りまくる。
たまらなくなったヒロノブさんが狐姿に戻って攻撃してきてもそれを素顔のまま体で受け止めて…不死身か、センちゃん…(^^;そのままチェンジ。そしてさらにぼこぼこにした上でスワットモードにチェンジ。

そして、一言。

「ウメコが何も知らないうちに…お前には消えてもらう」

………………………。
センちゃん、オットコ前。


でもね、センちゃん、ウメコは全部聞いていまして。

すっとセンちゃんと狐さんの間に登場し、震える手で変身をした彼女は自らの手で狐さんをデリート。
その瞬間、小さな声で「さよなら…」と呟く。
幸せだった、夢のようだった時間を忘れるかのように。


ようやく駆け付けた残り4人と、センちゃんの見守る中、素顔に戻ったウメコは指輪をそっと外す。

ついさっきまで昼間だったのに、気が付いたら日は暮れてて。


「…ウメコ」
「と言うわけで、あたし、寿退社しませんから!残念!!」
ウメコはセンちゃんの呼びかけに、背を向けたまま、明るい声で答える。

センちゃんはそんな彼女に向かって癒しの笑顔でにっこり笑い、

「…いいよ。無理しなくて」

振り向いてその笑顔をみてしまったウメコは、耐えきれなくなってセンちゃんにしがみついて泣き出してしまう。
30cm以上も低い、小さくて元気で可愛い、でも今は傷付いて弱々しい彼女をそっと優しく抱きしめるセンちゃん。
彼女の頭は、センちゃんの胸くらいまでしか届かない。
その頭をあやすように、優しく、愛おしそうになで続ける。

センちゃん、いい男。

ウメコはその大きな体と優しさに包まれてひたすら泣き続けます。


最後。泣くだけ泣いてすっきりしたのか、すっかり元気になったウメコは雑誌の占いに夢中。
「どうしよう、今月の運勢、新しい恋の予感だって!」
ジャスミンの脇でお菓子をもぐもぐしていたホージーは、元気良く走ってきたウメコに思いっきり突き飛ばされる。…すっかりデカの突き飛ばされ担当。…数えたことないけど、今まで何回くらい突き飛ばされてんだろ。多分両手でも足りないと思うんですが(笑)
「ラッキーナンバーは3!今日って何日〜?」
と超ご機嫌で騒ぎまくるウメコの脇で、「双子座は?B型は?」と叫びまくるバン。…バンが双子座B型なのか。…ハリケンレッド@鷹介と一緒じゃん(^^;鷹介役の塩谷さんは本当に双子座だったので(A型でしたけど)まだしも、載寧さんは天秤座O型だし。戦隊レッドは双子座B型の法則でもあるのでしょうか(苦笑)

ともかくまあ、すっかり元にもどったウメコにみんな一安心。


「ウメコ、そろそろパトロールに行くよ!」
騒ぎの渦中で一人もくもくと仕事をしていたセンちゃんが浮かれる彼女に声をかける。
「はあい……」
仕事の話に気のない返事を返したウメコでしたが、

なぜか、センちゃんの顔がソフトフォーカスかかってきらきらして見える。

そのまま吸い寄せられるようにセンちゃんに近付こうとしたウメコは…途中ではっと我に返る。
何故か胸がどきどきするのを、大きく深呼吸をして整えようとする。

のに。
「どうしたの?ウメコ」
センちゃんがいつものように頭にぽん!と手を乗せてくるもんだから、
「いやあ〜〜〜〜!」と大きな悲鳴をあげちゃったりして。
そのまま、「なんでもない…なんでもない……」とセンちゃんから逃げるようにデカルームから飛び出していってしまう。
その後を何がなんだか分からないままに追っていくセンちゃん………。

…こう来るか(^^;

その光景をおもしろそうに見やる青&黄。
何がなんだか分からないというような顔をしている赤&白&マーフィー。
「ふん…あれは…あれかな……」
「あれは、あれね……」
顔を見合わせて笑う超余裕のデカ公式カプのボス&スワンさん。

46話にして公式カップリング登場。
お、驚いた(汗)


もっともセンちゃんは全然分かってなくて、
「なんで逃げんだよ〜〜!」
「センさんが追いかけるから〜〜!」
と色気のかけらもない追いかけっこなんかしてたりして。推理の鬼も、自分の事に関しては流石によく分からない模様。
でも最後はウメコに手を引かれるように二人で走っていくのは実に微笑ましい感じで。

にしても残り話数4話でこれ。
……今後どーにかなるんでしょうか(^^;

確かに誰にでも優しいセンちゃんが相手ですからどうかな〜?とは思いますが、個人的には押したい身長差34cmカップル。絵面的に楽しいので是非!(←そこかい)
頑張れよ、ウメちゃん!と応援させて頂きます〜〜〜♪


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